すべてのおすすめ
最近よく良いことが起きる
奇跡なんかではなく
そうなることが決まっている
視野が広がったような
目の前が明るく見える
良いことすれば
良いことが続く
身も心も元気で溢れる
....
孤独という実体、
実体としての孤独、
いつのまにか確固と在り
*
真夜中 両脇に眠る
父親と母親に挟まれ
僕は突然目覚めた
豆電球に照らされ
薄暗闇のなか
浮かび ....
半月のゆらめき昇る時
哀れにも
恋の嘆きのリフレーン
がらんどうの
もはや、夢をつくり得ぬ
心
何もかもが
その中で共鳴するから
全てが 一様に化合さ ....
君は丸いうさぎ
丸うさ
タヌキみたいでかわいいよって
いっちゃったけど
タヌキを目指すのは違うんだ
お腹を叩いたり
ちょうど良い葉っぱを探したり
キツネに会っても
勝負しち ....
灰青色のかなしみが
時計の針にまつわるので
空気が気怠さを増してゆく部屋で
六月の似合うそのひとを
あなた という二人称に委ねないために
窓外に滲むあじさいを
しずかにただ眺めていた
....
凄腕のガンマンが
一線を退いたあとは
殺した相手の供養か
田舎で隠居生活か
しかし赦さない(あなたが)
老骨の手は震え
(あなたが)という弾丸を
最後の仕事として放つ
「ま ....
夜
月明り
独り暮らしが始まっていた
絶望も希望も寝静まり
生活が一つ転がっている
朝
目が覚めて思う
生きていた
しかも快晴だ
何にもないので
布団を干した
....
{ルビ十重奏=デクテット}な鈴虫の競い鳴きに
飲んだアイスコーヒーのグラスもそのまま微睡む
日暮れ前
曇りならば昼間でも鳴く
それは{ルビ八重奏=オクテット}から{ルビ七重奏= ....
白いマスク付け
白い空見上げ
しずしすと
雨、降り続け
白いマスク外し
地に目をやれば、
路傍に咲く花
色とりどりの草花
アスファルトの隙間から
生え育ち花開く
この雨に濡れる ....
糸杉に ゴッホは何を見たか
古めかしい中世の かびの匂いを見たのか、
裏切って去った恋人に
報復しようとする女の歯ぎしりを見つけたのか、
糸杉の先端の望む所
何となく ....
有り難い
いのちが、
あることを
有り難く思うのは
死あってのことだ
物事は常に
変化していくから
今が尊い
今は
全てとつながっている
{引用=※五行歌とは、「五 ....
滴り落ちる哀しみ
満月、白く輪郭
浮き立たせる夜に
揺らぐ風 吹き抜け
わたし 裸になり くずおれ
剥き出しの現に 向かい合う
揺らぐ風、街道沿い緑の並木 波立たせ
滴り落 ....
太陽が創り出す
光の道が伸びていく
自分が進む道が
わかりやすく光って見える
迷うこともなく前進出来る
太陽はいつも側にいる
雨の日は見えないけれど
見えないだけで側にいる
光 ....
時は流れていくものなので
私はいつもどおり 生きている
笑顔の下に 大きな変化を隠しながら いつもと同じ 私でいる
でも、ふと気づくときがある
私は 私の変化に対応できてい ....
出会う前のあなたも好きとか
別れて十何年経っても好きとか
連続体というだけの他人を愛そうとする
汚れた水中眼鏡
時無き持続に
吸い込まれ響く
声 は
遥か遠く近く生々しく
天使が大地を蹴る午前三時、
暴力に支える理性を超えて
何かにナニカに 近付いて
自在に使える腕が欲しくて
....
二人 行きつけの飲み屋では
入口から一番奥まったカウンター席
三杯目のグラスを掴み取り
頬張った氷ひとつ
噛み砕く彼女
大腿骨を一度骨折してから足腰が弱り
本人は自覚を ....
鍵盤の上をいつもおくれてくる指のように
わたしはすでに取り残されてひとりで立っている
ビー玉を空に撒いたような
ボールパークの歓声に耳をふさいで
美しい惰眠をむさぼる緑色の猫の舌が
....
一つ一つを
していく
一日一日を
生きていく
気楽に ぼちぼち行こうや
{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
壮麗な科学技術の夜明けまえ
ボクとあなたが苺の関係だったということ
そのことが不可解な生き方に付加価値を付けてボクの証明につながり
つなぎ合わせのリボンを引きちぎる獣たちの姿を予見し ....
私は泉、私は湧出口
ふかいふかい不甲斐ない井戸
見たこともない、観ているじゃないか
雪のなか舞っていた孔雀
弾け開く桜の花芽となる
人、それぞれ泉
人、湧出口そのもの
....
沈丁花の香しさ
小風に誘われて
こころが遠い場所へタイムリープしてしまう
「ここから見ると。」
海沿いは照り映える鱗波がどこまでとなく続き
うっすら空に霞がかる
....
右に立ったクリエイターが誰もにも響く作品を作りたいという
左に立ったクリエイターが誰かに響く作品を作りたいという
前に立つクリエイターが自分の為に作品を作りたいという
様々なクリエイターが作品を ....
失敗ばかりした
分析などしない
理由は幾つもあるから
その割れた風船を
腰に結んで
風を待っても
飛べるはずがない
この先
過去に戻れなくても
忘れ物はしたくない
だか ....
市内の猫カフェ
最近次々と増えている
猫ブームが来ている
暖かい雰囲気の中で
沢山の猫と触れ合える
人によく懐く
猫の方から近寄ってくる
何度か行けば
猫は覚えているかのよ ....
これも運命
天の自由だ
と
真昼の幽霊は言った。
天気雨きららきらら
{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
ラッシュアワーを過ぎて車輌には
まばらな乗客
停車したその駅では誰も席を立たない
低い土手が迫る人影ないホーム
竹の混ざった雑木が金網で仕切られていて
絶え間無し 葉を落とし ....
私には醜い部分もあるし、
私にもきれいな部分がある。
なので出来るだけ
醜い部分は出したくはないし、
きれいな部分を出したい。自戒として
{引用=※五行歌とは、「五行で書く」こと ....
あなたの空に
雨は降り
震えながら
明日はない
と、
今宵だけ
あなたの胸から
流れ出る、
遡る時間
失われた記憶
寝台列車が発車する
カンカン鳴る踏切警報機、
幾つも幾つ ....
希望の朝。
常緑樹が瞳に優しい。
無情の朝。
屹立する断崖絶壁に立っている。
どんな夜を過ごそうが朝は来る。
不安、悲しみ、淋しさ、諍い。
微笑み、喜び、美、愛 ....
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