ちゃんとロールするロックの揺らぎと、前日の寝不足が連れてくる倦怠、寝床の上でまだなにか、やることがあったはずだと考えるなんのためでもない時間、頭蓋骨の中で次第にとろけていく脳味噌…ときどきこめ .... 長く呪うような雨が好きだ、長く呪うような雨が降り続けば、それよりもずっと怖ろしいおれの心中はどこかに隠れていることが出来る。心情的な濡れ鼠と化しながら、おれはだらだらと夜の行く先を見ている .... 痺れを切らす午後が
薄皮を穴だらけにする
口の端にこびりついた
昼の餌の放つ臭気
洗面で洗い流して
あとかたもなく洗い流して


遮光カーテンの向こうで
目も合わさない今 ....
おまえはただのロック
おまえはただのパンク
おまえはただのハード
おまえはただのメタル

おまえはただのポエム
おまえはただのノベル
おまえはただの散文
おまえはただの ....
人々が浮かれた声を上げる明け方、俺は
狂った声を壁の穴ぼこにねじ込み続けていた
その向こうでは標準的な雨の音が隣家の屋根を叩き続けて
睡魔はとりあえず二の次にされていた
生きる ....
ロックしても
ノックしても
おまえのこころはどうにもならない
おまえはまるで壊れたアラーム
そのときがきたって起動することなんかないのさ


裏通りじゃドラッグ ....
おまえの脳味噌のいたるところに悠然と生えた牙を見たか?その牙はおまえがこれまでに築きあげたささやかな概念を欠片も余すところなく喰らいつくしその概念の骨組だけを残して霧散するだろう、おま .... 石灰の色をした朝を迎えながら前日コンビニで買ったパンにかぶりつきまとめ買いの缶コーヒーを一本空けて二息で飲む、それからひとつ息をついて昨夜聴いた三上寛の歌のことを思い出す、深夜のコンビニは赤ち .... いきたなあ
いきたなあ

くさるほど
いきたなあ

あきるほど
いきたなあ

もう
いやだと
おもうほど

もう
だめだと
おもうほど  ....
歩道の縁石に
繭のように座り込んで
きみは
つぎの言葉を待っていた
つぎの言葉など
もう
ないというのに


プラチナブロンドの
髪に
ピースマ ....
衝動は次第に、静かな波のようなものへとそのかたちを変えてゆく、無くなるのではない、そういうものへとかたちを変えるのだ―それがかたちを変えた途端に、多くの人間が無くなったと感じてしまう、失わ .... ぬるく閉じこもる夜のなか、渇いた唇に刻まれた運命、なにをするでもなく、ただ、なにをするでもなく、押し黙り眺めていたパーソナルコンピューターのディスプレイに表示されるさまざまな、さま .... 空耳か
外を行く誰かの声か
妙に近い場所で
聞こえてくる誰かの声
聞き取れず
無視できない
例えるなら
かすり傷の
痛みのような
その声…


 ....
昨日目覚めたときのどうしようもない霞みをロックンロールのグルーブで撹拌して、どうやらおれはこのたびも中途半端に生存者の岸に立っていられるようだ、サカリのついた野良猫のどうしようもないきんたまが二度 .... だれかがおれを殺そうとするから
おれは必死でそっちのほうへ鉈を振り下ろす
血しぶきを上げてたおれる顔は
おれの知ってる顔であったりなかったりする
表通りで悲鳴が聞こえたこと ....
生きてることには文句を言え、こんなところに突き出しやがってと、天に向かって唾を吐け、どうせ俺たちゃ日蔭のシダさ、明るい朝日は拝めやしねぇ、荒んだ日々のウサ晴らせ、そら、神さんこちら、金 .... よう、あんた誰だい
俺のことを知りたいのかい、たとえば俺がどんなやつで
どんなことをして暮らしているか知りたいのかい
俺は皮剥ぎさ
毎日人間の皮をはいで暮らして ....
・移籍後初コンサートでいきなりセンターあつかい。もともとのメンバーの反感買いまくり。
・しかし不器用ながらも役目を果たそうと頑張るさしこに、次第に考えを改めていくHKTメンバー。  ....
横たわる体に刻まれた痕跡、一度腐り果てたものがまた蘇生したみたいな違和感がその正体だった、じめついたシーツの感触に苛立ちながら、指先はいつも生温い欲望を溜めこんだ性器を弄んでい .... 湿気が脳幹を溶かして、俺の意識は肉体と断絶する、白濁する視界と馴れ合う網膜、弛んだ自我が滑り落ちる先は…僅かに開けた窓から、初夏の雨が滑り込む夜だ、しっとりと濡れていて、透明な存在 .... うそつきな服を着た少女たちがすべってゆく表通り
中華料理店の裏口の窓に三度高く上がった炎
路面電車の停車音が精神異常者の断末魔の叫びを中和するダイヤグラム
ボサノバ気取ったニュー ....
液晶ヴィジョンで見かけた
クロコダイルが連れてきた幻想
半分のビート
半分の鼓動
無造作に
床に転がる
フェィドアウトの速度
むやみにシャットダウンすんなよ
明日の為に少し ....
明るく
楽しく
元気に
ハッピーに


なんて


やりたいと
思ったこと
なかった


人の言葉に頷き
決められたことを守り
与えられ ....
陽の当らない路地裏の側溝を流れるよどんだ水が、区域の変るところの段差で病人のように流れてゆくのを見ていたのは夕方、肉体と精神が遮断されて、明るくなる朝と暗くなるだけの夜を見つめているだけの .... このぼくのこころは
このぼくの鼓動は
このぼくの興奮は
このぼくの足跡は
衝動は
焦燥は
終焉は
再生は


あたらしい言葉を
燃やせば
古い皮質が ....
無作為過ぎる
光線の向こう
落ちた椿と
濡れた路面


道路わきのドライフラワー
いくつかのスナック
そこに佇んでいるのは
たぶん年端もいかない子
 ....
きみの手を引いて
日がしずむ方へと川べりを下っていくんだ
すごいだろ
すてきだろ
たえまないせせらぎが聞こえて
ずっと向うのカーブから
潮のかおりを連れた風が吹いてくる
 ....
傷を隠したような
雨の後の夜空
走り去ったバスと
針のように深く
胸を突き抜けた言葉


傘を閉じた人たちの
話声は弾んで
バス停に残された
僕はいつまでも ....
そうさ、おれは、いつくたばってもいいように、こんな感じでいつも書きつづっている、どうせ、きっと、まともな死に方は出来ないだろうからね。そんなことどうこう言ったところで仕方ないのさ、おれが選 .... 凍えたコンクリートに水が浮き出る
アンモニアのない小便みたいな臭いがする
剥がれた天井のボードの上に見える鉄骨は
もとの色が判らない位に錆びついている
おまえの死んだ理由は ....
ホロウ・シカエルボク(1119)
タイトル カテゴリ Point 日付
SHOOT-OUT自由詩2*12/9/2 1:42
がらくたくだり自由詩6+*12/8/28 2:16
夜のぬかるみの中で不十分な手入れの銃を構えている自由詩4+*12/8/24 0:14
ただのロック自由詩5+*12/8/18 9:11
さよなら、と黒焦げた蛾は言った自由詩3*12/8/15 9:59
ロック・アラウンド・ザ・バンカー自由詩1*12/8/6 22:56
イレギュラー・バット・トゥルー自由詩1*12/8/2 22:18
深夜のコンビニは三上寛の歌う赤ちょうちんよりずっと切ない自由詩2*12/7/31 23:21
いきたいな自由詩1*12/7/22 2:09
夏の夜自由詩5*12/7/21 0:30
ビート(スピード、そして静かな波)自由詩012/7/16 0:08
喚く死の影のエコー自由詩1*12/7/14 22:49
樹海の夜自由詩4*12/7/10 3:37
目の前で起こる亡霊のダンシングはみんな過去のこと(月曜の深夜 ...自由詩1*12/7/3 2:50
スティル・ライフ自由詩3*12/6/28 3:31
生きてることには文句を言え自由詩3*12/6/25 12:22
剥いだり切ったり生やしたり自由詩3*12/6/24 4:45
さしこの今後を予想してみた散文(批評 ...1*12/6/21 1:08
まぼろしの亡骸自由詩012/6/20 18:48
喀血するリリックの落ち窪んだベイビー自由詩2*12/6/17 1:32
饒舌する不在(それが伝言板ならどんな言葉も読み取れることはな ...自由詩5+*12/6/6 18:06
サマー・カニバル自由詩6*12/6/3 13:34
honesty自由詩2*12/5/27 22:49
なにもかも叩き壊された場所自由詩1*12/5/23 22:52
生きてるかぎり書けるもの自由詩9+*12/5/14 1:50
閉まるドアと開くドア自由詩6*12/5/5 3:18
フォーク・ソング自由詩3*12/5/4 22:29
But Not For Me自由詩4*12/5/3 1:33
すべては砂のようにそこら中にあって自由詩3+*12/5/2 2:59
誰にも決められることじゃない自由詩4+*12/4/27 0:22

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