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 いつの間にか捨てられていた 僕の渡したピアス

 何の予告もなく
   前触れもなく
 いつから途切れたのか 君の送信が

 
 何度 受信を選択しても

   新着なし   と表 ....
宇宙は溌剌としていた
滴るような蝉の声が宇宙に降っていた

病院ですれちがう人々はどんな人も
それぞれの生や死をしのばせていた
ぼくはそれに無関心を装いながらエレベータを探していた

ぼ ....
馴染みの店の帰路にて
人もそぞろの夜の道
よく重なるのが偶然で
英国風の馬を駆る
ロカビリーに{ルビ出会=でくわ}した
逃避行に出かけようと
冴えない奴が言うからさ
ウィリーとエディの振 ....
 
 
二週間前と同じように
針金ハンガーが
屋上のフェンスにひっかかってる
そこにあってももう誰も気にしない

隣の棟の四階の事務室で
女性が端末を入力しているのが見える
その下の ....
お皿の上の
丸く盛った海老ピラフに妹は
グリンピースと人参をのっけて顔を描いた
半分食べて欠けた顔の
真一文字の口は悲しげに傾いている

幼い妹
どうか最後まで食べてやって
姉さんは風 ....
戻れるのだろうか 
土を踏みしめて歩く
背の低い草に
皮膚を破られながら裸で
今にも雨が降りそうな
空を眺めている

戻れるのだろうか
世界は見知った世界に
少しも似ていない
埃っ ....
 
 
土曜の朝から
日曜の夕方まで仕事をして
家に帰ると
妻と息子が家の前で
途方に暮れて立っていた

買い物に行こうとして
鍵をかけて抜いていたら
鍵が折れてしまったのだと言う ....
その道を行くなら
襟足を伸ばせる
そこを避けるならば
安定と美の喪失

合図 送っては
悩ます間逆の壁
だけれど、
その顔、
裏切る、
予感

内心は瞼(まぶた)も
そちらに ....
鯵の開きってあのままの姿かたちで泳いでいるのかな
だなんて今さらながらにとぼけてみせても
私は私自身に過ぎなくて

迎え火で迎え
送り火で送る
ヒグラシの鳴く音に季節の移ろいを覚え

 ....
二本足で立つ老人の 孤を描いた中枢は
結末の骨をもって 循環の窓を射る

あらゆる愛と憎しみだった形は
一人ぼっちの空に抱かれて
今なお愛と憎しみとして連鎖する

高架下で眠る 鳩達 ....
夏の空が広く見えるのは
余計なものが流されているからだろう


小学生の頃の一番の友だちは
国語の教科書と学級文庫と図書室の空気
頁をめくったときの薄っぺらい音と
綺麗に並ぶ印刷の文字が ....
その記録に関して

僕の記憶の倉庫には
僅かな記述でくくられた薄っぺらな本が一冊しかありません

でも、その本を開く度に
痛くて堪らないと
僕の中の良心が泣き叫ぶのです
痛くて、痛くて堪らないの ....
山に
煙みたいな雲が
かかっているのを見ると
これは
空のため息
なのではないか
と思うのです


雲は
雨を降らします
それは涙に似ていて
ため息は
涙の素なのだな
と思 ....
たましいが擦れ合って
生まれた音は
いつまでも胸のきざはしを
昇り降りしている

忘れてしまおうと思った
夕暮れの端から
温かい闇を連れてその音は
何度でも訪れる

君の仕草が ....
東京のアパートの壁に
砂の黄色がかったタイル柄を
写真に撮って張り巡らす
壁の間を進めば



共同ホテルの看板はとうとう見つからなかったのだ
小さいだろうから
ヤシの木が顔を ....
いつかあたりまえのことを美しい言葉で書くことが叶うのだろうか
いつか美しいものをそのまま提示して成り立つ詩が書けるだろうか

ほんとうは人生の意味を掴みたくてたまらないのに
ほんとうは美しいも ....
あれはまだ私が空元気だった頃
当時はまだ必死で愛の歌を歌おうとしていたせいもあり
それをこっそり聞いた人がいた
別に私も隠したつもりはなかったし
むしろ、聞こえればいいと思っていたくらいだ
 ....
青空を切り裂いて
どんな卵が産み落とされた

異国人が
日本の空に
きのこ雲をはらませた

生まれ出て食らい尽くす
風も涙も

溶けて飛ばされた
街も歴史も

焼かれてなくな ....
少し遅刻気味の進路

ミスを気が付いて自分を呪った

あの頃に戻りたいのはみんな同じ

いつの間にかに出来上がった

シークレットエンディングを

見るための条件は

どれも自 ....
つまらないことを
ひとつずつ重ねて

積み上がったところで
オーブンで焼いた

不満と愚痴を挟んだパイは
意外と良い出来栄えだった

ナイフを入れて切り分け
フォークを突き刺して
 ....
 意味不明なことをわめき続けることに疲れた



幼い頃、ぐずっていると「言わんとわからんがい」と言われ
言わなくても分かる関係に憧れたけど
やっぱり黙っていては何も伝わらないことに失望し ....
                   090807



工程表をチェックする
好きなように出来るのは今のうちだけだ
楽しんで書きましょう
趣味の雑誌の解説に目を走らせる
好きなように ....
山の穏やかさ、

海の勇ましさ、

空の清らかさ、

土の温かさ。


神を信じぬ私にも

自然という名の天人は見える

神を信じぬ私でも

愚かな「人の進化」が辛い
 ....
親のいうことをきかないと死んじゃうからたいへんだ
きょうは花火大会
火薬のにおいをかぐために
ずらずら歩いて
親においつくために必死に歩いて
きれいだなあ花火
ゆがんだドラえもんきれいだな ....
累々とした孤独に石を投げる
 
 カラン 

と音を立てて、転がり落ちたのは

 いつかの嘆き

降り積もる塵芥に 深き静寂の痕跡を読み取る

 動かなくなった時計

指し示し ....
藍の闇、琥珀の星。
三日月の船が西に寄る頃、太陽の塔の石階段を陽の守人がゆっくりと上り始める。

金の弓を手に、まるで世界を起こしてしまわないよう気づかうように、
一歩ずつ、音をたてずにゆっく ....
  
水槽を抱えて
列車を待ってる
水槽の中には
やはり駅とホームがあって
幼いわたしがひとり
帽子を被って立っている
ある長い夏の休みの間
ずっと被っていた帽子だった
水の中もやは ....
もっと俺にメロディーを


そして極上のネギラーメムを


餃子とビールもつけていい?
わたしが無職だったころ
茹で卵と塩むすびだけはんかちに包んで
毎日河原へ出かけていた
それしかやることがなかったのだ
アンケート用紙とかに
無職
と書くのが厭だったので
仕事を探してはい ....
月が笑ってら

それがおかしくて

空手の帰り道

おいらも笑ってら

四十すぎて

空手をはじめて

どうなりたいねん、って言うけれど

やばいくらい

汗をながして ....
……とある蛙さんの自由詩おすすめリスト(2548)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
残された部屋のなか- within自由詩8*09-8-12
溌剌とした宇宙- 吉岡ペペ ...自由詩1309-8-12
サラダとロカビリー- 瑠王自由詩3*09-8-12
針金ハンガー- たもつ自由詩909-8-11
ピラフと粥- 照留 セ ...自由詩7*09-8-11
今はただ水が飲みたい- 瀬崎 虎 ...自由詩5*09-8-11
愛鍵- 小川 葉自由詩709-8-11
arawa- 邦秋自由詩3*09-8-10
覆水のひと- 恋月 ぴ ...自由詩24*09-8-10
太陽の歴史- 瑠王自由詩3*09-8-10
かげおくり- あ。自由詩24*09-8-9
広島、長崎/1945年夏 - 遊佐自由詩8*09-8-9
違うけど同じ- 小原あき自由詩6*09-8-9
会いたい- nonya自由詩12*09-8-9
ジミヘンドリクスの幻- 番田 自由詩309-8-9
あたりまえの詩/美しい詩- kauz ...自由詩14*09-8-8
かつて可憐の予定- 中原 那 ...自由詩9*09-8-8
原爆- リタ。自由詩309-8-8
グッバイグッバイグッバイ- こめ自由詩2009-8-8
認識- 未完自由詩9*09-8-7
積み上げられた石- within自由詩9*09-8-7
工程表- あおば自由詩9*09-8-7
カノウ- 邦秋自由詩2*09-8-6
Fireworks- ともちゃ ...自由詩809-8-6
澱(おり)- within自由詩5*09-8-6
太陽の塔- 瑠王自由詩7*09-8-5
夏帽子- たもつ自由詩2009-8-4
神様が本当にいるならば- BOOKEND自由詩3*09-8-4
わたしが無職だったころ- 吉田ぐん ...自由詩49*09-8-4
四十すぎて- 吉岡ペペ ...自由詩709-8-3

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