真っ白なノートの世界に降り立って黒鉛の羽根をばら撒き進む
いつの日かあなたに褒めてもらうため僕はこうして詩を書いている
短歌書く女の子から溢れだす音と言葉と愛と眼差し
花のように ....
夏を終え秋へと進むこの世界気温が下がり紅葉進む
連休の賑やかな声賑やかな街の雰囲気穏やかな心
大好きな人の笑顔を見ていたい未来を繋ぐ扉が見える
真夜中に何故か目が覚め眠れない過去に終 ....
騒がしく君が生まれたその夜に星が瞬いた騒がしいくらい
僕のこの君への胸の高鳴りが地球温暖化促進している
いつだって優しさ纏って生きているそんなあなたがいつだって好き!
もうみんな忘れてしまっていたけれど温暖化は日々進んでいってた
南極の氷も溶けるこの暑さエアコンひとつで簡単に消せる
地上では無数の光が輝いて地球の空から星が消えていく
ヒート ....
鍵盤ハーモニカを弾いてる君の手にまるで発熱みたいに恋した
適当に買ったコンピに入ってた名も知らぬバンドの曲が身に染みる
中古屋で買った異国のCDがなんか陽気で無駄に腹立つ
特大の夢を見ながら眠る君に春という名の毛布をかける
暑いねと微笑む君の声聞いた瞬間世界が夏へと変わる
食欲の秋だねと言って栗食べるくりくりとした瞳が愛しい
冬の夜電話の向こうで泣いて ....
恋をして一つ前の恋古くなる前に進めば明るい日常
町歩き異国の言葉耳に残る何処の言葉か?英語ではない
夏休み宿題はすぐ終わらせる遊び疲れるくらい遊んだ
懐かしい本を手に取り読み進む昔よ ....
世界中すべての景色を見れずとも君を見れたからそれでいいや
君めがけ僕は本から抜け出して文脈越えて会いに来たんだ
満たされたどんな素敵な世界でも君がいないならユートピアじゃない
....
潮風に抱擁されてポチはいま天に召されてゆきました
小母さんの嘆きがたとえ届いても返せぬポチの無念の眠り
ほんとうに一瞬のことでありました轢かれ引き摺られて五メートル
小母 ....
飛び回る虫がきらいな人だって生まれたときは泣き虫だった
夏休み持て余していた時間たち 今もらえたら持て余したりしない
蝉の声がきらきらしている 泥水もきらきらしている 瞬く夏だ ....
日記書く今日の出来事振り返る天候荒れて台風のよう
鏡見て自分の姿観察し多忙な日々の疲労が見えた
夜中から雨が降り出し今も降る薄暗さから逃れられない
老朽化古い集合住宅に若者の声聞こえ ....
人魚姫対岸をみて泣いている男女二つの影の七夕
地球では雨が降っても宙は晴れ人魚の想いとうらはらに晴れ
織姫がもどる頃には泡となり人魚はとわの一年の旅
自転車を漕ぎ忘れゆく日常の都会の暮らし軽井沢にて
手折ってはいけない花を手折ってるこどもを赦す手折られた花
この空がずっと続くと信じてた学生時代の常夏の空
雷に打たれてしまいたいほどの失恋の日に不意討ちの雨
傘二つ隠して君を待ち伏せてカフェで二人はクリームソーダ
ごめんねと云わ ....
特別なことはなんにもないけれど雨上がり・生きて・アジサイ記念日
しゅるるるる・とわわわわわん・首を振る扇風機が微風で歌う
さみしいと思わぬことがさみしいと気づいてしまう水曜の水
窓と ....
休肝日増やしたくても増やせない酒の魔力に翻弄される
秋雨が肌寒い風連れてくる夏の光が思い出せない
通勤時同じ女性と良く目が合う昔何処かで逢っているだろう
朝早く鳥の囀り聞こえくる目覚 ....
{引用=縄梯子少女はおりるどこまでも夢の終わりへ釦は落ちて
こもん}
stay to the end of June目の前に降りしきる雨数え終えるまで ....
もう恋はしないと決めた哀しさを一人のものとして綴じる寂しさ
{ルビ夕星=ゆうずつ}を見ない日続く梅雨のなか届かぬ{ルビ手紙=ふみ}とそのあてのなさ
ジャズピアノ似合う私でないけれど ....
幻聴でなくて難聴を患ったせんせい誤診のままが良かった
電気屋で買う物なくても見て回る新商品を見るのが好き
穏やかな君の言葉が風になりそよ風と共に心を癒やす
秋来ても時々夏が顔を出すその回数は減っていく一方
別世界ではないけれどそんな朝一 ....
孤獨といふ字を書いてゐるとさみしくなる部屋
歳月を物語つてゐるピアノに少しもない塵
蟬よりも蚊のはうに一年ぶりに會ふ夏
眞暗き公園でラムネ嚙めばひとりだつてすずや ....
明日また
死んだら
ここへ
並べって
移民役場の
オヤジは
ゆうよ
....
見回せば同じ顔したヤツばかり今すぐここでゲロを吐かせろ
同じ顔同じ口から出る言葉「多様性こそ正しい世界」
その言葉遮られたなら弾圧で他人の言葉は遮る正義
間違いを探し否定するだけで社 ....
宇宙旅行出来る日近いそう思う地球も技術も進歩続ける
折り鶴が大空を飛ぶ夢を観た大切な思い大切に届く
電話かけあなたの心に飛び込んで二人を結ぶ愛の花開く
流行らない海岸沿いの飲食店サー ....
二、三日
待たなまた陽も
昇らんし
まずは飯でも
食いに出るべか
....
秘密基地君と過ごせる静寂が何処までも愛増幅させる
ただ海を眺めて嫌なこと忘れ広い視点で今を眺める
広島駅新しくなり便利になり人の流れが穏やかになる
青空と秋桜畑秋示す肌寒い風紅葉を呼 ....
夕ぐれのさんぽなんだかさみしくてえのころぐさを掴んで離す
夕ぐれのさんぽなんだかおかしくてスキップ三度だけしてみてる
夕ぐれのさんぽ マンゴーの香る手 懺悔「ひとりで食べてしまった」
....
ありうべき嘘だと思う創作を巡る血潮にこころ赤裸々
朧夜の想いうらはらくっきりと願える{ルビ朝=あした}の爽快な空
泣き腫らしそれでも明日の靴をいま磨いています頑張っています
青空を覚えぬ五つの日になぜか四季はそれぞれに掴んでいた{ ....
かの冬が懐かしいかもまだわたし母なる海で旅をしていた
雪が降る音と覚えた海原の夜の遠くの母の心音
二月から待たれていると知りながら躊躇っていた三月生まれ
三月のまだ浅い日 ....
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