すべてのおすすめ
幸福は匙で掬ったアイスクリーム みつめていても溶けてしまう
青い本、カーテン、壁。
ゆで卵、液晶、ローラーコースター
交互にする指輪、遠い者同士の接吻
からだを折ると、すこし生きやすい。
思いだすのは、ちいさなこと
泣いたら泣いたぶんだけ体が ....
年老いた椅子
かわいそうに
傾いで
奇妙な靴を履かされて
わたしたちがした
キスのようなもの
抱擁のようなもの
こみあげ続けた
愛情のようなもの
は
でも
最後まで溢れは ....
だが それは
扉から入ってくるとは限らない
ノックもしない
都会にもダイバーがたくさんいる
海べのようなプラットホームに
打ち寄せる通勤電車に
開けられた窓とか
流行のスナッ ....
みんなうたわなくなった
夜も 朝も 雨の日も
すっかりあかるくなった
鼠はいなくなった
もぐらはとっくに死にたえた
人びとは 健康であった
ギターもピアノも自動で鳴らされる
楽譜 ....
なんということもなく
また夏が来た
穴のあいた籠をしょって
わたしたちは
懲りずになんども出会ってしまう
水が跳ね落ちたさきで
またもう一度跳ねるように
だんだん
ちいさくなりなが ....
なにひとつ
ただしくはなかった
空白をうめるようにする
女のからだでは
ただしくはなかったかもしれない
すがるように言葉を編むこと
空を濁らせる 嘘を吐くこと
つめたい気持ちに線 ....
立ちつくしたまま
年をとって
あなたはいかにも穴だらけ
血も流れない顔して
わかったことは少しだけ
部屋じゅうに時計をつるしても
時間は進んでいかない
壁いちめんに穴をあけても声 ....
こわくない
冬なので
こわくない
ビタミン剤あるから
ぜんぜんこわくない
花柄の靴したを
いつもばかにされても
構わないで履きつづけていた
ななちゃんは9歳だったのに
勇敢だ ....
音は雪に食べられてしまい
部屋は
かえって生きものの息づかいでみちている
台所の戸棚のなかで
じゃがいもの芽が伸びてゆく
張りつめた胸の皮膚のしたを
薄くなった血がめぐっている
....
しかくい青さに煮出されるみたいにして泳いでいたあの子がいまはほんとうに
ま緑色になってしまった、泳ぎはかわらないが
ちらちらと遠くみえるのはかなしみだけであった
あんなに、なんども
きれい ....
はす向かいの煙草屋から2メートル借りて
となりに住む大学生から4メートル借りて
街頭募金を装って6メートル借りて
それでもたりなかったから交番へいって3メートル借りた
夜爆発して
住人が ....
角のまるい三角をつみあげる
角砂糖のような几帳面さであなたは
猫も飼わなかったし
お揃いの刺青も彫らなかったね
あなたはもう
しらない人になった
前髪をきれいに切りそろえて
愛しているといった
あなたの名前をしらない
いったこともない外国の街の名を知っている
冬は雨ばかり降るということも
あなたがそこでどんなふうに目を細めるかも
嘘をつかないあなたが ....
ichirouさんのはるなさんおすすめリスト
(14)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
アイスクリーム
-
はるな
短歌
6
14-8-8
やすらかな不安
-
はるな
自由詩
5
14-7-29
靴
-
はるな
自由詩
4
14-6-28
ノック
-
はるな
自由詩
6
14-6-24
みんなうたわなくなった
-
はるな
自由詩
9
14-6-22
夏
-
はるな
自由詩
3
14-6-21
過去
-
はるな
自由詩
12
14-6-1
縄
-
はるな
自由詩
7
14-5-29
障子紙
-
はるな
自由詩
10
14-2-18
じゃがいも
-
はるな
自由詩
12+
14-2-15
水槽
-
はるな
自由詩
7
14-2-7
鶏
-
はるな
自由詩
11
14-1-18
前髪
-
はるな
自由詩
4
13-12-16
すばらしい嘘
-
はるな
自由詩
6
13-12-4
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する