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似た者同士の女二人 未来からやってきた
別々の未来からやってきたが
   よく見ると お互い 自分自身だと気付いた

出会ったのは公園 二人ともあの頃の別々の彼と一緒にいた
時間は歪 ....
ちょっと長いけれど
暇だったら聴いてください


私は小学校五年の頃 
お化粧に興味を持ちました
鏡台に姉の化粧品が入っていたので
ある日 赤い口紅を塗って
三面鏡に映った自分を見てい ....
ひかりの群れが 影を従えている
誰か にならずに生きていくのはしんどいでしょう
影のなかの 一点ひかりは しみのようで
よほど穏やかな気持でなければ
綺麗とは言えないのよ
落胆する声を聞き

見え隠れする感情に

「会いたい。。」の一言を飲み込んだ・・・・。

不確かな勘違いでこみ上げる羞恥心は

臆病者の烙印を押して

時折私を追う両目を見つめなが ....
夜が明けて 君はまだ死んでいた
うそだ、と言いたかったが
先に君が言った
冗談じゃないわ と

夜が明けていた
部屋に沈澱する匂い
壁にしみこんだ囁き
クリーニング屋に
シ ....
愛することと
支配することは
ちがうよ

認め
受け入れ
ともに歩むのでなけりゃ
愛じゃない

お前たちのためだ
お前たちには無理だろうから
俺が何とかしてやるから

あなた ....
あなたなら
素通りしてしまうものに
立ち止ってしまう

あなたなら
気がつかないものに
気がついてしまう

あなたなら
視えない傷から
血が流れてしまう

あなたなら
聴こえ ....
夢に向かって
突っ走るのは
れっきとした賭けごとですが

かけがえのない勝負なのです
一度きりの人生の

大いに得るか、失うか

自分の意志では
選べない結末だとしても
 ....
遠くの人を思って 想って
啼いて 泣いている
あなたを 私が慰めたい

私は記憶の欠片でしか
ないはずだから

決して私の気持ちに
気付いてはいけなくて

そのまま消え ....
あの人は可愛くて、
でもたぶん自分のかわいさにきづいていない。
もっと可愛いくなろうとしてるのだけど、
もうこれ以上の違いは、
僕にはわからないよ
透明な木漏れ陽が ころころと
転がっている 密やかな苔の森に
生を終えた 蝉が仰向けに凝然と
夏の終わりは こっくりと乾き始めた


風が流れて 何かを囁いて過ぎた
手を繋いでいたよ ....
閉じたり 開いたり
貝殻 カララ

真空管の 声がする

カラカラの 頭の中を
巡り 巡って 焦った喉が
カラカラと 哭く

透明な 真空パック
野菜を 封じ込める
便利 ....
あなたのこと
嫌いになったと思っていたけど

好きになりすぎて苦しいから
わざと
嫌いになったんだと思っていたけど

ほんとうに嫌いだったのかもね

あなたのこと
好きだと思ってい ....
ふたをする
という感覚

耳を塞ぐ
という感覚

たましいが
堆積して
そこにあって
そこにない

ぽっかりと草原に
ひざをかかえる
ような感覚

ちくちくと
腕に手の ....
朝に起きて
スヤスヤ眠りたいと願う

道を歩いていて
少しダラダラ汗をかく

授業でスヤスヤ眠る

3時のおやつを
モグモグ食べる

家に帰って
ソファでダラダラ寝転ぶ
 ....
まだ小さかった西瓜は
七月の終わりになれば
大きく育ち美味しそう

西瓜を切った時の
ほんのり甘い香りと
鮮やかな色合いが涼しくする

大きな西瓜がたくさん育って嬉しい

愛情込め ....
父とふたり
夜おそく
買い物へ行った

せっかく買った一升瓶
ちゃんと受け取れなくて
小さなあたしには
重かったのか
落として割れちゃった

確か
父は
これっぽっちも
怒ら ....
昨日と同じ時間に起きて
昨日と同じ電車に駆け込んで
昨日と同じ坂を登り
昨日と同じ教室に入る
昨日と同じく昼ご飯を食べて
昨日と同じ友達と
昨日よりも楽しく笑って過ごす
それが今 ....
今寝転んでいる布団で
眠るように死にたい

出来れば
最高級羽毛布団にして

床の傍らに
「愛する人」なんかつけちゃって

夢十夜の第一夜みたいに
ロマンチックに死にた ....
人のこころは
陽炎に揺らめく砂漠に置かれた
少しだけ水の入った
壊れやすい硝子のコップ

君の言葉で水は満ちる
放っておけばすぐ乾く

君の言葉が
君の愛が
僕を満たし潤し ....
覚えてるかい?
いや、そんな筈がないか
僕と君とは他人同士
何の接点も無く
いわば二つの点
そこに直線が引かれることは無い
惹かれることはあっても

覚えてるかい?
覚え ....
私はいつだって
自分が神で
この世界を創っているような気でいる

全てのものは
私の想像力から産まれた
あの美しい山脈も
宝石みたいな熱帯魚も

私は神で
あなたは人間
霧雨に吹 ....
私ね
きっと
こんなに夜更かしするから
明日寝坊するよ

私ね
きっと
夏休みの宿題
最後の3日で終わらせるよ たぶん

私ね
きっと
写真撮るの好きなの
一瞬を切り ....
信じていたものに
裏切られたとき



一瞬でも
愛しい気持ちになれた人間が
鉄の釘で
私を打ちつけるみたいに
睨む

私の知らないところで
何かが動く

昨日まで繋い ....
打ち上げ花火の
音だけが微かに聞こえる
幻聴ではないはず

僕は行けなかった
内心、君が行くなら行きたかった
けれど行けなかった花火大会

音だけが聞こえ
花火も君も何一つ見 ....
雹かな?と思ったけど、シラウオだった
晴れマークの天気予報が
小魚が 朗らかに ピチピチはねて
アスファルトの下で壊死していた イノチも復活

死者だって降ってきて 必死に飛び跳ねて ....
あなたは悪くないよ
本当は、誰かにそう言って欲しいのに
私はずっと自分を責め続けている

自分が悪いと
自分を卑下し、貶めるのは
簡単だけれど
貶める度に身体は傷つき
心は摩耗する
 ....
種を蒔く人よ
太陽が目覚める前から 満月が挨拶するまで
私を耕してきた人よ

私は情けない文字でした
いつも 対角線から汚いコトバで罵り
そして 平行線に並べられた
多種たち ....
ほんとはねハーゲンダッツが欲しかった
ほんとはね緑の帽子が欲しかった
ほんとはね夜は静かに寝たかった
ほんとはねあの娘の近くにいたかった
川の底に揺らいでいる
藻のように
空気の流れに逆らわず、
その身を風に預ける

静かに息を吐き 吐き
お腹の中にある
心の中にある、
全てのものを吐ききる

空っぽ
身体中が空っ ....
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タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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種を蒔く人へ- 為平 澪自由詩8*14-7-25
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空っぽ- 猫の耳自由詩414-7-23

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