今そのちいさな胸に打ちあがる
いっぱつが いっぱつが
導いている 空を
あちらが会場 ここがわたしんちの台所の窓
夏だから あがって見ましょうよ

それから黒いにおいをはこぶ風に くちびる ....
 朝、客の朝食を片付け、盆前に痛んだ背中の具合を見てもらおうと最寄りの市立病院に向かった。
 すでに立秋を過ぎてはいるが、とくに蝉はうるさく鳴いている。
 四月に膝の痛みを患い、今年に入って二度目 ....
暑い季節にはみな熱い手を持っているのに
それでもふと触れた手がひんやりとしていて
溶ける魔法を解かれた
永遠に溶けないやさしいこおり、みたいだった
つくつくぼうしが鳴き始めると
耳をそばだて ....
遠いパヤパヤは、ヤバイ音。
とおいぱやぱやはやばいおと


来る、逢うユリイカ。蒼白い路地を赤い理由歩く。
くる あうゆりいか あおじろいろじおあかいりゆうあるく


宵、鹿住むは陰湿 ....
かつて冬の朝にまい降りた雪のつばさが、ヒビく街のすい星をみた。熱い星がさざめく「圏」を透過するときの光りに、しずけさとつめたさを示す。いちごの赫がかがやく夜、ゆうやけの浸炭とあさやけのさざなみがあたら .... 行き違い……死んでしまおうと彼女が言う。
いや、僕が言う。
辿っても辿りつけない、過去へと梯子を下ろして、
一歩一歩、深淵に向かって。
誰かが言ったよ、今日の青は明日の緑、と。
きょうは、わたしのふるさとも雨。
雨のなか、傘をさして歩いて行こうか。
それとも、レインコートを着て、自転車で行こうか。
肌をなでる風が、さびしくも涼しい。
こんな日には、いつかの思い出に包ま ....
遠く、はるか遠くの港で、船員たちが一瞬のくつろぎに、
身を任せている。
明日はまた、嵐の海に乗り出ていくんだよ。
明日はまた、セイレーンの歌と戦わねばならないのだ。{ルビ現在=いま}に心を委ねる ....
悲しい時、落ち込んでる時、明るい天使が現れて、こう言いました。
「エイットオ。大丈夫だよ。きっと、どうにかなるんじゃナイン?」

苦しい時、落ち込んでる時、優しい天使が現れて、こう言いました。
 ....
あれは小学2年の夏休みのことだった
隣の家の姉さまは
白地に花菖蒲の浴衣を纏って
細い躰を座敷に横たえ
静かに扇風機のぬるい風にあたっていた
ぼくは庭にあったシーソーに乗りたくて
姉さまの ....
日々が山となって積もる
あまりにも積もりすぎて
日々の山は崩れる
麓の地平は突然の崩落に大騒ぎだが
俺は山の頂上にいて
ぐらつく足下も気にせず
泰然自若としている
日々は崩れる時は崩れる ....
お盆を過ぎると、
いつも風が少し涼しくなるのは、
多くの死者たちが来訪していた、
その磁場の名残なのか、
死んだカブト虫たちを裏庭の暗い土に埋めて、
その上にできるだけ細長い小石を立ててゆく ....
色褪せ、解れ気味の痩せ細った卵巣に宿った鼓動は産まれる前から眉間に皺を寄せていた、それが俺、それが俺さ、俺の胸中は初めからポエジーに寄生されていた、やつは俺の視神経と血管の幾つかまで根を張り、俺の ....  静けさをたたえた穏やかな、翠の眼の馬。
 遠い日の、ある場所において、
 目の前に立つ人間の、胸のあたりに歯をたて、
 涼し気な空色の半袖シャツの、上部を斜めに裂き、
 白いボタンが飛び ....
一緒にいるだけでいい
通り過ぎる車のように
同じ景色を見ていくのなら

瞳の中には何があるでしょう
すれ違った日の涙も
遠ざかった日の踵も
 
あなたじゃなければ
受け止められない
 ....
 

揺れるカーテンの隙間からみえる
お墓のような世界
わたしたちは
真夏なのにエアコンに凍える
最新機種の間違ったマイナスイオンみたい

むらさき色の朝を映す窓に
じぶんの顔がうっ ....
ひと夏の夜
家族に背を向け
庭に咲いた月下美人を
見つめていた父

そんなこともあった
今ではどんなことだって
苦笑いくらいはできる

寂しい時ほど
思い出すのは後ろ姿
空間を生きるものは、
光の中で存在を体験する。
時の流れを歩むものは、
創造行為の中におのれの力を感じる。
心情の深みの中にいるものは、
宇宙をみずからの中に見出そうとする。

空間の広 ....
米をいただき

野菜をいただき

魚をいただき

肉をいただく

残酷といえば残酷だ
びしょびしょの翅をふるわせて、せみたちが木々の間を抜けていく。街は恋を消費して育つ、夏のせいで深い森になってしまった。
あなたの頬はかたく、髪はつめたく、息はせつない。わたしたちの時間は狭く、言 ....
張り裂けた夏の青空の向こうから
ミンミンゼミの声がしている
エアコンの水滴が窓の外側に滴り落ちて
きっと外はまだ暑い

小さな町の病院の診察室で
まるで終わりの始まりのような説明を受けてい ....
いのちを
いのちとは思わない人の
いのちは
いのちではないのでしょうか。
愛を歌ういのち
ゆうぐれどきの
西の空は
蒼く透けて
闇に解けるまえの
悲しみの果てです
伝わるか伝わらないかっていうのは

何を云ったか が問題ではなくて

結局はその とどのつまり

誰が云ったか が問題なんじゃないかって
ポエムちゃん、サヨナラ
汗ばんだからだでふたり抱きあった
昨日までの嘘は水に流して
今夜からは本は読まないで眠る

潔く、完璧な AI に譲ろう
思えば、想いはすべて映像だった
ことばは ....
しっくり白い雲間の満月
静か充ちるこの夜陰に 、

 貴女の手から既に解き放たれ
 自らの意志で貴女へと向かう

私というこの在り方を業にしつつ
(たとえ悪魔に呪われて居ようとも)
こ ....
首とロープが
交わる彼方
未来などないきみの
最期の時

助けて!
だけの言葉
誰かに残し

あとは
階段を引きずられる
死刑囚

被害者遺族だけ
虚しい
死刑囚
断捨離は「いつか」を嫌う
読めなかった本を処分した
私が摂取できたであろう言葉とは
出会わないまま
その分無知を増やした
人間関係までも切ってしまった
その中に将来助けてくれる
人脈があ ....
私の故郷、それは一握りの花、園庭の子供たち
砂塵の飛び交い融解する苦肉に歓びの込み上げ
静かな祝祭と神聖と厳粛に揺蕩う赦しの夜陰

街の灯りの柔らかに広場に伸びゆき、
明けの明星が輝く迄踊り ....
 電話は大人しい
 躾がいきとどいている
 なにせ調教師がいるから
 どんな粗相もしないでいる
 だれかが季節の花を奪ってゆく
 ここには警官がいない
 ここには給油所がない
  ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
火の花soft_m...524/8/21 15:57
市立病院山人6*24/8/21 14:49
夏のはなそらの珊瑚11*24/8/21 13:02
青くて白くて赤い夏(回文)水宮うみ5*24/8/21 10:44
AI-Generated Poem #3AI詩研究所124/8/21 5:46
ポエムおぼろん3*24/8/21 2:01
3*24/8/21 2:00
4*24/8/21 1:58
天使の8910鏡文志3*24/8/21 1:49
想い出レタス9*24/8/21 0:24
日記(山)岡部淳太郎4*24/8/21 0:02
晩夏の鐘本田憲嵩1124/8/20 21:43
Parasitic 【P】ホロウ・シカ...2*24/8/20 21:41
湯 煙3*24/8/20 21:31
スクランブルハートミナト 螢124/8/20 19:30
綺麗に磨く秋葉竹224/8/20 18:54
月下美人524/8/20 18:48
詩想、「自己存在」という問い・今の私という境地3.ひだかたけし6*24/8/20 17:28
五行歌 いただきものレタス4*24/8/20 17:16
物語②はるな124/8/20 16:22
午後4時山人5*24/8/20 16:03
※五行歌「いのちを いのちとは思わない人の いのちは」こしごえ3*24/8/20 15:30
※五行歌「悲しみの果てです」10*24/8/20 15:26
あたし時々おもうの涙(ルイ)224/8/20 6:17
素敵な嘘atsuch...12*24/8/20 4:42
詩想、与えられし自由なるものにひだかたけし424/8/19 22:46
死刑囚[group]花形新次024/8/19 19:13
いつか424/8/19 18:57
祝福のうたひだかたけし324/8/19 18:15
点景中田満帆224/8/19 13:56

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