あの…あれよ、こうやってさ、ワードの前でガッツリ集中して、己の理想とするスタイルとスピリッツをコンコンと追及して見たところで大半の感想は「読みづらいです」みたいなもんだしさ、本当何やってんだかと思 .... 俺はいつでも
時限式の爆弾をこめかみに隠している
作ったのは間違いなく俺自身だが
どれぐらいで爆発するのかは全く判らない
シリアスに活動している
シリアスに活動していると
時々そういう ....
公園の遊歩道の落葉はもう、絶えず踏みしだかれてかたちを無くしかけていた、きみはおれの先を歩く感じで、ただただどこかを目指して歩いているだけだった、木々の装いや、広場での出来事はもう、会話のきっかけ .... ふたたび目覚めたときには
世界は様変わりしているだろう
おまえは目を見開いて
そのひとつひとつを心ゆくまで確かめることだろう


進化の過程に
われわれは必要ない
疑似餌を食らった ....
きみはうす汚れた扉にもたれるのをやめて
新しいにおいのする通りのほうへと急いだ
おれは正体の知れないジレンマにすこしとまどったあと
洗面台で昨日の夢をようやく洗い落とした


冬の街は ....
亀裂亀裂亀裂亀裂の隙間微熱混じり卑劣極まる侮蔑罵声死別する疲弊苦楽する詳細ブラフするテーブル自爆する我欲記憶する付録解熱する錠剤フレキシブル展開ほとばしる臨海ぶら下がる残骸、機械機械機械機械たちの .... 首長流の頸椎の隙間から零れ落ちたアナコンダが、寝床でのた打ち回る俺を飲み込もうと目を黄色くしている、集中しているやつの口から小さな呼吸音が漏れているのが聞こえる、最期の瞬間に人は何を思うのだろうと .... 幽霊の見える日、洗面所の鏡を万遍無く塗り潰して、どこからか忍び込んだ鼠が食い破った洗顔フォームのチューブをごみ箱に投げ込んだ、太陽が顔を見せる時間があまりなかった日、深く息を吸い込んだら黴の臭いを .... イルーガルな魔法に手を染めて粘度の高い夜の海に漂っている―眼球の裏にはバッタが棲みついて視神経を齧るたびに貫くような痛みが走る、きみに送った手紙にはたいしたことは書けなかった、それは意地と言えば意 .... 枕元の書見台のモリッシー、得体の知れない詞に溺れてる、冷たさに心が疲れ果て、隣国のポップソング、インスタントコーヒー…電気毛布の熱…イメージの質は変化する、スタイルは同じでも―装飾物をいくら強調し .... 無頭症の胎児の寝息が内耳で呪詛になる日、罫線の中の鉛筆の芯は血のように赤く、「ねえ君、亡霊はきっと足音を立てないのが正解」と、置手紙の文面にあるのは、手を振るよりもずっと痛みに満ちたさよならの意思 .... もはや狂気が正気になっちまって、俺の日常はどす黒い憎悪と底無しの生への渇望の渦だ、時計の針が過ぎてゆく人生を切り刻む、零れ落ちた断面が冷たい床でべたりと嫌な音を立てたそばから腐敗臭を立て始め、毛羽 .... 折れ曲がり、赤茶色に錆びた釘…珊瑚のように歪で不吉なライン、頭の部分は半分潰れていて、半円―円弧の部分がボロボロのコンクリの上で揺り椅子のように埋もれていた…窓を失った枠からは雨粒が潜り込んでくる .... 濡れた草のにおいがする薄暗い路地で
過ぎる時を噛み砕くように佇んでいる女
背骨の終わるところまで伸びた黒髪に表情は隠れて
これまでに一度だって見たことはなかったが
捩れた棒状の飴みたいな身 ....
頭蓋骨の中で絨毯爆撃は繰り返され、その衝撃で俺の脳漿は四方八方を跳ね回り、幾つもの白昼夢が同時に展開された、それは不思議なほど幸せな光景ばかりで…俺はきっと薬物中毒患者のように目を見開いていただろ .... 激しい痙攣のあと、強制終了のように訪れる眠りの中で見る悪夢にも似た感覚を現実まで引き摺り出してしまう不得手な目覚めの数十秒、果たして俺はすでに死人なのか、と無意識に手首に触れている…微かに、致命的な嘘 .... あとどれだけ生きられるのかなんてまるでわからない、人生の終わりは以前より確かに親しげな笑みを浮かべて、横断歩道のむこうでこちらを眺めている、風は少しずつ冷たさを増し、そのせいでなにかに急かされるよ .... 運命のやつがどうしても無様に俺を殺すというのなら、最後までみっともなくそれに抗うだけだ、早々と安全圏に腰を落ち着けた連中がそんなことは無意味だと俺に忠告する、世界のすべてを知っているとでも言いたげ .... 四番街の真っ赤なシトロエンの中の焼死体は一七歳の娘だった、その車がいつからそこに止められていたのかということについては誰もはっきりと思い出すことは出来なかった、そこは居住区の端っこにある不便な地区 .... 目次を並べ過ぎた人生が血の混じる呼気をする午後に、極彩色の蝶の群れが辺りを飛び惑う―もっとも実感的な幻によって世界が塗り潰される、緩やかな、けれどどことなく不穏な旋律が死体を食らう蛆虫のように爪先 .... 風に消えてゆくものたちだけが本当のことを話している気がするのは、人生が砂粒の落ち方を果てしなく見つめるようなものだと朧げにわかってきたせいだろうか、明らかなものはそれ以上のどんなことも語ること .... そこには縁の欠けた器があり、中にはなにも注がれてはいない、埃が厚く積もるほどに長く食卓に捨て置かれたそれは、詩を持たぬものの心で膿のようになって生きている詩情を思わせる、わかるか、回路を持たぬもの .... 昨日、落ちて行った欠片は
一昨日との間で見失った
今日、すれ違ったものは
いつか仲違いした誰かとよく似ていた

長雨に汚れた
川のほとりに腰を下ろして
彼らの急ぎ足の
旅を
老人 ....
神経のからくりは解かれたのか、夜は沈殿する記憶のように膨大で心許ない、砂地に潜む蛇のように寝床に伏せて、閉じない瞼が見せる退屈な夢を見る、ハードロックと雨の音、時計を気にしなければ時間は自由軸だ、 .... 自家中毒の記憶が熱をもって現れるとそのまま今ともつれ合って連なり転がって床に触れたところから声も出さずに死んでいくひとつひとつの細胞の悲鳴を拾ってコードを記録していく中で生まれてくる音はノイズと名 .... 溶鉱炉の
中で
どろどろに溶けた
灰色の自我を
化粧水の
ように
皮膚の上に
塗りたくる
熱さというよりは
痛みの連なりで
焼けていく
おれの上面

度を超えた衝撃は
 ....
安いキャリーバッグの
硬質プラスチックの車輪が
まばらな拍手のようなリズムで
旅行者の孤独を連れて歩いている
バスターミナルは蒸し暑く
分厚い屋根に覆われている
様々な方言や言語が
 ....
とある感触はおそらくは動脈からの血液を不規則に浴びるシャワーのようなものだった、だから俺はおとなしくしてそれを浴び続けていた、だってそれは俺の血以外には在り得なかったし、その中途半端な温度は浴び続 .... 擦り切れた中指の軋む音を聞きながら吐いた唾に溺れ込む夜だ、晩夏の中に在りながら俺の胸中は氷点下に居るように震えていた、それは根本的な魂の渇望のノイズだ、ふたつの分厚い鉄板が擦れるみたいな鈍い音がず .... 望遠鏡の死骸
市街地に散乱
錯乱する警官
痙攣的発砲
こめかみを貫かれた売女は
突っ伏して死後硬直

うす汚れた銅像の見る夢
ハイウェイバスの疲労
ミルキーウェイの素っ気なさ
 ....
ホロウ・シカエルボク(1118)
タイトル カテゴリ Point 日付
その気になって、浮かれてないで。自由詩1*19/12/24 22:32
バッド・ニュースばかりのページは確かに何かを掻き立てるものさ自由詩2*19/12/22 21:49
遭難自由詩1*19/12/19 22:59
死はない、死はない、知らない自由詩4*19/12/15 21:54
そしてがらんとした部屋のなかだけが自由詩5*19/12/13 22:20
マシンガン自由詩2*19/12/12 22:11
妙に冷めた口をきくやつらばかりだ自由詩2*19/12/8 22:20
幽霊の見える日、洗面所の鏡を万遍無く塗り潰して。自由詩3*19/12/5 23:34
(だから、あなたに会うたび、ラプソディを打ち鳴らすよう)自由詩1*19/12/1 21:57
入口で遊ぶのはずいぶん昔にやめたんだ自由詩1*19/11/28 23:05
砂の中のスイム、充血した水晶体、それから脈絡のない明け方の夢自由詩1*19/11/24 22:45
真夜中はマシンガンのビートで自由詩019/11/22 0:47
たとえば小石の落ちる音のように自由詩019/11/18 22:00
路地で立ち止まっていたナミ自由詩3*19/11/17 22:47
無数の血膨れの夜自由詩019/11/14 22:07
狼狽える詩人どもに自由詩2*19/11/5 21:18
晩鍾、狂ったように木魂するさなかで自由詩2*19/11/3 21:46
口元の汚れた八方詩人のしわがれたバラッド自由詩2*19/10/27 23:30
頭のいい子が幸せになるのは難しい自由詩3*19/10/20 22:49
真っ白な紙、塗れば絵、綴れば詩。自由詩1*19/10/15 23:38
だから俺はなにものにもならないことにした自由詩2*19/10/10 22:53
ザ・リバー(海に流れ着くためとは限らない)自由詩019/10/4 0:07
雨は永遠のように降る自由詩1*19/10/2 22:01
嘲笑的な薄闇の中で強制的に見開かれた目を自由詩1*19/9/26 22:29
メディシン・ボトルの中の動脈の色彩自由詩019/9/19 21:58
あの灰が零時になるとき自由詩2*19/9/15 23:34
どうして時々どこかに出かけるのだろう自由詩3*19/9/9 20:41
ただ真夜中が流れ落ちていくだけの自由詩019/9/5 22:25
飲み込むそばから消えてゆく(たとえばあまりにも膨大な嘘が)自由詩019/9/1 16:05
いつだってそれは過去形で語られるものだろう自由詩3*19/8/29 22:21

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