すべてのおすすめ
こうした方がいい
こうするべきだ
こうしなければならない
そんなような、根拠のない、納得できない 規則やしきたり そういった類のものを
愛想笑いしながら ....
見えぬ文様を
魅せる模様に描き上げる
その筆力も
必要不可欠
パレットが灰色なのと嘆きながら
もうタオルケットは干してしまった
洗ってあるから 時間が必要なの
パリリ 乾くまでの ....
街は彩られた光の速さで進みます
だれとも約束なくひとり
吹かれる風も音を立てて
顔や首筋に噛みつきにきます
心にある
瓶の蓋を閉じてみま ....
段々と暗くなると
高層ビルの窓は
オセロのような欲望の明かりが灯り
ピンクのネオンサインが溢れ
歩道は一面の雪の様に白くなり
それに集まる無数の黒蟻
移された木々は異様で
....
コミュニケイションとカンバセイションと
コミュニティーとシチュエイションと
シチューに入れる具を間違えなければ
オタマが凶器に代わる事など
きっと ないんだと 思うの
★,。・::・ ....
薔薇を手向けるのが好きだった
貴方の代わりに
一輪挿しを生めるなら
目の前で儚げに咲くラベンダーよりも
ふわふわの雲をヒトサシ
唇が切れぬ程の柔らかさでもって
棘など まる ....
走れ!
宵闇に揺れる 高速道の灯りよりも
大好きな瞬間が訪れた
巨大なビルディング
斜め上から見やるには
小さな蟻の巣にも似た鐘状
ダイヤモンドよりも
美しい煌めきを問いなさい
空白 ....
もしも、
ああ、もしも、ね
もしも願いが叶うなら
もしも、
ああ、
もしも許されるのなら、
今年のうちに
すべてを忘れてしまいたい
古い記憶から
あの日の寝室の記憶ま ....
曖昧な返事をした
優しさのつもりで
誰かに希望を残す自分を
果てしなく広がる空が見ている
恥ずかしくなって
雨も降らないのに
傘を差しながら隠れた場所で
小さくなるほどうずく ....
横断歩道の
真ん中辺りで
立ち止まる
逆行が背中に
突き刺さって
立ち止まる
誰にも気付かれず
すれ違っていく
自動販売機の
真横に立って
空を見上げる
夕日が瞳 ....
傾く木
進む人
立ち止まる影
揺れる夕陽
これから必ず来る
闇を知ってのことでしょうか
美しいと
感動するだけではなく
想像するのは 夜の帳だから
貴重な時間を
....
ハロウィンに、
魔女の眼をして貴女に逢うわ、
貴女に逢うため空を飛ぶ。
山の貴女のそばがいい、
さいわいあれから一年経つし、
山の貴女に逢いたいな、
さいわい今日は晴れてる ....
ふねのかたちをした
古い水族館で
ため息が水槽を
曇らせるのを
みたわ
長い魚、丸い魚、群れる魚、ぼっちの魚、
人が知ってる
ありとあらゆる
地球の魚が
目を丸くして
泳い ....
ジャンケンなんてしなくなっていた
それはすっかり大人だから
もう子供には戻れないから
ジャンケンなんてしなくなっていた
もう鬼ごっこはしないし
できないし
かくれんぼは
どこにも隠れ ....
あたし、わかってしまった
あたしの詩が、
どうしてこんなに軽っぽいのか?
いらっしゃるでしょ?
読んでいるだけで、こころ洗われて、
とても清い気持ちになれる
こころの深いところ ....
君の背に
あらたな白い帆があがる九月
夜明けのうす青い空に
銀色の雲
君のその帆が
どんな風をはらんで
君を何処へつれてゆくのか
君は半ばは予感し
半ばは不確かさにおののいている
....
何処にも届かなくていい
誰にも関わらなくて
何の問いもないが
ただ在ることを想う
ダーウィニズムがもたらした
革命にしたがおうとおもう
忙しい自分は本当なのだろうか
ぼくはい ....
眠ることが
難しい夜に
錠剤を飲んで
心で溶かす
落ち着くようにと
処方された時間を
私のために
使ってくれる人
先に夜の歯車に
挟まれて
君を置いて行く
かも知れな ....
はらはらと 降る粉雪に ハラハラと
シャッターチャンス 見逃しはせず
チャンスのみ ギュッと握って 離さずに
ぼやけた姿 画面の向こう
ふわふわの 着ぐるみよりも 見たくれは
....
少しはましになってきた
入れ食いもある
消滅の魔法は封じ込められたが
詩魔法は健在で
腕に予審判事が絡みついて来ても
泡で撃退できる
治る目途は立ったのだ
白い巨塔が私にクスノキを切らせ ....
斧で木を切る少女の夢を見た
ノースリーブの白いワンピース
振り向きざまにわたしを見て
少女は霧散した
夢の中にわたしを置き去りにして
顔は思い出せないが
少女の目にわたしはどう映ったのだろ ....
弾む 揺れる 溶ける
囀りが 尾を引いて 離れぬ
何処から 何故 どのように
角度は
幾つもの疑問符が
流れる雲のように
消えた 一枚の 五線紙
方眼紙ほどは 網目が ....
悩んだとき
季節を感じたいとき
独りになりたいとき
晴れでも雨でも散歩したくなる
心が静かになっていく
周りは騒がしくても
心は静かになっていて
雑音が入ってこない
緑の多 ....
水の空へ落ちる蝉
十全に ささやかに
冷たい太陽がコクリと飲んだ
――句点はどこ
滔々とただ滔々と
置き去りにされ
ことばは向こうばかり見て
《句点 ....
声にならぬ音を飲み込み
握りしめた手を
そっと解き 温めてくれる
一つの指先
万華鏡のように
揺れる頭
嬉しい
冷たい
でも 嬉しい
少し 悲しい
その指先に乗 ....
妄想の中の幸福は形が丸く色は薔薇色?
薔薇色と言っても色々あるよなぁと思えば
考えるのが面倒になって
もうそのことから幸福を一つまみ
外側に放り投げてしまっているような気がするから ....
暗がりの中で揺れる存在感に
やわらかさを ふわり足して
葦の穂と知る
呻くような叫びも
穏やかな笑顔も
ここに 光 あればこそ
美しく 魅せるのでしょう
されば 明順応の手前 ....
小さな、と言う表現は
縮こまってしまいそうな印象も受けるけれど
リトルマーメイド そう書けば
何だか 可愛らしさまで 浮かぶ
ぷちっ と 可愛らしい透明模様を描いた円を
少しずつ ....
涙ってしょっぱいんだって
ふいに気付く瞬間ってあるよね
ふいに、じゃあないね
そう気付けるのは
涙が流れている時だものね
まさに号泣と呼べるような瞬間には
涙の味も感じられないほ ....
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