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ゆれる
歩道橋で
ぼくのからだは
空を見あげた
光の
ふやけたところから
いまにも
だれかが降りてきそうだよ
ち ....
冬の夜道に
息を殺して
息づく
痩せた空気
その感触は覚えている
街灯は僕の
視界のずっと先で途切れ
でもそこからも
きっと続いている
....
{引用=殺風景。つめたい椅子のような
冬が。ぼくの骨をつかんでいる
夜は。まばたきをくりかえしている
枯れた此処に在るのはさ。枯れた現在
なんでもない路上で生きて。死んでゆ ....
{引用= 哀なる愛と君は逢い、
やがて霧中の夢と解る。
負の歩を背に瀬を進めば、
蒔いた舞から今日が始まる。
焦がれた点は天へ。
求める血は地を濡らし、 ....
夜、汽笛の音が
遠くから伸びてきて
それが合図だった
(ぼう ぼう
(ぼう ぼう……
鳴り終えた音楽の残滓が
静止した街に滴る
も ....
やさしいだけの今日が
昨日と同じテーブルに載った
たがいちがいに席につく
憂鬱はしずかに揺れる
満たすだけが心ではないのに
くりかえす ....