すべてのおすすめ
赤い紐
君への想い
絡まるばかり
上手に微笑えない
ひとりぼっち
指と指で切なさが
無数に作られる
ひとりあやとり
昨日の風を忘れるように
明日の風に触れた
月の輝く夜は
なんだか切ない
僕の気持ちは君に
届いているのかい
イタズラの好きな君は
手に負えない
もっと
もっと
....
やっぱりだめだった
知っていたのに
ずっと前から
泣こうが
わめこうが
わたしには
あなただけ
そんなこと
言わないけれど
いつだって想う
....
散らかった部屋
ばらばらの思考
見失われた意義
叫び出したいような
しかし叫ぶ言葉もなく
かろうじてため息が
弱々しい声になった
私はここにいるよ
忘れないで
コカインより濃く
ラムネより薄い
赤より赤くて
青より白い
俺のものになれよと
強気なあなたと
何にも染まらない
黒いオルゴール
このメロディは
うるさくてひどい
だれ ....
静寂の中唐突にドアのチャイム
途端に息を殺す私
いないことになりたくて
配達人さんごめんなさい
留守だと思えば許せるでしょう
許して
私いるけど
ほら眠りこけて気づかないの
だ ....
弟が死んた時、俺はにやっとしてしまった
仕事も休めるし
ずっと苦しんでいるよりは死んだほうがいいだろう思った
当時子供がまだ赤ちゃんで俺はきつい土工の仕事をこなしていた。
京都でアル中にな ....
鬼のような目で
こちらを 見詰めている
お前は 間違って いるのだ と
諭されて いるようで
目を閉じる
吹雪の中で
トンネルの手前を
凝視しては いけないよ
黄色 ....
軽い服になった。
クラシカルな形の、重いコートは
お母さんのところに
忘れてきた。
軽い服になった。
ソースが汚ならしく
白い皿に残っている
綺麗に盛り付けたけど
終わってみるとこんなもんだ
しゃしゃっと水で流して
網かごにセットする
ナイフもフォークもお箸も
「汚れ物」になって ....
テレビで紹介されてた
プロポーズ成功率100%のパワースポット
自然と話題は数年前のあの瞬間へ
ねえ
あのとき私が断ってたらどうしたの
そりゃ断られたらしゃーないわな
ええーっ諦め ....
降りしきる雨が
風を呼んだ土曜日
葉桜は揺れ
泥の上に、さくら模様
母は出かける支度
黄色い傘の用意をする
「どこ、行くんや?」と、尋ねたら
「さぁちゃんの小学校や」
咲子は中 ....
付き合いが始まって
何年目になるのだろう
ぼんやり考えている
この先のことリアルにイメージして
良い流れを生み出そうとする
恋人の瞳に
映っている私の姿は
美しいのかな?
聞い ....
<怖い人>
急によそよそしくしてごめんなさい
とても不安になってのではありませんか
何かしたっけと悲しそうな顔をさせて
とてもひどい人だと思われてはいませんか
私はあなたが怖い
あなた ....
あめふって
あたまが重い
しんぶんにもぐりこむ
しゃかいっていろいろあるなあ
昨日もいろいろ起きたんだなあ
やる気のひもを
そおっとひっぱる
きれないように
そおっと
ぴ ....
桃太郎はさびしい男だ
きびだんごがなければ
ともに戦う家来はいなかったのだ
となりのベッドの見舞い客がそとの桜の様子を話している
彼は半身を起こし窓際に意識をやる
さ ....
キラっと光るしゃぼん玉
空高く飛んでいく
掴めそうで掴めなくて
触りたいけど触れなくて
透明な七色に光ったしゃぼん玉に
やっと 触れることができたのに
どうして?
パチンって消 ....
どこにも居場所がないような
そんなどうしようもない気持ちの午前1時
返ってくるはずもない友達からのメールの返信を待ちわびて
何度も何度も送受信ボタンを押してしまう悲しい習性
今日もうまく笑 ....
おにさんこちらてのなるほうへ
追いかけても
誰も捕まえられなかった
嫌になって
薄目をあけると
どうやら
周りに誰もいない
口惜しくて
やみくもに走ったら
迷子になった
何 ....
猫になりたい
すまして本を読む
あなたの足もとでじゃれつきたい
猫になりたい
そのページをたどる指先で
やさしくのどを撫でて欲しい
猫になりたい
こんなに寒い冬の日は
あなたと ....
洩れる
わたしのすきまから
わたしが
洩れる
淡い光のように
君へと
洩れる
ここからも
あそこから ....
待ち呆け
待ち呆け
主せっくす野良が好き
そこへ悪魔が湧いてきて
プカリ吐き出す時の猫
今日は今日はで待ち呆け
明日は明日はで森久美子
牛島ちまき昨日猫
....
何処かへ逃げたくなるやうな青か
彼の人と繋ぐ唯一の青か
爽やかでまつさらな青なのだらうか
其れとも何時もと同じ只の青か 其処に雲は在るのだらうか
明日の天気予報は晴 ....
タラレバがやって来るときは憂鬱だ
タラレバには輝く空がない
これを言うとみんなに叱られるから
タラレバはいつもひっそりと隠れている
タラレバは食い物じゃない
タラレバは歩くのが遅 ....
いつまでも
生身。
の、おんなでいたいと願うなら
恋をするべきなのだろうか
けなげにもまだ疼く
下はらの臓器
ここにあるの
と主張する
と、裏腹に 枯れてゆく ....
私を傷つけたあの人は
結局私の人生にとって
大切な人じゃなかった
3年かかって
やっとそのことに気づいた
仮に今 あなたが
誰かに傷つけられたと思っているとしたら
あなたにはもっ ....
肩すぼめて
背中丸めて
でも 指先だけは
常に軽やかに踊らせて…
そんなにいつも
誰かと繋がっていたいの?
アドレス帳には200人
このうちの何人と
本当に繋がっているの?
電車 ....
みつめているだけで幸せになれるの
あの日あなたからもらったサクランボの木
実のなるときには春の便りも途絶え
わたしもきっとそこにはいないのね 。
....
愛する雨 自由を解釈させる雨
掘り下げても 憂鬱になんてさせない 自由を解釈させる
愛する雨
問えない芸術が化けてる細胞の核
幸い瞬きに 遅いと感じる瞳
愛する雨 物語 ....
☆
こんなにも雪に降り込められるのを
喜ぶものがいるなんて
そうやって清らかなものに
深く深く染められていくのを
待っていたものがいるなんて
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