面白いことが浮かばないので
もうダメだな何の価値もないな
ちんぽこも立たないし
楽しいことがないんだよ
食欲もないし
音楽聴いても本を読んでも映画を観ても
つまんないしさ
自称詩人はいつ ....
勝ち負けなのだろうか
いったい何に対しての勝ちなのだろう
いったい誰に対しての負けなのだろう
もう狂犬みたいに吠えまくるのは
止めようと思う
ただ、底意地が悪いから
たまには吠える ....
痛み止めのかわりに睡眠薬を飲んで、
買い物へと出かけて行く。
主婦に休みなんてないんだよ。
あなたは主婦ですか?
いいえ、家事手伝いです。
わたしは単なる家事手伝いです。
昔は夢や ....
白い闇が襲う
これまで生きてきた想いが募る
私に prestoをかけようとする
崩れかけた斜面の沿線
時には避けて
時には埋めて生きてきた
はじめて神様に祈りを捧げたの
....
○「103万円の壁」
壁は一つだけではなかった
官僚がいくつも壁を築いていた
○「不幸なニュース」
テレビは今日も
世界中の不幸なニュースを
流し続けている
視聴者は不幸慣れしている ....
水族館から
水族が溢れ出した
水族は移動を続け
乾燥地帯にも
幾ばくかの水分をもたらし
貧弱な草木を発芽させた
水族館の後には
館と館長だけが残った
館長の手の甲にはいつし ....
夢。
殺戮の亡き骸を抱いた太陽がぽしゅんと溶ける。ぼくは悶絶するほど絶滅へと恋焦がれている。
森林の産毛を撫でる巨人の手が優しいわけがないのだ。巣立ちのできない小鳥たちと巣ご ....
横になればすぐにわかる
どうして今まで立っていたのだ
眠るために必要なものは、
とりあえず枕と寝床があればよい
悔しかったことや腹が立つこと
悲しいことや傷ついたこと
虫歯の痛みや腹ぺ ....
この街にあるのはマックだけで
あとは ロータリーと木と
坂道があるだけだった
冬はイルミネーションが灯った
駅を出た人は家に帰る
人の列をなして
バスも走った
その割と長い坂を登った
....
秋空に
流れる雲を
眺めては
ひとり路ゆき
涙ひまなし
毎日毎日空から人が落ちる光景を見ることに慣れた
最初は怖くて心を痛めていたけど
毎日見続けている内に何も思わなくなり
誰かが傷ついても誰が死んでも
他の誰かが悲しめばいいと
自分には関係ない ....
祖母の誕生日
母からこっそり
祖母が大好きなお花を聞き出しておいて
仕事帰りに買いにいく
水仙にフリージア
祖母がこよなく愛する花ばな
ねぇ、どこにあるの?
花屋を探し回っても
近 ....
心を閉ざしてしまえば
全て無意味
そうやって
幼い頃から閉じるのには
慣れている
笑顔さえ浮かべて
嘘の真っ只中で育った
私を人間扱いしない人達には
耐性がある
ましてや ....
全国からの人力財力注入
破壊された瓦礫の撤去
洗浄
建て直し
尋ねて応援
買って応援
忘れることなく注入
辛抱強く注入
注入
注入
再び地域に命が宿るまで
自らの
肉の終わり
見切った上で
歌い書き表さぬば、
それ、タマシイの詩書き人に在らずと。
あゝ私の記憶と云う、
奥深き畝溝から飛び立つ
銀の鱗粉の輝き羽ばたき
密やか途絶えることなく
燃え盛る意識の原野に
色付く豊潤な響きの渦 、
ビートを刻み垂直の流出の
次第輪郭を ....
なんとでも
君となら
上手くやってゆけるって
そう
想ってた
重なりあって
繋がりあって
温めあって
口づけあって
なんたって
君となら
上手くやってゆけ ....
晴れ渡る空に茶色い靄がかかり
澄んだ蒼が穢く濁る空気はまるで
突き刺さるかのように喉を刺激し
噎せかえる異物感と圧迫感に思わず咳き込む
瞳の奥は砂と化合物で詰まり
止めどなく溢れる涙すら ....
いまここに
流されて たどりついた
なんの咎なのかも知らされず
この生の失敗の成れの果てのように
流されて
打ち上げられて
それでも息をして
すべてを自らと無関係な物語のように眺めていた ....
彼は言葉を使い回すのが好きだ
“永遠に愛す”
私にはそう言ったし
彼女には
“貴女に永遠の愛を捧げます”
きみには
いったいどう言ったの?
チャコールグレーの小さな蛾
狂ったように暴れてた
冷たいアスファルト背に
おしみなくしぶとく力なく
さかしまの日差しに浮かれ
うなされて
生死の境を針と糸
縫うように縫うように
浮いて ....
――完成された時のなかでは、空想だったあの人も、生まれ、生きて、心をふるわせ、
すべてのとまってしまった血をもういちどあたためてくれる。そのとき、わたしの血は、空想から現実へと輸血さ ....
さらば
太陽の空の下
恋人は
雨傘をひらいて
探していた
ひまわりは
恋人たちに集まり
歌っていた
世界一周の
浪路はるか
夏の日をなつかしむ
黄色いリボ ....
○「心の復旧復興」
道路は車が通れるようになった
水道も出るようになった
電気もつくようになった
仮説の住宅もできた
しかし しかしだ
亡くなった人は帰ってこない
避難した人たちは帰って ....
やさしい世界のそとで
ひとつの雲が青空に浮かぶ
その雲に向かって
泳ぐ金魚の色は黒い
悲しげな陽射しがいつまでも綺麗で
僕は首が痛くなっても雲を眺めていた
青空を ....
あれは六月くらいのこと
あなたが台所で包丁を握ったのを知っている
不思議と怖くはなかった
しばらく耳を澄ませていると
包丁を仕舞う音がして
バタンと戸を閉じた
| 出来ないか… | ....
ほんとうは未だ
眠りの王国で
牧歌に耳をすませていたい
日は明けたが
曇りがひどく暗い
こんな寒い朝を
事務所まで
原付で風切って
向かわないとならないのか
なぜ暗い ....
もみじ、
肩まで浸かった露天風呂からのぞむ、
さりゆく、秋の赤い夕ひが、
ひとすじの、きまぐれな寒風とともに落としていった、
いちまいの、
星のカケラ、
休憩室の掲示板に、ずらりと並んで立 ....
ぼくは斬首刑を執行された
{ルビ亡骸=なきがら}の臓物は白日のもとに晒され
医師はぼくの秘密を探ろうとした
だが 魂の在りかだけは解らなかった
真実は真実で何処にも逃げはしない
ぼくの悪行を ....
言葉は革命であるべきだ。
意味のなさに意味を問いかけてもさらなる意味のなさが生まれるだけ。嘘で生きているのぢゃない。言い訳して生きていられるわけもない。冗談で生きているというのなら死 ....
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