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言いたいことも言えぬまま
蓋を閉じた父の棺。
最後に触れた手に一輪の花を握らせて
また会いましょうね。と
母は呼びかけた。
悲しみの中
いつもと変わらぬリズムで時刻を告げる
柱時 ....
握った手を、離すことが出来ない。
絡まった指先を、解くことが出来ない。
熱がこもる掌が
冷たい手と心を暖めるようで
「その手を、ずっと・ずっと繋いでいたい。」と
あなた ....
「それは、違う。」と
言いかけた・・・・。
「それは、違う。」と
遮った・・・・。
「それは、違う。」と
平手打ちをした・・・・。
「めんどうくさい。」と言われたら ....
心を
言葉に託すのだ・・・・。
限られた時間を
色濃くする為に・・・・。
ただ一言
「すき。」を伝えてゆこう。
たった2文字のひらがなで
誰かが幸せになるよう ....
電池パックの裏蓋に写真を貼り付けて
心に姿を浮かべながら
身体の代わりに携帯電話を抱きしめる。。
コピー詩集を携えて
下町の路地を歩けば
スカイツリーによじ登り
ひしめく街並みの中 ....
繋がる糸にたぐられながら
「この人に、会うためだよ。」と教えられながら
小学六年生の女の子は
一冊の漫画本を買った。
彼は、27歳。
彼女は、12歳。
どこで出会い ....
7月13日
渋谷・新宿・池袋を往復し
アフター5の一時(いっとき)を味わいながら
君の姿を探してみる・・・・。
(東京での生活は、楽しいよりも苦しいだけが多いと感じた日。)
....
落胆する声を聞き
見え隠れする感情に
「会いたい。。」の一言を飲み込んだ・・・・。
不確かな勘違いでこみ上げる羞恥心は
臆病者の烙印を押して
時折私を追う両目を見つめなが ....