さっき
セックスをしながら
メールをうってて
いきそうに
なったときに
「イク」

送信
して
しまった
ことが
ある人とは


ひらいて
話しを
しても
いー ....
いっぴきの蝉が
務めを終えたように 
仰向けに落ちて
空をひっかいている
親しんだ木々の幹に
戻る力はもう無い

おまえの瞳が
磨きたての宝玉のように
くろぐろと光をたたえるのが
 ....
{引用=



ふいに落ちてくるのは声
ねむりを破る声

とどまることなく走りつづける
でんしゃのなかを
でんしゃと同じ速度で疾走する男がいて
疾走する男のその努力をもし徒労という ....


その大いなる人々は
歌声と一緒にやってくる。
峰峰に雪を戴いた白い山並を越え
覆い隠すような人数で
その歌声と一緒にやってくる。
誰かのために歌う訳でも無く
止むことのないその韻 ....
鹿沼公園 梶ヶ谷第一公園 あさやら公園 じゅん菜池緑地
こうえんらはその下で ゆるく手をにぎってつながっているという

きょうも
ひとりの女(ひと)がだまってベンチに座ったままだ
こうえんは ....
 光に目を凝らすと
 色彩が失われ
 あらゆるカタチはこわれている
 ひとつの塊にしかみえなくなっている

 蠢くものの姿がみえない
 ほかと選別できないから言葉がうかびあがら ....
きみにはもういくつ寝ても売れない芸人でいてほしい
売れないで売れないで売れ残って最後にわたしが買ってあげるから

しっかりしないでダメでいて
働かないでそばにいて

お母さんの遺伝子
お ....
高速道路からみえる
一番目立つ集合住宅
おそらく
ここは
八王子あたり
名前を
つける

マツリハイツ

窓のひとつ
ひとつに
すき 
きらい 

はりつける
頭だけ ....
ねこを見てると眠くなる
ねむねむねむねむおねむのまほう
ふわふわの
お腹のお毛毛をなめている
おねむの国に行く前の
おねむの前の身だしなみ

 あたしはそんな風だって、頭をひと振りするだ ....
あの日、あなたは逝ってしまったと
聞いた
ぼくはドーン・グロウの朝焼けを
小さな宝石にして
ポケットにしまった

憎しみは残り続けるかもしれない
しかし、憎しみとはなんと
陳腐 ....
お茶の水橋から聖橋
まぁるい大きな輪っかが見える。
下半分は揺らめいて
昼間に鎮座する月のよう

にび色の神田川は足がすくむほど
高い地点からしか眺められな

その水面をじっと見つめ ....
真っ白な紙をたくさん束ねた
大きな自由帳をもらった
どんな色を使ってもいいけれど
必ず自分で決めなさいと言われた

罫線もマス目も何もない
分厚い自由帳をもらった
どこへ持っていって ....
わたしは眠る
何処に

毎夜訪れる生贄の儀式
わたしは焼かれて
再生させられているのかもしれない
夢を往復するために
いや
目覚めこそ幻覚
わたしは起きている感触 ....
今日も風呂に入った
心がさびしくて
妻が、頭を背中を顔を
洗ってくれる

それが楽しくて
ありがとう、ありがとう
ただそう言った
静かの海
ここはどこまでも静寂な 砂がさらさらと、
乾いた想いを落としていく
初めて出会った日を思い出しては
ナトリウムの大気に
耳をすませる

小さな部屋で聞いた
パステルの紙を走る ....
もう絵はやめた
そう言っていたあなたが

鉛筆を一本買ってきた
照れ笑いを浮かべながら

これだけで描けるものを
それが今の気分なんだと

紙を忘れてしまったと
やっぱりち ....
ビネガロンってかっこいいよね
と恋人が口にした地下鉄の中で
家に帰ってパソコンを立ち上げ
ビネガロンを調べてみたらあら

サソリモドキというクモみたいな
サソリみたいな凶悪そうな生き物
 ....



春を見て
鳥はなんて思うだろう

月を見て
蛙はなんて思うだろう

虹を見て
花はなんて思うだろう

雪を見て
雲はなんて思うだろう

空を見て
木はなんて思う ....
ね、ういろうさん
あんたちょっと歩くの速いよ
引っ張らないでくれる?

「お手をするかわり、おやつくださいな」

ね、ういろうさん
あんたちょっと拾い食いはやめなさい
あと、たまには吠 ....
{引用=
旅群の影に腰掛けて
静かにナツメを噛んでいた
夜露に濡れた
クサカゲロウの卵塊が
孵化した途端
光に溶けて

満ち欠ける月が映る
瞳を抉り出し
過去を刻んだ証人として
 ....
{引用=

 またいつもの
 自転車にのって
 ぼくがむかっていた
 先とは
 どこだろう

 でも
 いまは
 どこだろうがかまわないおもいでいっぱいなのは
 はたして
 ど ....
【マルボロ】

かあさん あのね わたしがうまれた世界って
本当の本当は しろい正方形だったのでしょう
そこはとても清らかな場所だったのでしょう?

エタノールで消毒した 清らかな ....
海の向こうから来た手紙
躊躇わない見慣れた文字が、
心に触れるのです
確かに
生きる意味があるように
昔を思い出す、力が湧いてくるような

元気でいらっしゃるのですね
少し怒りっぽい
 ....
{引用=――わらべうた}


空は晴れていました。それはもう、
実にみごとに晴れわたっていまし
た。僕(子供)は逆上がりができ
なくて、学校でみんなから笑われ
て、からかわれて、そのせい ....
地方の映画館で、映画を見た。
素直な青春映画で、
批評家には馬鹿にされるだろうけれど、
わたしは好きだった。
客は、わたしひとりだった。
もし、わたしがその街へ、
出張で行かなければ、 ....
*一時限目 数学*

美しき微分/麗しき積分/淫らな糖分=知性の所望するもの<睡蓮たちの睡魔 
無限の輪っか((エタニティー=ハニーディップ×2))
を、黒板の隅に小さく描く

カリカリカ ....
{引用=
不完全な過去 不確実な現在 無知な未来



カスタネットの赤と青が嫌だったから
いつも校庭のすみっこで地面に円を描いてた
繋ぎ目がゆるんで共鳴しなかったから
いつも答案用 ....
{引用=


春風ときみの匂いがYシャツに はじけてはぜた朝です (おはよ。)



明け方の郵便受けでぼくを待つ群青の文字「What can I do?」



便利という言 ....
                    
内地から釣りに来た太陽と恋人たちを
島尻の斎場御嶽にガイドする。
財布から百円玉を取り出し受付機でパンフレットを買うのを指笛に
午後の観光が踊る。
 ....
あたしはきっと じゃなく
絶対 あなたが好きです

アドレスを知ってたって

メールがこなくちゃ意味がない
電話が鳴らならきゃ意味がない

メールを送らなくちゃ意味がない
電話を ....
石田 圭太さんのおすすめリスト(1522)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
「イク」- モリマサ ...自由詩2810-9-5
夏が挽く歌- 橘あまね自由詩2610-9-2
でんしゃのなかにふる雨は声かもしれない恋かもしれない- 石川敬大自由詩1810-9-1
歌声- ……とあ ...自由詩16*10-8-30
公園の手- 乾 加津 ...自由詩10*10-8-30
ピアノ協奏曲「月光」- 石川敬大自由詩2110-8-28
変態万歳- カチキ自由詩610-8-27
148歳- イシダユ ...自由詩2110-8-23
おねむのまほう- salco自由詩17+*10-8-22
朝焼けの葬送- 真山義一 ...自由詩2710-8-21
お茶の水橋から- ……とあ ...自由詩15*10-8-11
僕の自由帳- nonya自由詩28*10-8-7
眠り- 乱太郎自由詩21*10-8-2
入浴(2)- 生田 稔自由詩7*10-7-28
静かの海- 月乃助自由詩18*10-7-24
にがお絵- まひ自由詩9*10-7-23
ビネガロン- 瀬崎 虎 ...自由詩4*10-7-11
love_songs- 小原あき自由詩19+*10-7-9
「ういろうさん」は犬の名前- トキハ  ...自由詩11+*10-7-7
ルシア811- 高梁サト ...自由詩21*10-7-5
日曜日のカエルは旅好きである- 石川敬大自由詩2810-6-27
マルボロ- るるりら自由詩26+*10-6-18
手紙- 月乃助自由詩21*10-6-12
幽霊のひもの- 岡部淳太 ...自由詩20*10-6-11
わたしの願い- はだいろ自由詩1110-6-6
17歳のエニオン- 夏嶋 真 ...自由詩45+*10-5-31
未慣性モーメント- 高梁サト ...自由詩21*10-5-27
scean- あぐり短歌13*10-5-25
蝶の廃棄- 楽恵自由詩19*10-5-14
ホシに願いヲ- くゆら自由詩610-5-2

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