すべてのおすすめ
小さな掌に握り締めた片道切符
縁日の人込みに紛れた赤い鼻緒
引き千切れなかったモラトリアムの鎖
終わってしまおうと噛み砕いた白い錠剤
でくのぼうの首に巻きついたネクタイ
裏切りと同じ色に ....
うっすらと

冷えた微風にほんのりと

さやかな湿度とキンモクセイ

夜道をスーツは落ちてゆく

まよこを電車が落ちてゆく

ほんのりと

さやかな湿度と焚火のなごり

胸 ....
ふと口からもれた声は
どんな言葉のはじまりでもなく
そのまま枕にどさりと落ちた

わからないのは
今日のことと明日のことだ
そのあいだに佇めない弱さで
布団にたおれこむ
それさえひとり ....
数年、会話という会話を交わすことのなかった親父が
最近妙に話しかけてくるようになった

{引用=
ドムのバーニアが、少し違うだけでリック・ドム扱いになるのが辛抱たまらん
ドムはドムで ....
またしても
夕焼けに因縁をつけられる
丁寧に塗り直したばかりの
ちょっと自慢の金メッキは
緋色の光に呆気なく溶けて流れ出す

またしても
夕焼けに喧嘩を売られる
行先のどっぷり染み ....
電子レンジで
あっためただけの
安っぽいハンバーガー
みたいな
湿気をふくんだ
生ぬるい
口の中で
張り付くような
あったかさ
でもいいから
ぬくもりが欲しい
などと言ってみる
虫の音だけが響く長い秋夜のしじまに
基次郎の 「檸檬」 を読んで
僕も明日、彼女の机の上に
そっと檸檬を置いてみようかと
画策する 新しい世界を生むために

だいぶすずしいなったなあ
と ....
目には目を
目蓋にはものもらい

いつまでも憎しみを握っていられない
自分の握力の無さを嘆くべきなのか

歯には歯を
歯茎には歯肉炎

いつまでも恨みを呼吸していられない
自分 ....
静寂のリズム
小さなわたしが震えている
手を差し伸べた
貴方の温もりに
あの頃の私は目を閉じて
身を委ねた小波は
浄化する
醜い私を剥がしていった

星を散りばめた夜空には
言葉な ....
生きる意味がわかってしまった
その男はもうこの世に
やり残したことなんてない
置き忘れたものなんてない

全てを知ることができたのは
オリオンが輝いてた夜
宇宙の外れで彼は
無数の流れ ....
風が吹いている

青く灰色のピンクの影のなか

夕暮れの香りが運ばれている


いちにちは

誰にかやさしい終わりを告げる

よるに棲息する

わたしは無生物になるでしょう
 ....
移り変わりの雑踏が庭を塗り替える

浮わついた駆け引きなんかじゃなく
思わせぶりな後ろ髪にやはり騙された
自己防衛の意思がむしろ
赤い眼鏡をかけていることを想像させる


発信源は未だ ....
あかねしたたる夕焼けこやけ
一尺五寸の袖ひるがえし
もみじのみちの落ち葉ふむ

振りからこぼれる緋色の襦袢
肩にながるるその髪の
さんごの櫛のその細工

川辺でうつむきあらう血の
い ....
負けるな嘘を言うな弱いものをいじめるな負けるな嘘を言うな弱いものをいじめるな負けるな嘘を言うな弱いものをいじめるな

ああなりたいと思っているから
いまよりも高いところへ俺はゆく
ああなりたい ....
子供たちを寝かしつけて
朦朧とした頭を抱えて

ただジュースを飲みたいがために
サンダルを突っかけて外に出る

雨上がりの真夜中
起き抜けの身体はまだ夢の中

視界は頼りなげで
僕 ....
{引用=1

2

3

4

5


僕が赤ん坊だったように
君がまだ若葉であるように
真っ白なキャンバスでさえ
絶えず変化をしている

広大な土地も
同じような ....
雨上がりの濡れた空気に
しっとり染み込む芳香は
垣根の向こうの金木犀


乾き始めたアスファルトに
規則正しくむちを打つのは
子どもが回す赤いなわとび


吸い込みすぎて重たくなっ ....
{引用=眠れよい子よ
月がほしいと泣く君よ
闇夜の空に手を伸ばし
きつくきつく握っても
月はその手をすり抜けて
君の心を絞めつける。
ほしいほしいと泣けば泣くほど
月は君を支配して
 ....
「東」


筋違いの愁いを下瞼に溜めたまま

勘違いの寝グセを直そうともせずに

東のゲートが開けば光とともに流されていく

煌めいているふりをしながら流されていく



 ....
トビが啼かずにまるく飛んでいる
白い朝の港の防波堤は
カラスの群れで
黒く染まっていた

ひゆん ひゆん ひゆん
と息をしている
ひゆん ひゆん ひゆん
と啼いている
ひゆん ひゆん ....
出張さきの宴席で地元の方々が
茶わん蒸しの唄をやってくれた

いつもそれを覚えようとするのだが
芋焼酎がぬけた朝には忘れてしまっている
だからその晩はDVDをおくれよと頼んでおいた

翌 ....
誰も居ない街の

小さな家の壊れて音がでなくなった

ピアノの前に腰掛け

ふうっと大きな息を吐いて

埃まみれな黒のボディを見えるようにしてやった

そして音の出ない鍵盤を必死に ....
余韻に浸ることもせず
整理整頓に勤しんだ
空になったスチール缶はまるで
私に代わって愚痴を溢してくれそうな気がして

現在、机の隅で待機中


誰も尋ねやしないだろうから
ここぞとば ....
  
ねぇ 和尚

いくら頭をひねってみても
片手に音は鳴りませぬ

無辺なる{ルビ零=ゼロ}が「ある」ばかり

だから人は繰り返すのでしょうか
妙なる音を探し求めて



 ....
粉々に砕けた星屑の海で、

一人ぼっちで船を漕ぐ。


宙をゆく旅は、

叶わなかった夢たちの残骸が放つ光で溢れ、

ひどく温かい。


波間から時折のぞく、

きらきら輝 ....
最初のT字路を右折して下さい

私は言われた通りT字路を目指した
でも、どこまで行っても
T字路なんかなかった
もう少し先なのかな
まだなのかな
どこまで行っても
この道は終わりなんか ....
{引用=疲弊を逃れるための読書の
薄くなったアイス珈琲の
ひと雫がおちる

または
五本目のホープの
味気ない六mgの
崩壊して灰が
おちる

または}


椅子の下へ目をや ....
ふたりの蛇が絡みあい

とぐろを巻いてぼたっと置かれている

私たちは睨みあう

舌をちょろちょろさせ

鎌首をシュパッと突きあわせ

私たちは今、威嚇しあっていた


私は ....
遠浅の日々はいつの間にか息継ぎの仕方を忘れさせる。
駅まで、の最後の交差点に立つと
呼吸が止まるほどに夕焼けの匂いがした。

  *

「雲は、本当は流れていないのです ....
電源が回す鉄板が回転する
右から左から右 左
ピストンが ガコンガ コンガ コン
と誤差の範囲で稼動している

積み上げられた工場の部品を
組み上げて工場が工場の部品を
組み上げて工場が ....
……とある蛙さんの自由詩おすすめリスト(2548)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
抱きしめたい- nonya自由詩7*09-10-21
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不眠- 自由詩709-10-20
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夕焼けの馬鹿野郎- nonya自由詩5*09-10-20
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さやけき奏(かなで)- within自由詩8*09-10-20
復讐するはたぶん我にあり- nonya自由詩7*09-10-19
月明かりのリズム- ミツバチ自由詩5*09-10-18
生きる意味がわかってしまった- 葛西曹達自由詩509-10-18
夕暮れのあしあと- 吉岡ペペ ...自由詩1809-10-18
低温火傷- 中原 那 ...自由詩6*09-10-18
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負けるな嘘を言うな弱いものをいじめるな- 吉岡ペペ ...自由詩509-10-18
耳だけが- kauz ...自由詩12*09-10-17
その二分間のための詩- 瑠王自由詩5*09-10-17
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月の子守唄- 夏嶋 真 ...自由詩22*09-10-17
四行詩四態_<10>- nonya自由詩11*09-10-17
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茶わん蒸しの唄- 吉岡ペペ ...自由詩909-10-16
時を見つめていたピアノ- こめ自由詩1409-10-16
今宵の待合室- 中原 那 ...自由詩3*09-10-15
零の手- 都志雄自由詩209-10-15
星の屑。- aokage自由詩6*09-10-15
T字路- 奈々自由詩609-10-15
足下を照らす光の中で踊っている- 瑠王自由詩6*09-10-15
蛇つかいたちの行進- 吉岡ペペ ...自由詩909-10-15
空を呼ぶ- 南波 瑠 ...自由詩22*09-10-14
工場は上下運動を続けている- KETIPA自由詩5+*09-10-14

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