零れおちる一滴を口にした

これは絶命を前にした人の、閉じた眼から涙を掬うという
誰かが書き記した言葉である
多くに看取られて冥土へ旅立つ者もいれば
ひとり、寂寞と三瀬川を渡る者も ....
僕は煙草を吸っていた
コンビニの庇の影 殺虫灯と踊る
虫とともに 金のないことも忘れて
吐いた煙を 月のない空を 眺めていた

遠雷だ
音もなく
暗い雲の積層が戦争のように光り
秒針の ....
君の中に奥深くずんと入った時の驚愕
あぁもう只々じんわり温かい生命の
抱擁の熱そのもの存るを直観した瞬間の
なんにも見えなくなる薄紅の揺らぎ
死の間際の記憶薄っすら拡がる刻の鼓動
このまま逝 ....
ミャ~ゴミャ~ゴ~

養生訓なんぞない!

ニャ~ニャ~ニャ~

面倒だな!

ア~ハハ~ハア~

呼吸をゆったり、不覚だな!

シュワオン~シュワオン~

よくネテ! ....
いつも正しくいられる人は
一人もいないなら
間違いそうな時
止めてくれる人が必要だ

友達
こんな言葉好きじゃないけど
友達を作ろう

いつも笑っていられる人は
一人もいないなら
 ....
手探りに歩いている
何かやわらかなものに触れたような気がして
それは母の乳房だった
まだ若い母は哀しそうに娘を抱いていた
山積みにされた古い写真の中でも
あの一枚は記憶に眠っている
 ....
うもれてしまって みたいな
水の中は暗くて 入れなくなるから
青褪めた月光そのものが
ぼくらの海の底になる

ただならぬ命が泳いでいる
やわらかく沈みながら
やさしく浮かびながら
空飛 ....
人柱法(抜粋)

公共施設は、百人収容単位につき一人の人柱を必要とする。
千人を超える公共施設に関しては、二百人収容単位につき
一人の人柱を必要とする。人柱には死刑囚をあてること。  ....
缶ビール片手に
火照った君と
まだ夏の匂いのする
宵の空気

今年もまた一緒に
思い出ひとつ増やす
提灯の灯りが照らす
うなじを見つめていると
不意に振り返る君

当たり前じゃな ....
遠く遠い
悲しみの起源で
生まれた
思いは現在に続き私の
一部を形作っている魂と。合掌

でもね
悲しみを
知っているからこそ
喜びが映えるんだ
とあの人は言ってくれた。合掌

 ....
ウフフ
私には権力者がついてるの
だから私を怒らさないほうがいいわよ

と彼女は言った

しかも二回。

あちらで、そちらで。

そう?だからなに?
私は答えた。
虎の威を借る ....
色眼鏡 曇り眼鏡

弱ぶってる者の言い分だけ
傷ついたと泣く者の言い分だけ
聴くんだね

色眼鏡 曇り眼鏡

私が傷ついてないとでも?
私が泣いてないとでも?
私が陰湿に仕返しされ ....
夕刻、私の大切な床屋の店主が
営業を終えて鋏を研いでいる
今日は裏宿の常連が
髭を当てに来ただけだった
それでも夕陽の中
長年の日課として鋏を研ぐ

この夏最後の蝉が鳴き止み
 ....
 日の暮れ早い
 夕ご飯のテーブルに今夜は
 旅先で買った青い陶器の深皿を
 出してみる

 そこへ絹ごし豆腐を半丁のせたら
 白い孤島のようにみえて
 潮風と打ち寄せる波が茫漠とひ ....
わかるわよ
先生も若いころそうだった

などと言われると
ぞわぞわしたというのだ

領土に引きずり込まれる
ような気がして

そうでしょう
こっちゃこーの人間関係

凡人は無執 ....
{引用= グラフ化される こころのなか
 それは まるで心電図のよう

 きのうであったものが 季節の符号に置き換えられてゆく
  ひと、おしながされてゆく
 ぼくはしあわせでした
 遠い ....
どちらもこちらも仲良しごっこ
どんな詩にも

良いですねー
良いですねー
良いですねー

それは違うよ
ここは伝わらない

そんなことを言うヤツは
どこもかしこも出禁にされる
 ....

ふだん詩を書かない私は

小さく生きてきたからか

大きなこと言いたかった
 
詩を読み書きする必要もないほど

威張り散らして人影で冷や汗かいて

部屋でドラマをみて涙をながしたり

 ....
放射線の網の中で寝返りを打ってひとマスずれた世界へ落ちる、衣服の色がほんの少し違うとかそんなレベルの誤差、日頃から些細なズレを見つけながら生きてる俺にはそんなもの異世界とは思えない、特別することも .... やわらかな拍布が身体を包みこむ
賞味期限は 胎児の記憶と似ている

未読メッセージの夜は
すべると太っただけ
するするとすこし 
きらいなスロープが、
こぼれる。

マスク越しの吐息 ....
あの人はスマホ持ってんだっけ
いや、持ってないです
なら閉鎖しかないわな

じゃああの子はスマホ持ってる
持ってましたね
あそう、Xはやってんの?
してるみたいです
おー、なら外でいい ....
あたまからっぽ

たまたまから

こころがからっぽ

ころころだから

かんどうが起きない

かんかんどうどう!

睡るペンのうらみはなし

ぺんぺんぺん

紙の白 ....
押し込められたことば
もがき続け
外への憧れ持ちながら
口には大きな罰マークのついたマスク

よく見れば手足は頑丈なロープに縛られていた
伝えたいことがあっても決して伝わらず
ほんの僅か ....
宮沢賢治の齢を過ぎ
中原中也の齢を過ぎ
石川啄木の齢を過ぎ

それでもいいから生きている
オレはひとりの修羅なのか

ジャニジョプリンの齢を過ぎ
ジミーヘンドリックスの齢を過ぎ ....
幼い頃の古い写真を見ていた
写真の中に写るすべてが白くて黒くて
当時とはまったく違うものになってしまった
過去に遡るほど色褪せてく
記憶や記録は形が変わらない代わりに
色が1つずつ消える
 ....
芸術は死んだとは言わないで
芸術は出尽くしたとは言わないで

そう言っていた
あの人は
今何処に

幸福の死亡推定時刻
調べる暇も無く

試行錯誤する時間を
奪う悲劇の中へ

 ....
実家に帰ったとき
姪っ子が歌いながら近づいてきて
「おじさん『あーぱつあぱつ』って知ってる?」
と上から目線で尋ねてきた

私はおじさんではない

「もちろん知ってるよ」
とくいげに答 ....
網目を伝ってやって来る
放火魔は蟻の行列みたいだ
あちらこちらで炎上してる
気づけば目の前に松明かざす奴がいる

怖がる前に
砂糖水をあげようか
甘い液体の味は
燃やす快感と似ているか ....
〈リピート、Endless〉

脳髄に細かく足踏みしながら
噛み砕く如く思考力動のステップ、
影踏み影踏まれ刻み込まれる木霊の
此処に至れば何れ全て識ることになると
瞑目意識の視界にもう終 ....
太陽と月に今日も見張られながら
24つに区切った計画を遂行していく

もう3日前の願い事なんて忘れてるのに
あの時の君の言葉だけは丁寧に保管されている

欲しい手がかりと残したい証拠が揃わ ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
こころのかける  涙の一滴(ひとしずく)洗貝新5*25/9/9 1:10
焦燥飯沼ふるい5+*25/9/8 22:55
Nothing is還って逝くひだかたけし625/9/8 19:59
ネコに学ぶ養生訓多賀良ヒカル025/9/8 19:23
復活の覚え書きf125/9/8 19:01
霧子の朝に  夜の変貌洗貝新8*25/9/8 18:38
青い夜をみたいなみぎめ ひだ...325/9/8 17:39
図書館の掟。田中宏輔10+*25/9/8 13:02
秋祭り725/9/8 12:54
夏を 失った 秋にこしごえ7*25/9/8 10:57
権力志向りつ3*25/9/8 10:56
誰も私に尋ねない。1*25/9/8 9:58
裏宿たもつ8*25/9/8 6:58
冷奴リリー18*25/9/8 6:56
こっちゃこーりゅうさん3*25/9/8 6:34
9月の朝ryinx1425/9/8 5:46
良いですねーりつ3*25/9/8 1:17
詩を書く足立らどみ6*25/9/7 23:53
My Enemyホロウ・シカ...4*25/9/7 21:27
MELTenseあらい325/9/7 20:56
へい させか いカッラー125/9/7 20:44
詩が書けない多賀良ヒカル125/9/7 19:17
弾圧栗栖真理亜125/9/7 16:53
修羅秋葉竹125/9/7 16:35
モノクロ無色リィ3*25/9/7 15:43
退廃の覚え書きf325/9/7 15:31
あぱつにゃんしー425/9/7 15:01
砂糖水425/9/7 13:58
思考待望ひだかたけし4*25/9/7 9:36
手がかり自画自計3*25/9/7 9:35

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