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眠りによりそう
咲きおくれた百合の白い想い
写真のなかにおさまったあなたは、
昔見せた笑顔のままで
私をみつめる


じゅうぶんに苦しんだのですから
もう休んでもよいのです
生き ....
 棚が倒れて割れた窓ガラスや試験管
 フラスコやビーカーが床に散乱している
 海水に浸された真綿が入るシャーレが傾いて静まっている
 実験室の椅子にすわるかれの顔をおぼえていない
 ....
もしも
ピアスをあけるなら
耳でも鼻でも
ヘソでもなく
余った皮にあけるだろう

ナニをする日は
リング状のを付け
うまい具合に
チンポを通し
剥けてるように
見せるだろう

 ....
失ってゆく
失ってゆく
毎秒毎時毎日 失ってゆく
だから食べる
おなかいっぱい食べたい

一生懸命話す
漏らさないよう聞く
でも満たされないから
恨みごとをいう

届かないのはあ ....
誰かの誕生歌と
鎮魂歌が同時に流れる車中で
渇いた舌が沈黙で痺れる

硝子を打つ冷たい雨つぶ
凍結に感染したわたしの横顔は
雲の隙間から漏れる薄明かりの中で
蜻蛉のように
透明にしろく ....
雨が降る

黒い雨が降る




夢の島

誰が名づけたのだろう

ぐぐったところで明確な由来などでてきやしないこの島で
静かに眠り続ける一艘の船

東西冷戦の最中
高 ....
ウマウアカの谷に
春が来たよ お嬢さん
ウマウアカの谷が
歌っているよ お嬢さん

聞きかじったフォルクローレが
頭の中でループする

空を突き刺す白い山脈の彼方から
響いてくる ....
 こわれてゆく街のなかで
 こわれてゆく耳になって
 ぼくは
 通りすぎてゆく乾いた硬い音をきいていた
 ビル風に
 靴とアスファルトの
 靴とデパート通路のリノリュームの
 靴 ....
星の見えないこの街で
少し大人になった気がしていた
車両の行き交う音、サイレン、雀の囀り

は、聞こえない

喧騒の楽しみ方を忘れてしまったのは
最深部の傷が癒えたからなのか


 ....
上野の美術館を出た帰り道 
焼芋屋の車が、目に入った。 

財布の懐が寒いので 
「半切りをひとつ」と言い 
小銭三枚をおじさんに手渡す 

紙袋からほっくり顔を出す 
焼芋をかじりな ....
瓦礫のやまにゆきが積もる
毛布をまとった老婦
明かりをとざされた夜の 白い息
あなたは、そのすべてを可哀そうだという
ここには明かりも暖もある
温かな食事も好きなだけ使える水も

重湯を ....
蘇る

ひと昔以上
眠り続けた自我が

蘇る
野生の血が

蘇る
脳の回線が

蘇る
愛が

蘇る
蘇る
蘇る

新しい
自分に
あの世とこの世をむすぶもの

それが祈りだと

きのうそんな歌が聴こえてきたのです


鳥や豚や牛の死でさえ

悲しいのに

ひとがあんなに死んで

悲しくないわけがありませ ....
一念発起とがんばってみるのは
容易いけれど
がんばり続けることは
なぜか難しい




それって三日坊主

だよね

悔いてはみるのだけど
いつだって
他のひとの視線が気 ....
タコ焼きやさんは足ぱんぱん

寒い日、雨の日、足ぱんぱん

市役所さんから立ち退き命令

とおりすがりの常連さんたち

ゆるい反対してくれるけれど

タコ焼きやさんは足ぱんぱん
 ....
君は
ひとつぶ

哀しみを
螺旋構造に宿したまま
この世に零れ落ちてしまった
ひとつぶ

君は
ひとつぶ

喜びの
光にくすぐられて発芽し
言の葉の二葉を広げてしまった
ひ ....
県境にこだわったマニア本

県境に建ったホテル
県境に建ったショッピングセンター
県境が走る住宅街

短い距離の間に県境を何度も渡る国道

記事を見ていたら急に思い出す

東武日 ....
 ほら横なぐりの
 ぼたん雪のなかを
 回送バスがはしってゆく

 窓を曇らせ
 満員にひしめいた乗客の気配だけを乗せて
 がらんと無人の灯りを点して
 回送バスがはしってゆ ....
嘆こう
いつか早朝のラジオで聴いたんだ
「前半しっかりと絶望すること。
 それが復活や飛躍への、ステップになるのです」
私たちの脳は生きるために
絶望と絶頂を繰り返す

友だちが教えてく ....
{引用=
ゆるい傾斜を登ってゆく
幸せそうにショッピングバッグを抱えた女にとって
街が壊れたよるを窓から眺め
水晶の破片が星のようにきれいね、と
うたうことだって可能なのだろうか
その美し ....
 三月十一日・午後二時四十六分、彼はデイ
サービスの廊下でお婆さんと歩いていた。前
方の車椅子のお爺さんが「地震だ」と言った
次の瞬間、壁の絵は傾き、施設は揺さぶられ
る海上の船となっ ....
カセットコンロが 家族の顔を照らす
真っ暗闇 手さぐりで 求め合ったぬくもり
ただ いっしょに
居られるってことだけで
こんなにも 幸せ 感じられるんだね


私たちの すべてを ためし ....
雪が降る

音のない洞窟に

音楽を幻視する作業員たち

雪が降る

味の素みたいだ

時がゆっくりと崩れている


時が蝕まれることだけを数えている

これ以上なにかき ....
 うらぎりの雲がうかぶ
 青空のした
 ぼくは
 ぼくを問いただしていた
 オマエハ ナニヲ シテイルノカ
 と。

 おおきな地異が
 おおきな波が
 きみから
 大 ....
予測を許さない
千年に一度なる天災は縮尺を正常化し
次なる大災害が百年後とは誰も言えない

事態は悪化する
現状維持の喫水線を越えたら人為は
人智が利用する原理を制御できない

物資を ....
笹を切り ( 橋を渡る
)春過ぎて)風は方舟 )木漏れ日に(うねる瀑布の堰
それは、幾度か荒波を乗り越えてきた稜線
回顧する遠来の砂」
光、深く、奥へ、
奥へと足跡を辿れば
 ....
政府に文句などない

最悪の事態なんて

タイムリーに通達されるわけない

四五時間後がいいとこだろう

それでも速いぐらいだろう

いま小田原の弟のところにいる

小田原から ....
青空ってさ
手の届きそうもない遠くにあるから
青空と言うのかな




何ができるのか考えてみる
誰かが
とかじゃなくて

わたし自身でできることを考えてみる



 ....
小さなものたちが
それぞれに
自らの場所で躓いている
その中に僕も君もいて
むすうの僕と君が
それぞれに
自らの小さく見える
けれどもほんとうはもっと大きい場所で
同じように躓いている ....
いのちの綱を両手で握り、彼は崖を登る。 
時に静かな装いで彼は足場に佇む。ふいに
見下ろす下界の村はもう、{ルビ生=なま}の地図になっ
ていた(少年の日「夢」という文字を刻ん 
だ丸石が背後の ....
……とある蛙さんの自由詩おすすめリスト(2537)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
陽だまりに- 月乃助自由詩21*11-4-2
廃校に立つ未来の子どもたちに- 石川敬大自由詩19*11-4-2
もしもピアスをあけるなら- 花形新次自由詩2*11-3-30
失ってゆく- within自由詩7*11-3-30
春のせせらぎ- 高梁サト ...自由詩411-3-29
傘をさすひと- 恋月 ぴ ...自由詩20*11-3-28
ソング_・_オブ_・_インディオ- nonya自由詩15*11-3-26
女性性に関する一考察- 石川敬大自由詩17*11-3-26
鉄格子、外れた- 中原 那 ...自由詩311-3-24
芋と言葉_- 服部 剛自由詩8*11-3-22
明日のない部屋- 月乃助自由詩8*11-3-22
蘇る- 森の猫自由詩5*11-3-22
祈り- 吉岡ペペ ...自由詩311-3-21
がんばるもんのひと- 恋月 ぴ ...自由詩25*11-3-21
きみのメルヘン- 吉岡ペペ ...自由詩611-3-21
ひとつぶ- nonya自由詩14*11-3-21
マニア気質- kauz ...自由詩5*11-3-20
それでも回送バスははしってゆく- 石川敬大自由詩16*11-3-19
嘆く背に桜前線の風が吹くように- たちばな ...自由詩19*11-3-19
何も特別なことなど起こらなかったように- 高梁サト ...自由詩911-3-19
日の丸の旗_ーSAVE_JAPANー_- 服部 剛自由詩411-3-17
『光よ届け』- 座一自由詩10*11-3-17
雪が降る- 吉岡ペペ ...自由詩611-3-17
きみに寄り添う- 石川敬大自由詩11*11-3-17
マザー・ネイチャー/マンメイド・ベイビーズ- salco自由詩7*11-3-17
史跡を巡る__‥Ⅱ- アラガイ ...自由詩6*11-3-15
小田原城にて- 吉岡ペペ ...自由詩311-3-14
たいせつなひと- 恋月 ぴ ...自由詩20*11-3-14
小さな君への挨拶- 岡部淳太 ...自由詩17*11-3-14
今を登る_- 服部 剛自由詩411-3-9

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