すべてのおすすめ
よく見て
これがあなたを一番愛してる人
私はあなたを悲しませない
そう誓った暗い夜のこと
はじめての日
ひとりぼっちが自慢だった
あなたの知る世界
作ること任された
間違ってなかっ ....
やけに赤い夕暮れ
仕事で何度もミスした
気持ちは今も落ちたまま
仕事帰りに独り酒
初めて入る古びた居酒屋
温かい店主の声がもやもやを取る
料理の良い匂い
酒の良い匂い
楽し ....
スズランスイセンが揺れている
こくこくと揺れている
つまずいたら
抱きとめる つもりか
はる
ひと房の 想い
とりとめのない
イメージだけが
残る過去
過去を塗りなおす
想像とか
思い出にひたる
郷愁とか
死ねばいい
記憶も思考も
なくなればいい
斜陽のとき
時折さす ....
そよかぜは、そよそよと吹いて
そして、いつからか、よそよそしい
「そよちゃん」と呼びかけたって
振り向きもせずに、通りすぎていく
かつてのように、またお話がしたいのに
....
日がな一日
謎は謎として在り続け
私は五感の縛りに沈む
思いは鬼火のように揺動し
逃れる的を掠めていく
現象する本質を
律動する思考を
掴みかけては取り逃し
夢の底で溺れている
予感 ....
麦わら帽子を頭に乗せると
水平線から陽が昇る
少しの風など相手にもせずに
そうやって高い場所を探した
空気が薄くなり
どんな言葉も丸くなる
天国の途中で
ビルの屋上に名前を置いたら
....
私たちは今という瞬間に生きている
今という瞬間にしか生きられない
今という瞬間は常に死んでいく
私たちは今という瞬間に死んでいく
今という瞬間にしか死ねない
今という瞬間 ....
古傷を隠した真ん中に
君の指先が届いた日
もう崩れても良いと思った
痛々しく泣いて
少しも動けないはずなのに
君の吐く息で
飛んでいける気がした
恋をすると
皮膚は薄くなり
僕たちの ....
世界っていうのは
自分に与えられた箱だから
自分はその中で
精いっぱい生きるだけだ
気持ちいいも
悪いも
自分の中にだけある
子供の頃から
使っている目覚まし時計
ソフトな音だけど
すぐに目覚められる
不思議な音
目覚まし時計がなければ
上手く起きられない
鳥の囀りをを聞きたい
爽やかな気分になれ ....
人ってことが僕というものの一要素に過ぎないように、
雨粒たちも、雨ってだけではないんだろうと思う。
木々を擬人化して考えるとき、
人も同時に木へ近づいて、人から少し離れていく。
人でい ....
星がしゃべるとき
わたしらは無口になった
あかりをみんな消して
肌で暖をとった
嘘とそれ以外
世界にあるものの
すべてを好きだった
言葉は
いくらでもあるのに
引き抜こう ....
耳の奥
誰も追い駆けて来ない場所に
音楽は流れ始める
好きな季節に
理由など聞かないで
無意識の中に
溶けてく気持ちが
虹色の服に着替えている
敵も味方も分からずに
優しさを遠慮なく ....
この手は拒まない
例えば冬の凍て付く月を
耳たぶに飾って光るなら
夜しか生まれずに爪を渡る
明日はきっと
何も聴こえなくなって
心だけで
叫ぶでしょう
秋の名残りの
ひとしずく
庭の木に
ひとつ残った
もみじ葉の
夜露に濡れた
別れの言葉
そっと
グラスを近づけて
琥珀色の
芳醇な香りを
楽しみながら
....
動き始めた電車
そうやって
キッチンへ起き出してくる
隕石がぶつかる
事でしか
できない約束もある
どこからか
鳥の声が聞こえる
詩人がよそる白飯に
川辺りをながすと
ナズナが ....
ふたりだけの世界があったなら
そんな世界があったなら
なにもかも
すててもいい
いのちさえも
すててもいい
ただならぬ
お言葉に
ふれたとき
そんな
お覚悟 ....
君のわがままを
わたしのわがままを
ぶつけあって割れたほうが謝る
いつの日か粉々になって
混ざりあえたらいいね
写真の中ではふたりが笑ってるから
涙が出てくる
夕暮れと焼き芋
晩秋に映える
落ち葉をクシャクシャ踏みしめて
公園のベンチに座って
君は皮を残す派
食べちゃう派
赤い夕日に照らされて
片手に焼き芋持ったまま ....
し
真清水るる作
だれにでも し は、ある
し を、おそれて
し を、わすれて
そして し を、読むとき
その し が、 いきているかいきたがっているか
....
この部屋は狭くて
一人用のベッドだから
一人分の夢を見て
落ちてゆけば良い
明日という言葉が
魚の骨のように
引っ掛かる
ここはどこだろうと
足の指で毛布を探るとき
寒さ ....
心に愛がなくても
美しい言葉をたらたらと吐ける
心に愛がなくても
たとえ嘘でも言葉が温かいなら
冷たくなってしまった心を溶かすだろ
心に愛がなくても
怪我した指に包帯を巻いてあげら ....
深い場所を見てみたい
どのぐらい深いかは重要じゃなくて
盥の底に右足を井戸の底には左足を
地下二百五十メートルの地層には抜き足を差し足はチョモランマの頂上へ
何かの底なら愛せるんだ
....
季節は秋に変わった
夏の暑さも香りもない
夏を探しても見つからない
何もかもが秋を満喫している
出来ることは振り返ることだけ
暑いが口癖になっていた
冷たい飲み物ばかりを好んだ
....
句読点が降ってきて会話が途絶した
遊歩道にひしめく感情が
拾われない末路を想像して枯れていく
秋を踏みしめている
この靴も
服もすべて
私への期待値を担保として
....
天空の城ラプタを観ようとしたが、そんな映画は見つからなかった。
それは、発音のままならない幼少期にだけ存在したのかもしれない。
いままで居た世界の外側には居なかった世界がひろがっていて、
わたしが見たいものは、自分で選べることを知った。
良いことだと決められていたものが、良いとは限らなかったこと。
駄目だと言われてい ....
さよならが
別々の未来を用意したから
噴水の先は割れてゆく
同じ場所に立って
見ていた景色を
誰かに返さなくちゃ
分かっているのに
譲れない道みたいに
明日は居場所を探して
ひとりで ....
花は枯れてゆく
虫は絶えてゆく
人はそれを見て
強く生きてゆく
命が歯痒く
網戸を閉めても
自分の中に明日を描く
背ばかり伸びて
夢に届きそうな朝は
肩が広かったら
庭を作りたい
....
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