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風を読もうとして
青空の中に人差指を立てた
風上から風下へ
紙飛行機は滑っていった

時を堰き止めたくて
夕焼けの中で小指を絡めた
川上から川下へ
笹舟は忘れ去られた

水面に ....
悲しみで染まる紫陽花
雨を切り裂く国道の音

溜め息で回る風車華麗に
壁に囲まれた部屋薄暗く

孤独の影作る液晶の青空
眩しくて眩しくて

ナイフを捨てた少年

傷付いた心を抱え ....
あばら家、破れ屋、壊れ家 晴天
差し込む陽光、隙間だらけの板壁から
床に降り積もった雪、凍り付き
裸足で滑る、裸で踊る

絹糸束ねた光の帯
肉身に巻き付き熱と化す
内から沸き出す熱流、合 ....
          【燃える一週間】

          大切な行事のための火は尊いけれど
          大事に至ってしまった火もまた うるわしい
          漆黒の空に 炎の ....
まんげつがほほえむから
とてもはずかしくなった
ほしくずがまたたくから
もっとくずになった
したにはしたがいるとおもい
ちじようをみわたしたら
いがいとこのまちはきれいで
はずかしくては ....
え〜国民の皆様が期待したとおり
今度の予算委員会ではオウムが質問に対してちゃんと答弁するらしいね
見事な関西弁で詩を朗読してはネットワークを驚嘆させた
三色に辛子色の毛帽子を被るあの密航鳥 ....
しんしんと しんしんと雪
しんしんとしんしんしんしんと雪
しんしんとしんしんしんしんと雪
さわったらじんじんとじんじんと
じんじんとひやい雪 しんしんと雪 しんしんと雪
おりじなりてぃに ....
カレーやシチューのなかの、
人参を退けるように、
誰もこの胸のなかの、
核心に触れてはくれない。
鋭い針は持っている筈なのに、
射し込む場所を間違えている。
それはそう、
嘗てのあの人も ....
午前中まで鬱病だった空が
     芥子色の北風に
  引導をわたされたのか
     裏庭のこずえを
        誘拐して
     近くで 戸惑う
     人影をひきつれ
   ....
視界暗み閉ざされていく止まっていく心臓
立ち上がる声が声が
遠い壁を創っては消え
私は全てを委ね明け渡す
否の許に、否の名の許に
私に喜捨餞別している余裕はナイ
シアンに明るむ空に 私のす ....
まばたきが
夜を夜に迎え入れる
十二月が
十二月の指をすり抜けてゆく


遠く青空は鳴りわたり
音の紋は燃えひろがる
水を駆る光
光をついばむ無数のくちばし


 ....
わけのわからないことを口にして
君を本気で困らせたならごめんね
群れた羊の子が垂れた乳首から甘い汁を吸い込む
鋭い目つきの梟が二番めの枝からそれを見てる
長い夜を耐え偲ぶには手触りが欲 ....
 
名もいらぬ



一個のエキストラ




 
しんと凍る大気の中
思わず足を止めた

鮮やかな赤い実は
雪ウサギの目

誰が作ったのだろう
儚げで美しいものだな

いつか溶けることも知らずに
可愛らしく私を見つめている 
手のひらの奥から、
沸き立つ海の声は、
私の睫毛を掠めながら、
空に向かい飛んでいく。

私は罪という罪を、
毎日犯している。
誰もが罪と認めないことでも、
私のなかでは ....
虹色の配列をよく覚えていないのと同じように

震災後のインフラの復旧の順番が思い出せない

トムソーヤならどう思うのだろう

のび太くんならどう思うのだろう

配列や順番なんか忘れてし ....
ある日 教室で配られた
括弧を私たち 無意識に受け取った
使い方は実践方式で習って
心? の痛みで学んでいった
使い方の下手な子は
卒業式にも来なかった
ちょっと大人になってくると
 ....
朝にはりついた夜はかわいて
とかげみたいにちいさく息をしていた
バターひとかけら食べさせてやる
もうおそいのだ、 外は朝で
朝がきたからにはまた夜まで待たなければならないし
夜がきてしま ....
あなたが描いた絵を見た瞬間私は気がついた。
私は確かに、
あなたの側にいると。
緑や黄や、青や白で描かれた、
あなたの景色は、
私をいつかいた懐かしいあの場所に
連れていってくれる。
 ....
覚えている。
私がまだ幼かった頃の、
あなたはいつも、
降り続く雨と闘っていた。
雨は黒い石を含みながら、
あなたの肩を濡らした。
まだ幼かった私はただ、
呆然とその姿を眺 ....
霧雨が煙っている
暗雲が太陽を遠ざけ、私と世界を切り離す

森は静かに私を見下ろす
まるで抱くように、閉じ込めるように

黒と緑が湿り気を帯びて、色はますます深く
五月の寒々とした雨が、 ....
人の振り見てわが振り黙認
犬も歩けば僕に当たる
猫の手は貸さない
窮鼠猫をなでる
馬の耳にウォークマン
一を聞いて十を疑う

石橋を叩いて逃げる
急がば回りくどい
言うは易く行うは彼 ....
雨上がりの石畳
俯いて影を追う
ぽっかりと空いたマンホール
rururuu……………
…傷ついた壁の跡

君は言葉を亡くし
剥がされた黒い天幕(ベール)
セーヌを ....
かなりあ
    作詞 西條八十 作曲 成田為三
    「唄を忘れたカナリア」から


訪わない
かなりあは
もう唄わない
あとは捨てられるまでを
生きる

眠る瞳で
唄って ....
たなごころにスマホ
便利な無力感が軽すぎる朝

瞳に飛びこむ首のない鳩
飛沫で君の顔はぐしょぐしょになる

また一人死んだ
霧雨が沈黙を湿らせて

僕らが知っていることは
きっと一 ....
三百六十五日/ー(マイナス)と斜線で消してみる
貼り付いたままのカレンダー
ずっと迷っていたから めくるのをあきらめていたんだ
いつまでもきみのこと 忘れられないから
前に進めなか ....
ある人が森の傍らに住んでいた
森は言葉を持っていなくて
淀んで鬱蒼としていた
ある日、森から
はじき出されたものがある
小さくてやわらかく
まだ何とも呼ばれていないものだった
その人は思 ....
現実に哀れまれている人を見よ
彼らはいかにも自由そうではないか
その言論を封鎖されもせず
気にせず何もかもを取り払った楽園にいる
この世界はどうだ

いったいどうなっているって
誰が答え ....
      毎日 毎日 ただ毎日
  卒寿の大脳は 撫ぜられている

           白い群像の
ポジティブだった 蒼いひかり と

           黒い塑像の
ネガティブだ ....
 銀色の翼が西の空に消えてゆく。
 北鎌倉の西洋館の二階から遠く、由比ガ浜が見える。
 手の平ほどの水平線に鳥たちは集い、
 冬枯れの歌を歌っている。

 坂道を下れば、秋が忘れていった ....
レモンさんの自由詩おすすめリスト(1410)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
- nonya自由詩18*16-1-19
ナイフを捨てた少年- 颯太@自由詩3*16-1-19
湧出沸点- たけし自由詩4*16-1-19
永久凍土が燃えている- るるりら自由詩616-1-19
そんなこころでいっぱいだ- 颯太@自由詩3*16-1-19
どうやら調整しました- アラガイ ...自由詩3*16-1-19
- もり自由詩4*16-1-19
- あおい満 ...自由詩216-1-18
芥子色の北風_十- 信天翁自由詩416-1-18
ブラックスター- たけし自由詩416-1-18
降る日_降る日- 木立 悟自由詩516-1-18
ふしだらな体温計- アラガイ ...自由詩7*16-1-18
エキストラ- 殿上 童自由詩13*16-1-18
雪うさぎ- ガト自由詩5*16-1-18
海の声- あおい満 ...自由詩6*16-1-17
虹色の配列- 吉岡ペペ ...自由詩716-1-17
(_____(- もり自由詩2*16-1-17
バター- はるな自由詩916-1-17
巡礼- あおい満 ...自由詩916-1-17
- あおい満 ...自由詩6+*16-1-17
icene- 八雲みつ ...自由詩516-1-16
自分の事を棚にあげて取れない人- イオン自由詩9*16-1-16
伝えられなかった想い- アラガイ ...自由詩8*16-1-16
かなりあ(他_三篇)- 乾 加津 ...自由詩3*16-1-16
現実という嘘つき- ただのみ ...自由詩15*16-1-16
孤独(ひとり)では抱えきれない- アラガイ ...自由詩3*16-1-16
キラキラ- やまうち ...自由詩316-1-16
円状の王国- 這 いず ...自由詩416-1-16
芥子色の北風_九- 信天翁自由詩316-1-16
古都- ヒヤシン ...自由詩7*16-1-16

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