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鞄と間違えて
父さんが
枕をかかえて会社に行く
目を閉じたまま
夢を見てるんだろう

父さんは
目を閉じたまま電車に乗り
目を閉じたまま
タイムカードを押す
目を閉じた ....
いやに煙くさいので
ジューサーは目をあけると
驚いて動けない
火があちこちで燃えている
ジューサーはそばに転がっている
オレンジに緊急事態をうったえた
オレンジも目をあけると
驚いて動け ....
逃げ道は作るものだからね

そんなことに
労力を費やしたくはないからね
逃げ道づくりはごめんだね

あたしゃ職人には
ならないよ



罪も作るものだね

そりゃあ ....
きまってくちびるを かみしめる
きみだから なみだなんか
みせて くれない
 
どれほどの
思いなの
ただ 知りたくて その悲しみは、
きみのやさしい心を おおった
なみだの表面積 ....
 
 
今年もまた
団扇の群れが
空を渡ってやってくる

地上では
とぼとぼと
室外機が歩いてる
生ぬるい息を漏らし
家々を訪ねてる
血のつながりや友情
愛よりも大切な
絆の ....
お別れの日なのに
ホームは暑いし
蝉はうるさくて
機嫌の悪い
顔をしてしまった

じゃあね

手を差し出すのが
精一杯なのに
閉まった扉に
遮断されて
あははと笑った

早 ....
こっそりベッドを脱け出して
({ルビ嗄=しわが}れたシャツのまま)

音をたてないように
(ドアノブを引いて)

土手へと向かう
(ホテルから見えた)


暫く歩いた
(犬が見て ....
{引用=おまえ
なまえなんていうんだ?

わんわんしかこたえられないんなら
いぬっころでいいか?

べつにばかにしているわけじゃないんだ
ポチとかじゃありふれてるから
いがいせいをねら ....
夏休み前の教室で
ぼんやり先生の授業を聞いていた

教室の窓の外では
アブラゼミがうるさいくらいに鳴いていて
授業に集中できない僕の頭の中を
これでもかというほど占領していた

ジージ ....
もう着るものかどうか、わからないけれど
さらさら、木綿の肌に触れる

待ちうける その時の
今 やってきた季節のさかりに
たくさんの声がする
行こうか/行ってきます/行くよ/さあ
いって ....
夏の光を受けて 
蜘蛛の巣が
ガラス細工のようにきらめき
萎れた蜘蛛が
捕らわれた羽虫のように
ぶらさがっていた

コントレックスで
乾いた喉を潤し
灼けるような暑気に身をまかせ
 ....
パラパラ
パラと
中途半端に雨が降る

傘を持って行こうか躊躇する
空は薄曇り
天気予報も曇

曖昧なことが
日常には多すぎる

学校では
正解がある問題ばかり
教えられてき ....
この痛みは私にしかわからないわ

締め付けてくる
日に焼けてない私の腕をぎゅう、と
熱いあなたの手がみしり

海に沈もう
あなたは優しく私を抱いて
浅い海に浸った、浸っていく

海 ....
大きめなバッグにぶら下げた薄桃色のバッジが揺れている
ちょっと誇らしそうで
それでいてたわいもない気恥ずかしさも感じられ

膨らみかげんにチェックをいれてしまう

どれくらいのひとが知って ....
  *1
宛先の無い便りがポストを探して彷徨っている
剥がれたかけた切手の刻印は遠い町の名が記されている
色褪せた封筒は数え切れない程の皺と手垢にまみれている
同封された写真には笑顔が二つ並んで ....
{引用=「出かけないか。」
「どこへ?」
「過去へ。」
「タイムマシンでも発明したの?」
「まあね。真っ暗な夜があればいいんだ。」

神様は天球に宝石箱をひっくり返し、銀の砂をまいた。
 ....
いわゆる秋葉系のサブカルチャーを楽しめる事は幸せなのか不幸なのか
よくわからないがその分人生を楽しめる要素は多いような気もしないでもない

時々そういったサブカルチャーを楽しんでいる自分を客観的 ....
ああそうだったのか

机に書かれた小さな頃の落書きに

思い出し笑いをして

俺にもこんな時期があったんだなと

不覚にも年老いた感じになっていた

家の柱につけられたせいくらべの ....
社会にでていちばん痛感したことと言えば
正しいことが絶対ではない、ということだ

清濁併せのむ、ということではない
清濁は併せのんではいけない

正しいことを振りかざしても、それが伝播しな ....
僕は虫籠の中で 君と話している


無邪気な網はいつも心たちを翻弄して
突然小さな籠に閉じ込めてしまう

僕らは籠の中だとも知らずに彷徨う
(くるくると)

弄ばれた仲間たちに次々と ....
今朝早く 
あてもなく船を出して 
気がついたら周り360度 
水平線の包囲網
コンパスを見てなくて
帰る方角もわからなくて
途方に暮れて帆を畳んだ
とりあえず錨を下ろした  ....
寂れた港町に居る
風が唸りを上げて
右の窓から
左の窓へと
飛び込んで来ては抜けて行く
部屋には何も無くて
退屈さえも無くて
何もない部屋の隅っこには無気力だけが転がっている
みんな、風が運んでし ....
七月は一艘の舟
僕らは詩の上で旅をする
オールは持たず自在にすべってゆこう
喜びも悲しみも傍らに従えて
まだ陽はあんなに高いのだから


指を浸せば波紋の向こうに
雲は流れ 陽はきらめ ....
水の中でしか 
  生きられないと 
    思っていた
        日々  
きみの
ゼリーの肌に最初に触れた せつな
素人の二人が 不器用に
一つになって
創造が始まった  夏 ....
駈けて

駈けて

君のもとへ

幾千の夢を経て


久遠の時

遥かな空

夕日に誓った

あの日の指切り


時は人を得て

人は時を経て

佇む影 ....
七夕なのに 今日は曇り 草いきれと湿った地面の匂いがする
(夏だ)

こっそり張られた蜘蛛の巣を
黙って許すことにした
いのち、を
思ったわけではないのだが
今日はこの国や
内包する宇宙にも
とりわけ関心が ....
朝靄の折々重なり薄紫に

ほのかに明るく心地よき

香りいづこより聴こゆ


水音の感ありて

寄れば俯く人影は

ゆるり振り向き穏やかに

微笑みたたえる女貴人の

後 ....
そとは 篠突く
{ルビ=雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨}
{ルビ=雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨}
{ルビ=雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨 雨 雨} 雨

失うほどに ....
バーに行けば オーケストラが行き交う

饒舌なバーテンダーが指揮をとり

客は各々の楽器を手にする


銀行員の男性は総銀製のフルートを吹く

離婚歴のある女性が笑うようにピアノを叩 ....
……とある蛙さんの自由詩おすすめリスト(2537)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
父さんの夢- 小川 葉自由詩809-7-17
ジューサーとオレンジ- ふるる自由詩6*09-7-16
絶滅危惧種- 千波 一 ...自由詩4*09-7-16
悲公式- 月乃助自由詩8*09-7-16
夏群像- 小川 葉自由詩309-7-16
通り雨- 未完自由詩5*09-7-16
地球の子- 瑠王自由詩3*09-7-16
「いぬっころ」- ベンジャ ...自由詩8*09-7-16
夏の魔法- 未有花自由詩23*09-7-15
夏のゆかた_(Hiroshima)- 月乃助自由詩10*09-7-15
初夏のコントレックス- within自由詩9*09-7-14
中途ハンパに雨が降る- kauz ...自由詩9*09-7-14
知ってた- 愛の嗚咽自由詩309-7-14
さするひと- 恋月 ぴ ...自由詩16*09-7-13
迷宮組曲/第4楽章/夜空の涯- 遊佐自由詩7*09-7-13
一秒前/月/そして現在- 夏嶋 真 ...自由詩24*09-7-13
メイドin秋葉原- 風見鶏自由詩209-7-13
てるてる坊主だけが- こめ自由詩1209-7-13
季節のように- 吉岡ペペ ...自由詩709-7-12
小さな楽園- 瑠王自由詩5*09-7-11
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不眠症のうた- 遊佐自由詩8*09-7-10
七月の舟- 石瀬琳々自由詩14*09-7-8
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牽牛- 柊 恵自由詩13*09-7-8
行方知れず- within自由詩6*09-7-7
あおむし- 銀猫自由詩19*09-7-6
- 柊 恵自由詩5*09-7-6
紫斑- 月乃助自由詩4+*09-7-6
奏でるものたち- 瑠王自由詩7*09-7-5

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