すべてのおすすめ
試合前の練習中 
選手たちにノックしようとしたら 
突然彼は胸を抑え、 
バットを握ったまま
グランドに倒れた 

担架に寝かされ、救急車で運ばれた彼を 
原監督が、チームメートが、ファ ....
空色が失われた夕暮れ
プラタナスの老樹は幾重もの
たわんだ ながい枝
微風が、
せわしなく滑り抜ける

教会につづく坂の並木は、
夕日に染められ

刈り込まれたばかりの
青い芝生の ....
弥勒の雨の降り初め
緑青の音階が透きとおった
川はもう
市街地に集合して海に戻りたがっている。
手のひらに(砂の塩)
29℃の残り香が開け放たれた窓を過ぎ、
鉄の雨が降った
クリーム色を ....
それにぼくはふたをしたのか
みてみぬふりをしたのか
きもちをコントロールしたのか
あきらめたのかわからなかった

でもいまゆめのなかで
あなたのもうひとつのなをよんで
はずかしくて
ホ ....
{引用=
どこまでも遠浅の海岸で
白波を追いかける明方
目覚めると涙を舐めていた
すぐ熱いシャワーで
洗い流そうとしたのに
いつまでも耳奥から波の音が消えずに

こんな音
溺れる前に ....
嵐のまんなかで
ページがくられるように
きみは離れていった
永遠なんて言葉で
さよならしたふりをするのなら
ふってくれたらいいのにね

もう二度と会えないひとなんて
ほんとうにいるのだ ....
ねえねえねえってば

私がパソコンの画面指差してるのに
あの人は我関せずとばかりに出かけてしまった

公園の桜でも眺めに行ったのかな

パソコンの画面に目を戻せば何だか騒がしい
う〜ん ....
笑うことが苦手な君は()の中で笑っている

掴んだ言葉や色を

悲しみの下地に上塗りする

黒の透けた白い肌が

本当の君から目を反らす

人々は摘んで食べては

口々においし ....
{引用=・・・私死ぬのね
はらはらと満開の桜が散る中
私死んで行くのね・・・}


最後まであなたの愛にすがって生きていたかった
少しは私に愛が残っていると思っていたのに
結局あなたは私 ....
仕事を一生懸命するひとが人格者とは限らない
重要なことは考えないで決めている
酒は一日の疲れを酒の疲れにすり替えてくれる
家で飲む酒は川の水のように重い
永遠の緑は情熱の持続を教えてくれている ....
震える言葉を摘み取ってみる
掌の中でフルフルと揺れて溶けて
流れることも滴ることもなく揮発する

赤い液体を吸い込んでしまった
痺れる感覚は思い込みなのか条件反射か
そんなこと、どっちでも ....
ぼくは病院を経営していた叔父叔母に育てられました
ぼくの部屋は病室でした
かたくて高いベッドと狭い机しかなかったけれどなんの不自由もありませんでした
妹の部屋は病院の最上階、叔父叔母の居住するフ ....
{引用=
なにかいつも悔しくて
無理に笑うことなど
できなかった

さくらばかり、知らぬ顔で
春ひと色

それでも、
きまって咲く花に
いつも違う春がやってくる
矛盾が好きだった ....
血の汗を滴らせる
水銀灯が冷え切る前に
消せない緋文字に彩られた
悠久の煉獄に繋いでおくれ


真朝と空が
やさしいキスを重ねる前に
見えない瞳に閉ざされた
螺旋の悲劇に触れておくれ ....
{引用=
繋ぎたい手をわざとに隠す
距離に焦がれる眼球を
胸に取り込んでベッドまで持ち帰る
ランプの灯りに意識を漂わせて
アルコールを一口舐める
(あの丸くて柔らかいの欲しいな)
(ホル ....
あの小山のてっぺんの公園に
十七のぼくは二十六の女と上った
ふとくてぐねったまっ白いアスファルトの道
したで買ったハンバーガーは
チーズの足腰のない冷えた匂いと
ピクルスと湿っぽいパンの淋し ....
{引用=からだの奥から
たらたらと
わたしが滴り落ちていく
産声とともに泣いた日の
わたしの初めの一滴を含んだ雨で
シーツを洗いたい

足跡にそって
てんてんと広がった池を
みじめな ....
それは黄昏れ時の一室                 夕、だった
蛇と蛇は見留め合い                  からまった
それは黄昏れ時の一室                 ふたり の ....
花冷えの雨はやむことがなかった

低い山にガスを這わせて

四分咲きの桜花を辱めて

花冷えの音がやむことはなかった


電車が運んでくれるそのさきに

灰の街が自意識に苛まれて ....
{引用=
嫉妬に狂った女が送ってくる
ヒステリックなメール
私が貴方の何かを奪ったのだという
よく分からないのだけれど
だとしたら謝らなくては?

ごめんなさい?
違う、もっと別の
 ....
貝柱の干物を買うために

レジに並んでいる僕

やがて順番が来て

金髪の日本人女性が

レシートをくれた

ランダムでアナグラムな

数字の羅列だが

「愛しています。」 ....
君がすっかり冷ましてくれた空は
ベルベットのように濃紺
余映がまだ少しオレンジがかっているけど
その独りよがりだった熱も
直に消えてしまうでしょう

どうかしていた、
どうかしていたんだ ....
いくら考えてみたって、それは
途方もなく大きな壁だし
やっぱり誰かの覗き穴なのだ


漏れてる光は淡くて黄色くて
きっと幸福を形にしたものなんだけど
爪あとに似た影も見えるね
だからき ....
1  月はまるで、地球の薬指に光る真珠のようだ。
2  月はまるで、大きな藍闇に光る女の目のようだ。
3  月はまるで、私の心を映す鏡のようだ。     欠け行き満ち来る銀鏡。
4  月に呼応し ....
これって何かの間違いだったりして

夕方近くに先日面接受けた問屋さんからの着信
胸の震え抑えつつ電話に出てみれば採用しますの吉報だった

他の誰かと間違えていないよね

いつもの野良猫に ....
カタヤマを丸亀でピックアップした
競艇にいってくれないか、ユキオはびっくりして聞き返した
このまえ上田さん、パチンコが好きだって話してただろ、
週いちどのカタヤマとの飲み会でそんな話になったのを ....
待合い室で座っていると隣に「過去」が座っていた

反対側を見るとそこでは「未来」が新聞を読んでいた

「過去」はそわそわと落ち着かず何度も鏡を見ている

「未来」は老眼鏡をずらして ....
あの遠くに見えるのが、
ダウンタウンのビルの群れ
ガラスの建物達が、光りを吸っている
白い家並みが黙っている木々の中
赤煉瓦の屋根は、みなが城と呼ぶ屋敷 
尖塔を空に向け 
放ち、教会のよ ....
雪の降り積む
季節の頃に
じっとつぼみを
育んできて
やわらかな光が
いま やさしく包む

きょう、桜の花が
咲きました

これからずっと
幾年も
ふたりでいつも
過ごします ....
コンビニの袋をちりちりいわせながら歩いていた
夜風のなかに小便のような匂いがした
あたりを見回すとその匂いはツツジの群生からこぼれていた
それは甘くて涼しいヨシミの匂いにも似ていた

連休ユ ....
……とある蛙さんの自由詩おすすめリスト(2548)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
殉職した野球人に捧ぐ_- 服部 剛自由詩510-4-9
Street_people- 月乃助自由詩10*10-4-9
うりずん- 楽恵自由詩10*10-4-8
それにぼくは- 吉岡ペペ ...自由詩910-4-8
monologue- 高梁サト ...自由詩10*10-4-6
いきものたちの銀河- 吉岡ペペ ...自由詩1410-4-6
家なきひと- 恋月 ぴ ...自由詩23+*10-4-5
いつも()の中で笑っている君が- 瑠王自由詩8*10-4-5
桜の花の満開の下で〜いつか鬼になる日まで〜- 未有花自由詩10*10-4-5
一日の疲れを- 吉岡ペペ ...自由詩410-4-4
震える言葉を摘み取ってみる- kauz ...自由詩7*10-4-3
幸福- 吉岡ペペ ...自由詩11*10-4-3
さくら坂- 月乃助自由詩8*10-4-3
輪舞曲- 寒雪自由詩210-4-3
((心E/D房))- 高梁サト ...自由詩10*10-4-3
六月の涙、アスファルト- 吉岡ペペ ...自由詩1510-4-3
火群- 夏嶋 真 ...自由詩37+*10-4-2
金色のドアノブ、誰かがワルツを- 瑠王自由詩14*10-4-1
花冷えの街- 吉岡ペペ ...自由詩810-4-1
ハッピーエンド- 高梁サト ...自由詩10*10-3-31
ウォーク_スルー_ラヴ- ハイドパ ...自由詩9*10-3-31
君がすっかり冷ましてくれた空は- 瑠王自由詩9*10-3-31
ひみつ- あ。自由詩15*10-3-30
満月は欠け始めた。人類は月を10万年間も見て来て、・・・・・ ...- salco自由詩9*10-3-30
言い聞かすひと- 恋月 ぴ ...自由詩22*10-3-29
蛇つかいたちの行進ラスト- 吉岡ペペ ...自由詩810-3-29
退屈- 瑠王自由詩8*10-3-29
ゴンザレスの丘- 月乃助自由詩11*10-3-28
桜_咲く- 鵜飼千代 ...自由詩14*10-3-28
蛇たちの天体- 吉岡ペペ ...自由詩710-3-28

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