すべてのおすすめ
子供の頃
古めかしい三面鏡が
部屋の隅にありました

木目模様の板に貼られた
三枚の鏡はそれぞれに
蝶番によってつながっていて可動式でした

普段は折りたたまれているのだけれど
ぱた ....
あのひとは
気まぐれで意地悪

あたしの気持ちを
試すかのような言葉で

揺さぶりをかけてくる

かと思うと

子供のような
愛らしさ

彼は
いつも 大気のような優しさで ....
青い空を白い雲が流れて行く
さらさらと水の流れる音がする

地上から隔絶された空の楽園
ここには僕以外誰もいない
静寂と孤独だけが僕の友達

ささやかに続く平穏な日々に満足していた
あ ....
吹き荒ぶ二月の夕刻
山裾の疎らな住宅を
訪問営業でまわるのは
 実に 切ない
長靴ギリギリの雪をこぎ
通りから玄関までの細道を通りぬけ
もはや顔面がかじかみ
鼻水が垂れている感覚すらない ....
強く高みを掴んだ
脚に力を射して
秒速の息づかいを届けた
筋肉の震え
ハチドリの余韻
ふたごの虹

高音域を続けたのち
からだをつらぬく絹糸
歌はすべて感情から生まれ
歌はすべてあ ....
むらさきにしずむみずうみの
せをはしるあめのかげは
せつなのおもいつなぐための
ひびわれのなかにひかる ....
最初に
魚影がよぎる

同時に
背骨が見つかることもあるが
大抵は時間がかかる

次に
尻尾が見つかるが
順番が逆の時もある

頭はどうでも良い
後で取って付ければ良いのだ ....
今ごろ何しているのかな

きっと趣味のデジイチを首から提げて
お気に入りの被写体を求め
谷根千あたりを自転車で走り回っているのかも

そんな感じに好きなひとを想ってみる

なんか幸せな ....
言葉をもたないろくでなし

言葉を選ばないろくでなし

空っぽな蓮葉なそれでも愛しいろくでなし


愛は空想では操作できないのだね

僕は孤独な案山子

麦畑の風をみている

 ....
 
音だけが交差する 黒い海

波間にキラキラ 海蛍

お願いだから消えるなんていわないで 海蛍



 
{画像=120128221115.jpg}




それは
青空を巻いて
大きく旅立って行ったのだった

遥か眼下に
広がる世界は
大きく変わろうとしている

幼い頃
見 ....
聞こえるのは
屋根から滑り落ちる小さななだれの音だけ

加湿器からもくもく白い蒸気が上がって
湿った空気がじゅうまんする

だるいからだとひどい頭痛
おでこだけがひやりとして
細胞がた ....
たとえば僕が
宇宙人にさらわれたとして
僕の不在に
気がつかない人は多いだろうが
僕の不在を
嘆く人は片手で充分数えられる

別に怨みごとを言うつもりはない
そんなものだといつも思 ....
その角を左に曲がると鳥居が見える
大層な歴史を刻んでいるわけじゃないけれど(多分、)
それでもある程度の年月は佇んでいるわけで
数え切れないほどの風雨にさらされているわけで
だのに、
塗られ ....
重たい荷物の あれこれは
そこへ
置いて行きましょう
何も持たなくていいのです
宿屋の手配もご無用です

頁<過去>をめくる
しなやかな指を もちましょう

とうに肉体を無くした
 ....
さして間もなく惚れました
そして間もなく晴れました

涙がほんのり滲みました
案外あっさり乾きました

願いはいくらか満ちました
想いはいささか欠けました

新たな痛みを知りました
 ....
こんなに遠くまで歩いてきてしまった
と気付いてしまったらおしまい
帰り道が分からなくなるから

新開地の産業道路には殺風景な風が吹く
停留所でバスを待ちながら君と見上げた空は
砂埃が舞って ....
神保町の老舗・さぼうるで 
戦後間もない頃から 
50年、入口に立つ 
80歳のマスターに、僕は尋ねた 

「毎日が単調にならない秘訣は?」 

「特にないねぇ・・・最近体調悪くてねぇ・ ....
  蘇生のイキをするように
  そっと虚空に
  言葉をはなったとき
  言葉はすぐにちりぢりになってきえた

  あの日の
  あの青空には
  二度とであえはしない
  ....
勝者と敗者の間に
三角定規で線を引く

本物と偽物の間に
フリーハンドで線を引く

好きと嫌いの間に
眉間で線を引く

面白いと面白くないの間に
口角で線を引く

瞬きする ....
便利やで。このひと。
うれしいと泣く。
哀しいと笑う。
恋もできる。
歌も唄う。
故障は少ない。軽くて丈夫。
充電式やから停電に強い。
環境に順応。
ええ仕事する。みんな欲 ....
{画像=120120002940.jpg}



心の触手を伸ばして


感性を解き放ち

触手を伸ばし給え

心を拡げよう

静かに静かに拡げよう

両手を拡げて感じよ ....
わたしは愛したい
あなたの優しさ
わたしは愛したい
あなたの眼差し
わたしは愛したい
あなたの存在

猫である
愛である

 


ファミレスの窓側席で神事を語る

日 ....
朝であるのにともしびを燈すのは

なぜなんだろう

どうしてなんだろう

こんなにも

世界はエネルギーに満ちているのに


ぼくらは365分の1の確率で

誕生日をもらって ....
自分が世界でもっとも惨めな
女のひとりに思われる


理由はって?
捨てた子に捨てられて
犠牲を払って拾った男は
h,,,,,でs,,,,,,でD,,,,,でf,,,,,

こいつ ....
朝早く

透明な夜

眠りからさめたひと

青暗い街道

まだ誰のものでもない空気

でもたしかに

誰かと繋がっているテレパシィ


旅の朝のようだ

ひとも木々も ....
うすっぺらな
アスファルトを剥したら
今も蘇る
ブリキの街
白く錆びた娼婦の肌が
うすい庇の影に
やさしく溶けて
ぼくを呼ぶ


はだか電球ひとつ
布巻き電線が這う天井
タイル ....
おやすみなさい

同時に寝る

こんな奇跡的な幸福

かさねられることが

また幸福だ

おやすみなさい


同時

ふたり

ふたりだけ

同時

ふとんが ....
生真面目な絆の国の小市民の仮面

の下には

逃げ足だけが速いご立派な大人の仮面

の下には

空気より希薄な辛うじて世帯主の仮面

の下には

コップ1杯でクダを巻ける安 ....
一羽の鳩が飛んでいた
わたしの乗る列車を追いかけるように

無機質な四角い窓枠のなか
黒いコートの肩越しに
羽ばたき続ける
白い鳩の





線路を渡る架線を巧みに避けて ....
……とある蛙さんの自由詩おすすめリスト(2537)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
三面鏡- そらの珊 ...自由詩10+*12-2-3
太陽と風- 森の猫自由詩13*12-2-3
空中庭園- 未有花自由詩17*12-2-3
かまぼこ型_どんぶり型- ただのみ ...自由詩19*12-2-2
ひかりと歌とふたごの虹- たちばな ...自由詩23*12-2-2
『むらさきにしずむ』- あおい満 ...自由詩4*12-2-1
詩のおさかな- nonya自由詩26*12-1-30
優しいひと- 恋月 ぴ ...自由詩30*12-1-30
ろくでなし- 梅昆布茶自由詩312-1-30
海蛍- 殿上 童自由詩25*12-1-28
孤影_/_遠く飛び立って行った白い鳥- beebee自由詩28*12-1-28
たいおん- 森未自由詩17*12-1-28
幸福- nonya自由詩27*12-1-26
朝の訪れに、理由はいらない- あ。自由詩9*12-1-26
旅をしましょう- そらの珊 ...自由詩11*12-1-24
悖り狂う- faik自由詩21*12-1-24
これは誘拐じゃない- kauz ...自由詩7*12-1-24
珈琲店・さぼうるにて_- 服部 剛自由詩3*12-1-23
失語症から- 石川敬大自由詩2212-1-23
線を引く- nonya自由詩28*12-1-21
だれか買うてんか- たま自由詩40*12-1-20
心の触手を伸ばして- beebee自由詩22*12-1-20
Spotted_water(豊穣のひと)- 恋月 ぴ ...自由詩22*12-1-16
ともしび- 吉岡ペペ ...自由詩912-1-12
自分が世界でもっとも- 木原東子自由詩18+*12-1-11
連帯のテレパシィ- 吉岡ペペ ...自由詩812-1-11
ブリキの金魚_2012- たま自由詩29+*12-1-11
同時- 吉岡ペペ ...自由詩912-1-10
仮面_(再)- nonya自由詩21*12-1-10
Bird_strike(車窓のひと)- 恋月 ぴ ...自由詩30*12-1-9

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85