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あ
もしかしてもしかすると
今日はなんだかクリスマスらしい
何か予定がある訳でも
肩を寄せ共に過ごす恋人が
いる訳でもなく
幼稚園はキリスト教系だったなと
思い出 ....
忘れ物を探しに
ターミナルからターミナル
プラットホームの柱に落書き
二人のやりとり
一行詩の会話
白線の内側で
電車が通過するまでお待ち下さい
ブレーキをかけても
....
それは
決して重い訳では無いが
無視できる軽さではないくらい
時計の針みたいに
三片の金属は回る
手のひらに乗るこれが、僕の心だ
「どうしようもなく君が好き」
と ....
カ ン カァン カ ン カァン……
カ ン
カァン
カ ン
絶対に
絶対に電車は通らない
....
乾いている
鼓膜に打ち寄せる波に温度はあるのか
でも 飲み込んだ言葉はひび割れていた
靴音から調律までが一番好きだ
酔っていれば君を見つめていても
秘密のまま 鍵は手の中 ....
横たわり 落ちる意識
解剖台の照明が点灯する
僕の感じるコドクは
大したことはない
この社会の同世代にとって
全くもってありふれた
何の変哲もないモノなんだ(多分)
....
僕の頭の中を
くるくると舞う君は
僕の頭の中を
ぐるぐると回す
“君”とかいう誰かの為に
あなたが書いた詩を読んだ
あなたが言う“君”はきっと僕じゃない
僕は君じゃな ....
白い霧に覆われて色褪せた世界
山と街に被さっている
蝉と暑さと湿度が
どうしようもない倦怠を引き連れる
他にも排気ガスの熱風とか
首の無い鳩の死体とか
濁った川の流れとか
何でも無い ....
たとえば
今君が僕を好きと言ったとして
僕はどう思うだろう?
最近、怖いんだ
何か生み出したいのに
何も生み出せない事が
自分には何もない空虚
それを飲み込む事が
....
冬の冷気が
身体に刺さり、抜けてゆく
雪の一片が
銀木犀の花弁に見えて
淡雪の香りが心を満たした
視界の端で誰かが動く
誰もいない
ただの錯覚
既視感
また君じゃなか ....
人生は不思議だ
張り巡らされた蜘蛛の巣のように
複雑で
美しく
恐ろしく
それでいて
サイコロ遊びのように
シンプルで奥が深い
人間関係も不思議だね
感情によって色が変わ ....
寝ても覚めても
迸る感情
君の事を想いつつ
朝日が昇る
まだ形状の定まらない
流体の太陽
金床に流し込み
躊躇の槌で打ちつける
超高温の金属は
赫灼と輝き
理性 ....
ごめんな
って言う事だって出来るよ
君のことは
どちらかと言われれば、好きなんだ
でもさ
俺は冷たくなろうと思えば
どこまででも冷たくなれる氷なんだ
....
昨日と同じ時間に起きて
昨日と同じ電車に駆け込んで
昨日と同じ坂を登り
昨日と同じ教室に入る
昨日と同じく昼ご飯を食べて
昨日と同じ友達と
昨日よりも楽しく笑って過ごす
それが今 ....
人のこころは
陽炎に揺らめく砂漠に置かれた
少しだけ水の入った
壊れやすい硝子のコップ
君の言葉で水は満ちる
放っておけばすぐ乾く
君の言葉が
君の愛が
僕を満たし潤し ....
覚えてるかい?
いや、そんな筈がないか
僕と君とは他人同士
何の接点も無く
いわば二つの点
そこに直線が引かれることは無い
惹かれることはあっても
覚えてるかい?
覚え ....
打ち上げ花火の
音だけが微かに聞こえる
幻聴ではないはず
僕は行けなかった
内心、君が行くなら行きたかった
けれど行けなかった花火大会
音だけが聞こえ
花火も君も何一つ見 ....
マスター、恋を一杯
では…少々お待ちを
カクテルを飲んだら
咽せて涙が出て
胸が苦しくなり
心地良くて夜も眠れなかった