誰かからの救いなんてない。世界は孤独100%ではできてない。共存という方法で建前100%の世界?本音だけだと壊れちゃうのかな。もしもが続く世界には自分自身で決めてゆくしか無くない?誰にも責任なんて追わ ....
手垢がついて
ボロボロに千切れた言葉たちを
螢火の瞬きで拾い集め
溜息の渦で洗濯し
風力3の西風にさらし
9度傾いたアイロンをあて
一針一針 丁寧にかがり
ひとつの僅かな理を編む
目に映るのは地面とつま先だけだが、
歩みのそれとは別に、
不規則に左右へと揺らされる。
そんな頭に浮かぶのは、根本原理を問う声だ。
なぜ地面がここにあって、
つま先はそこへ接地するんだ? ....
わずかずつそっと注ぎ続ける
砂時計の秒速に合わせ心情を
自分から外へ流れ出ていければ
世界の想いと自分の想いと
重なりあい響きあい、透過しあう
☆
光と色の織りなす海
....
叔父が
よくわからないものを置いていった
キッチンテーブルの上にある黒いそれ
「お母さん、これなあに?」
「さあ、いったい何でしょう」
知らないうちにミサイルが
説明もなく
市街地に配備される
守るのか的になるのか
紙一重
ミサイルめがけて
ミサイルが飛んでくる
そういう日は
ある日突然に
{引用=
....
○「朝日」
冬の朝日ほど
有難いものはない
今朝は朝日がみられる
有難い!有難い!
生きる元気がわいてくる
今日は忙しいぞー
郵便局に年賀状印刷注文に行って
ガソリン入れて
市の広報 ....
雪の白い日
音のない足跡
市街地の中心に
常設された景色の中で
瞬きは行き場を
失っていく
人が人である
その隙間に
転がっている
肋骨の断片の表層に
季節外れの
浮腫み ....
悲しみが、
好きという、
人は
嫌いかな?
なぜって?
なんの疚しさもない、
孤独な罪びとを救えるやさしさは
きっと
真っ正直に
真っ正面から救いあげる
酸っぱいけど、 ....
月が半分で座っている
残りは嘘と欲望で満たしてみるかい
いつも耳もとにぶら下げていた想い
片方だけ どこかに置き忘れている
麻酔を打たれたような足取りで
心の余白をなんとか守りながら ....
渋い柿が甘くなるのが不思議だった
『お天道様には魔法があるんだよ』
おばあちゃんから言われたものだ
「太陽は魔法使い」なの
歯切れが悪くなるおばあちゃん
....
鳥を数人の子供が囲んで踊っていた
よく見ると鳥は既に息絶えている
寿命か天敵に襲われたか あるいは
次第に子供たちは宙に浮き始めた
頭の輪っかは見覚えのある天使の挿絵そのままだった
....
マクレディの{ルビ長老教会派=プレスピテイアリアン}の良心は、一旦めざめさせられると、彼を休ませてはおかなかった。
(J・G・バラード『沈んだ世界』3、峯岸 久訳)
ウェンデルの質問は、も ....
おしゃれな場所になど
行かなくていい
あなたの特別な場所に連れてって
少し緊張してしまうから
会う前には
コンビニでビールを一缶飲んで行く
お昼ご飯はファミレスで
おしゃべりするとき ....
大小様々な硝子に反射した朝日
何処からか集まってくる多種多様な人々
誰が何処に行くのか、
何をするのか、
その予測不可能性。
黙々とゲートをくぐり、列を作る。
そのまま同じ方向に進 ....
雲の隙間から輝く満月が
ゆらゆらと揺れながら
照れているみたいです
夜空はぼんやりとした
暗い雲で覆われて
満月がその雲から現れるとき
恋心を惑わすみたいな光が
蕩けるような ....
いつの間にか
テーブルに置かれて
固くなりつつある
パンのように
いつか誰かが
どうにかすると思っていて
何日も経ってしまう
そんな記憶の数々のなかに
本当に大切なものは
なかったの ....
意識の薄明かりの今に至り耀き放ち
夜陰の奥にひっそりと潜み開け広がり
なにひとつもう意味なさぬから
あぁただ声の響きのみ此の世成り立たせ
凄まじくも美しき旋律和音の律動するなり
今日は結婚記念日
親友の誕生日と一日違い
いつも、どっちか分からなくなる
親友の誕生日を思い出してから
結婚記念日を思い出す
おそらく 夫の方は完全に忘れている
試しに ....
手と手をつなぎ
手と手をはなす
こころと
こころは
終わることで満たされる。ああ
永遠
の
命があるとしたらそれは
絶望です。
それぞれの終りがあるから
がんばることができるの ....
あの
恍惚の
さなか
で
あれらが
恐怖なんだ
ったから
みしらぬ
トイレっとペーパー
を155555555
過ぎたので
それも道路になりました
あの人らは
どこいった
猿 ....
点・点・点・点
宇宙からみたら
銀河系は
点・点・点
銀河系から
太陽系を見たら
点・点
太陽系から
地球を見たら
点
ボクらも
....
小数点以下にぶら下がっている
おまけみたいな存在
それが僕だとしても
四捨五入で一の位に片足入れるように
坂道を息切れしながら上ってゆく
割り算に散々悩まされる夜
整数だけではいられな ....
血の一滴もなき
木々が
風にゆられて
まるで人間のように語っている
消えた空をなでる葉先は
キーボードになって
「We are poets」
と打ち込んでいる
七輪の赤い炭火の上に
....
○「死について」
死は触れてはいけないものだろうか
そっとしておくものだろうか
ただ受け入れるものだろうか
○「詩人」
僕は
詩だけでなく
プロフィールも
関心がある
どんな人だ ....
おもいきりクツをとばして
ころげてみぎにたおれたら
アハハとわらおう
ころげてひだりにたおれても
ウフフとわらおう
ひっくりかえってしまったら
ワッハッハとわらおう
はれ ....
新しく買ったカップには、
海が描かれてる。
これはイルカかな?
ーーああ、残念。シャチだった。
皆楽しそうに泳いでるね。
ーーそうでもないか。
食べたり、食べられたりするんだろ ....
砂漠の聖女たちは
ボロボロの服を着て
男の性欲の捌け口となる者たちだった
ある時は暴力
ある時はこの上なく優しく抱かれても
声を上げることもなく
無表情に
スタスタと立ち去るのだ
彼女 ....
「希み」
読むと身体が
ふわっと一瞬宙を回るようなものだ
そのように
わたしは良い詩を定義する
うっすら
傷めいた粒の光を縒ってこさえるんだ
そんなあかるさが
詩なんだよ
....
ひかりのひびきのいとの
たぐいよせられはなたれ
またたぐいよせられ
さくれつする
しこうせいめい
からみあう
いちおんいちおん
鈴の音の
脳髄遣い雑音と化すまで 、
光り響き ....
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