派手に着飾って、香水を叩いて
俺を迎え入れる準備をするんだ
不手際を見つけたら二度とは訪ねないぜ
完璧なスタイルで物事を始めるんだ

街路には迷子が散乱してる
年端もいかない母 ....
俺のあたまのなかにひとつの答えがある、おまえのあたまの中にもうひとつの答えがある
それはおなじことについてなのに、まったくちがうことについてのふたつの答えのように見える
だけどそれは間 ....
夕焼けが雨雲に隠れて
使った後の絵具バケツみたいな色になる
マクドナルドの店先で備え付けの灰皿に吸殻を押し付けながら
やがて来るだろう雨の気配に唇をゆがめている
「オレンジの缶詰を買ってくる」 ....
いま、わたしは玄関の隅のしおれたパキラの、枯れた葉を一つ手に持って
騒々しく消えていった大切なひとつの
約束のことをまざまざと思い出していた

「キンモクセイが香る季節などに嘘をつ ....
長いことほったらかしていた
自転車のハンドルとサドルを拭いて
空っぽのタイヤに空気入れ
寒くなりはじめた街に
長袖でくり出す

鮮やかな白と紺が
入り混じる通学路
生徒達は ....
シューズボックスの中で朽ち果てていく過去は
いくら叫んでももう遠く届かない場所
あのころおまえが一番好きだった
動脈を流れる血のような紅いヒール

汚れた爪先にくちづけをして
 ....
おもてむき静かな
地下の濁流のような衝動
ガラス窓に映った顔だけがほくそ笑む
いつか
ナイフで蜂を殺したときの壁のいくつかの穴に
あのこを切り刻んで少しずつ詰め込む幻覚を見た
 ....
バスルームで
容赦なく濡れた孤独、もはやバスタオルの
吸水性の問題ではなく
それをどれだけ濡れたまま、濡れたまま抱えあげるかということに

アテイチュードはテストされ凍てついた
 ....
雨の名残は道の脇だけ
夏の名残は枯れた茎だけ
出した手紙の返信気にして
閉じたまぶたに弱気が群れる


携帯電話をいじくっていると
未整理のアドレスで肩が凝る
慣れた名前を ....
ホロウ・シカエルボク(1119)
タイトル カテゴリ Point 日付
予想以上のことが出来るといい自由詩3*07/10/30 23:42
と、いうような意味のありそうななさそうな戯言を僕は大きく足を ...自由詩1*07/10/30 0:23
べつに渇いちゃいない(Do you like me?)自由詩5*07/10/28 21:13
最後の手紙は出口から届くだろう自由詩3*07/10/27 22:53
よく判らないけどうまくない気分と幸か不幸かはたぶん関係がない自由詩3*07/10/26 22:53
Don't Call Me Up自由詩3*07/10/24 21:17
きっと鈍痛のほうがより涙を流せる自由詩3*07/10/23 21:56
孤独の内訳の大半は打ち捨てられたペニスに集約される(Grow ...自由詩2*07/10/22 0:26
ごらんよ、呆れかえるぐらいあざやかな朝じゃないか自由詩16*07/10/20 17:37

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