柔らかな日差しの中で
肩を並べて話をしよう

苦しみの世について
悲しみのあったこと
不幸に負けなかったこと
善良な友人たちの助け

この世は信頼に値する
悲惨は誰かが直していく
 ....
赤信号
ここの信号は
変わるまで長い

運転席から見やる舗道は
眩しいくらい明るい

紅葉した連なる木々が
夕日に照らされて輝く

ひらひら 
赤、黄、茶の葉が
人々の上を舞う ....
ふるえる
ふるえる
ふるさとなき
さむいさなか
はらへり
かさこそ
おちばのまい
はらへるふるえる
ぅううおぉおお
もうたまらずに
ぽわぁんぽわぁん
はずむたましい
しいんしい ....
時間は川に流れ込んで
海に注がれていった
思い出は沖の方の
船が網に集めている

オレンジ色が海面を揺らして
波の音がだんだん寂しくなる
水平線に飲まれていく太陽
思い出を吹き飛ばす風 ....
罪か ああ
物には罪は無い
物には罪は無いけれど
罪があるとしたら
人の行為(こうい)のある部分に罪がある

私には罪がある
私の罪は
私の罪に
ゆるされることはない
ゆえに
私 ....
あなたがほかの{ルビ女=ひと}と
仲良さそうにしていると
ざわめきが立つ
これは嫉妬と呼ぶのだろうか
所有欲なのだろうか

愛。
ということばは
書くはしから安っぽく穢れてしまうので
 ....
ハナミズキの葉がいちまい
歩道の煉瓦に落ちていた
秋の刷毛をなんども塗り重ねた深い赤色
葉裏にのせたあさつゆは
指にはめたダイヤモンドよりも
透明にかがやく

風にひるがえってしまえば
 ....
スカッと傷がつけられる
傷が痛む
化膿させてはいけない
消毒して綺麗にしなければ

心の傷も同じこと
傷ゆえに立ち直れなくなる人もいる
その場合
誰も責任を取れない

傷だらけの手 ....
恐れもなく
行く道は
どこまでも続く

いつか来た道
またゆく道
汗がにじむ
生きている

峠を越えて
行かねばならぬ
それが生きるということ
へこたれてはたどり着けぬ

 ....
○「一刻千金」
老人ボケやすく
詩なりがたし

○「マイナー保険証」
年寄りにとっては
マイナーな保険証だ
前は
窓口へ出すだけでよかったのに

○「生き方」
生き方は
口では ....
若い人を見て

今の自分と比べる

ちょっと、お年寄りかな

お年寄りを見て

今の自分と比べる

ちょっと、若いかな

今は刻々と音もなく

未来へ進み、過去を刻む
 ....
君のお姉さんの言葉は
論理的にも倫理的にも
破綻した言葉だよ

カッコイイ……
チャッピィ、言ってやって
言ってやってよ!

こうなれば訴える先が
裁判所から
AIになっただけとい ....
胸の奥にしまいこんである
宝物みたいな想いは
大切すぎて
詩にかけない
たった五文字
ことばにすれば
安っぽくなる

このままずっと秘めたまま
あなた達を救うためにすべてをなげうった。
自分の欲望を、現在を、過去を、未来を。
足りないから、あなた達でさえ捧げた。
縋り付いて泣いていたのは私だった…はず。

冷凍食品は捨てるために温め ....
光の線が
立ち入り禁止の帯になる
わたしの目の前では

走っていく車の音は
いつも郷愁を掻き立てる
永遠へと届きたいこころを
載せて去って行く
ヘッドランプが一瞬窓ガラスを照らす

 ....
 

おぼえて
いなければ
ならないものだ。

それは、

ぼくなんかの
くろい手では
つかめない。

そんな
はかなげなゆめなんて
とっくに
とおりすぎてしまったか ....
赤の生命の燃え立ち
青の心魂の奥まり 
黄の精神の浸透し尽くし  

漆黒の暗闇 絶えず呑み込まれる

無限なる純白 永久なる変容へと

死と屍と干乾びた色欲の御影を残しつ
この前頭葉から
題名を外そう

鏡のない国では
授けられた名を知ることができないから
残された最後の湖
孤独な水面を覗こうとして
投げられた小石が最後だった
残された湖の

果たし ....
ひらかれることのない傘が舗道の粒に包まれてく
(ミントの味がしたぼくは噛まずに喉へおくった
カーテンのはるかぜがチープなほこりをくゆらす

 ゲートではない

ふるいテープに託す  ....
あゝ、そうか
わたしはいつだって
情けなんかいらなかった

人と違っただけのひとだった

冷えれば冷えるほど
氷結するかのような感情


知らないことを知ることだけが嬉しく ....
あなたが指輪を外す仕草に
嫉妬と優越感の混じった
欲情が込み上げる

ギター掻き鳴らすみたいに
あなたを掻き鳴らして
クライマックスにはいかせてあげない

熱を帯びるほどに
冷酷な気 ....
音は耳で知った
花瓶通りに
新たに設置された官邸にも
都心では珍しい潮風が吹いた
一時、この界隈では
強盗遊びが流行った
悪いことをしないで
誰が一番強盗か、がルール
けれど看 ....
○「地球のどこかで」
地球のどこかで
戦争がある
地球のどこかで
大災害がある
地球のどこかで
飢餓がある
地球のどこかで
疫病がある
僕たちと無関係だろうか

○「トイレ旅行」 ....
悲しみを悲しみ
苦しみを苦しみ
喜びを喜ぶ
さまざまな気持ちを感じる
これらが生きている証
命の命が
生きるために生きる
命に従い生きるんだ
味わおう命を

目標は
生き尽くすこ ....
予感が走った
彷徨った音が夜空から降って来るだろう

美しい幕引きみたいに
世界の魂を震わせて
救いもない物語の色をしてそっとそっと

命はいつもエリアを超えて
冬の街へ遊びに ....
ふと見ると
腕に痣が出来ている
何処かにぶつけた記憶もないのに
紫色に内出血している
何度考えても
出来た理由が分からない
そのうち
どうせ直ぐに治るだろうと
考えるのを諦めてしまう
 ....
同じ物を見て、同じ道を歩いて
話した思い出は互いの共感ばかりだった。

君の声を聴くために俯いた私の眼鏡は
いつも少し鼻先にズレていった。

「分かるよ」
「同じだね」
「そうだね」
 ....
また帰ってきたぞえ
ひさしぶりやね
元気にしよった?
お母さんと仲良うやりゆうかえ
約束通りに
わかばと土佐鶴のワンカップ買うてきたき
まあ、ゆっくりやりや
そうやねぇ
一年でいろいろ ....
意味など
とっくに剥がれ落ちた
この朧月夜に
墓石とあらゆる死に
花を手向け

改め新たに
極北の地から立ち上がる
自らを
ひたすら眼と化し耳と化して

何を ではなく 如何にし ....
月が

日・月・火・水・木・金・土に虐められてる

僕らと少し違うね!

すこし、歪だし!

君の文字が左右対称になってないもんね!

そんなことで!

それに君は毎日、姿 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
この世への信頼杉原詠二(黒...1*25/12/3 21:50
赤信号のあいだ花野誉13*25/12/3 19:54
メタルボックスひだかたけし5*25/12/3 19:46
時と思い出8*25/12/3 16:11
罪か ※(音楽付き)こしごえ5*25/12/3 15:21
祈りりつ4*25/12/3 13:50
秋は満ちて行くそらの珊瑚10*25/12/3 12:31
傷と救い杉原詠二(黒...025/12/3 11:25
行く道1*25/12/3 10:18
独り言12.3zenyam...3*25/12/3 7:46
今の自分多賀良ヒカル125/12/3 7:12
ちゃっぴぃりゅうさん5*25/12/3 7:03
たった五文字りつ3*25/12/3 6:28
私は間違ってなかった泡沫の僕125/12/2 21:43
世界と人杉原詠二(黒...1*25/12/2 21:13
希望のなみだ《改》秋葉竹125/12/2 20:35
色彩遠近法ひだかたけし425/12/2 20:14
題名をクイーカ125/12/2 20:04
Scrambled eggsあらい225/12/2 18:06
一方通行秋葉竹125/12/2 15:13
仄暗い欲情4*25/12/2 12:38
潮風たもつ425/12/2 7:55
独り言12.2zenyam...2*25/12/2 7:49
生きるために生きる ※(音楽2曲付き)こしごえ5*25/12/2 6:16
ひとつの希いの果て秋葉竹225/12/2 0:19
花形新次125/12/1 22:56
そうだね泡沫の僕125/12/1 22:34
墓参り 2025りつ4*25/12/1 21:20
ひだかたけし425/12/1 19:49
日・月・火・水・木・金・土多賀良ヒカル125/12/1 19:05

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