好きだよ 君の言葉が空っぽの心を満たしていく
でも間に合わない
この乾ききった星は潤うはずの心を何処までも吸収し還元する
サイクルが足りない
駆け足で通り過ぎる日常を横目に ....
最初は綿ぼこりかと思った
小さな白い塊が
ふわふわと目の前に浮かんでいた

疲れた目の錯覚と決めつけてはみたが
白い塊はその数を増し
やがて
小雪でも降り始めたかのように
凍えた集会室 ....
きみがしあわせになれれば
それでいいと願っていたあの頃は
うそじゃないと信じたい


だけど、
なみだがこぼれて止まらない



今も、ぼくは、
いつかのこころの真ん ....
ひかりの葬列のような夕暮れに沈む、
クラチャニツァ修道院のベンチに凭れる、
白いスカーフの女の胸が艶めかしく見えた。
捲り上げられた白い腿は、悲しげにも見えた。

わたしの少し疲れた掌のなか ....
きみのりんかくをぬいあげていく
オルガンの重さが
ひかりににていて
急に
まぶたがいらなくなる
砂糖の
あじをわかりたくて
紅茶ばかりのんでいる、午後
猫が行った



声に体 ....
灰色
のカスがらせんにおりてくる
と同時にカラスがゴミ箱から食う物をうばい
尖った爪にマックの包みがひっかかり上がっていく
誰もいない閑散としたアーケードに音がすいこまれて
何も無 ....

みずいろのさかなを
凍ったうみで
凍ったうみの
その下で泳がせている

気泡の、結晶
つめたい手
掬うことのない
うたがう事もないさ
たとえばわたしたち
ストレスにまかせて
 ....
 
はねた、石は、
水のなかを、水を
大きく、全身でえぐり、ゆれて、水は
痛みで満ちた、が、血は、
流れずに、水のなかを、水の
深いところ、へ、


着席する、石は、
水、ではなか ....
                        10 底

台所じゅうの素材を総動員して
片っ端から料理に変えていく
野菜たっぷりの炒め物
肉たっぷりのシチュー
ハムやシーチキンてんこ ....
  ぽきぽきと折れていく 足


  友人たちがしんどいと言いながらも 確かに生きているように
  私は道を歩めなかった 
  皆 ゆっくりだらだらとそれでも疲れた顔を上げて
  走ってい ....
 
  

あそこで
庭木の手入れをしているのが父です
もう随分彼は
そこから動かないので
毎日
朝夕の水遣りをするのが
私の日課です

週に一度
伸びすぎた腕や増えすぎた首の ....
一.


青を
反故にした

よりも
事情がある

真昼につき、
雨はふらない




二.


鋏の持ち手が緑だったことから
分け合いたくない
ままの
手 ....
寒風に手指をかばう
待つとも待たないともいえぬ朝まだき
冷え切った空気が
空高くから透明に降りて
ちいさな公園の
遊具に残る最後のぬくもりを絶やす
ほぅ、と湿った息を吐く

 ....
暗い夜の底に閉じこめられているみたい
そう云えば夢を見ていた
金色の光なんて何処にもなかった
君の名前は悪夢と云うの


爪先から秋になろうとしていた
金木犀が散る紫の夕暮れ
手を伸ば ....
わたしそのものである時 
からだのない(風ノ人)が 
わたしにかさなる 

虫けらだったわたしの尻に 
小さな青い灯はともり 
透けたからだは発光する 
君は
よわくて
その選択は正しい

うまく隠れすぎて、呻く
君の声が聞こえたときには遅かったのだね、そして
そうさせたのはたぶん私だ

君は
わがままで
その選択は正しい

魔 ....
 一 踊る

螺旋状に回る時間の渦で
ときおり光り輝く瞬間
踊る鼓動が
今日を激しく興奮させる

 あなたと
 アゲハ蝶が絡み合う
 異国に旅したその日付

 落ち葉に乗った ....
フリーダム。
自由は、雨あがりの蛍光灯にぼんやりとしている。





コツコツする足音、地下鉄のホーム。に、つるり鮮やかな緑色の椅子立ち並ぶミニマルな夜は、終電の少し前に酔ったような ....
妻が平日に東京へ行くことになった。
友だちが故郷の鹿児島から仕事の都合でこちらに来るので会いに行くということだった。
ほぼ十年ぶりの再会だそうだ。
鹿児島から東京に出てきて、僕と結婚し、千葉に引 ....
 あぶない!そう思ったときにはもう突き飛ばされていて、コワレていた、かしゃん。音がして、包み中のわたしが、コワレ、ていた。コワレたのでみるみる中からわたしが漏れ出し、包 .... 私たちはゆくのです

 くさって
 くさって
 くさって ゆくのです

とんで 
ひっかいて 
しなだれて 
ひらいて 
しおれて 

つんざくような  ひめきをきくのです
 ....
人波が隙っ歯に駅のホームを行く
あらためて見れば鉄箱に
みんな乗り込んで葡萄の房のような
それくらいの密度で
つぶれて貨物列車だ
果汁に似せた
澱のような

きらめいた
それぞれの
 ....
登る上のタッチのみで本当は払うとはしごが外される迎えに来る家へ帰る道の雪道の駅夜ではなく星空を道の空堕星星双子のやま怪死で助かりました訳は西の地に風が煽る江戸の霞み遠く東の山に薄くぼやけぼやいつまでも .... 宵にまかせてヒートアップして散々の
暗い今日の芸術とやらなんとやら
パラシュートが美しいと思ったきみはどうですか
ここんとこ
エスカルゴ、巻いて

ガムラン、さよなら、どうしてかこの心の中 ....
月の清けき夜 
折からの澄んだ風が
波のように襲ってくる感情を
鎮めようと
湖面を撫でるように
一陣 通りすぎる


暗い森影からの
ふつふつと湧くざわめきにも
耳をかさず
震え ....
{引用=
  ぐらなでんふらっぷでるさるばどぉるあるめりあ
  どれすでんがいなむおるとめらんそるとらむ


    だす/れいん/ごーるど


  くしゃなまはるごらいあすおるどらん ....
紅茶を飲みながら
ふ、と思う
微かに漂う幸せと

君の事
空の色

今、

何処を
歩いてますか?

相も変わらず
空を
観ていますか?

六花か咲いて
寒くなってき ....
そこにいたのです
ただそこにいたのです

シーツのしわのように

ただそこにあったのです




まっさらなワイングラスに
うかんでいたのです

真っ黒なおなかの ....
 光る君の歯を透かして見たらば私、何の悔いもなく
 三回転半、ラビオリジャンプ
「生きる
 というのは、」
 君、プールサイドの哲学者で、
 編み椅子に優雅に身を横たえ、うん、
 これがか ....
眠りが浅くて
何度も同じ夢を見る
形にならない世界
言葉にならない世界の夢


破れたシャツばかり身にまとって
午前零時には目を覚ます
冷たさに曇った窓を見て
カーテンの ....
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