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葉月八日は身のためゆうて
この日は誰も船出しやーせん
凪いじゅうても泣き見るがやき
昔の昔はほりゃ{ルビ無茶=わや}するもんもおったけんど、
へんこつ、権太が目にもの見せちゃるゆうて
葉月の ....
静かの海
ここはどこまでも静寂な 砂がさらさらと、
乾いた想いを落としていく
初めて出会った日を思い出しては
ナトリウムの大気に
耳をすませる

小さな部屋で聞いた
パステルの紙を走る ....
角砂糖ひとつ分のダリで歪んだ
そんな私の記憶の個室
父が一杯の水を差し出す
母が一輪の花を差す
それがかつての始まり
最後に望む光景

角砂糖ふたつ分のダリで歪んだ
そんな私の記憶の個 ....
 眠らないバスにのった
 眠れないぼくは
 あの野性化した雲といっしょに
 あかるい夏の海辺をどこへむかっていたのだろう


 写真でみただけの
 マリアナ諸島の鮮やかなブル ....
何も考えずに済む   静かな日々が待っている
それが望んでいたこと        筈だった

月明かりの下を歩く      潮騒が流れ込む
満たされた音を抱え    胸の奥に滴る情動を
なぞ ....
バケツをひっくり返したようなって言われても
ピンとくるわけじない

ひところ軒先で騒がしかったツバメの巣はいつの間にやら静かになっていて
育ち盛りと餌を催促してた雛たちは
ハーメルンの笛の音 ....
 こどくにはつよいはずだった
 ぼくが
 ふあんにたいして
 ふあんていにたいして
 こんなにもぜいじゃくでむぼうびであったなんて
 おもいもしなかった

 ふいのかぜがふい ....
 狂女の独白

いつもそれは夕刻よりも暗い夜明け
一日は、東の地底で死んだ胎児のように
いつ迄も、紫色の胎盤にまみれて
暗黒の硬い産道に引っかかっている
胎児の頸には硝子のつららが刺さって ....
夏の朝は早く
蜩の話し声が聞こえていた

雨上がり
入道雲は悠々行進

忘れ去られて行く毎日
モチベーションは何処へしまったかな?


窓ガラスに映るのは
揺れる二本の電線だった ....
{引用=
「おはよう、
せっせとお弁当箱に昼食を詰める
この世界のなんらかに収まりなさいと
話しかけてくる忙しげな背中
通学路に捨てられた雑誌には
艶びかりする牡牛の角と蛙の屍
女の子の ....
シャネルの前にはいつものように孤独な乙女が
「私の志集」を薄い胸の前に掲げて佇立している
思えば20年以上前から立っているけどリレー制なのだろうか
夢多き若気の士心は1部300円というのに誰も買 ....
私がとても遠いのだと思っていた人は
すぐ目の前にありました
なぜならその人は海だったのです

必要とあれば向こうから
そうでなければひいていきます
私がどんなに駿足でも
どれだけ望みを握 ....
         



経糸の波が島に打ち寄せ
砕けた珊瑚の欠片が筬の羽の隙間を通る  
浜は白く織り上げられ
降っては降りてくる日射に
転がる岩岩は奪われた影を慕っていたが
素足 ....
 
 
朝めざめると
あなたは哀しい
人の形をしていた

毎朝きまって
そうなのだとしても
本当のことは
けっして言わなかった

言葉にできないことや
したくないことを
たく ....
夢にまたあれがでてきた
あれいらいだ
シンゴが洞窟を持ってしまったのは

女の子との別れならいくつも経験していた
それまで好きで別れたことなどなかった
そんなお人よしではなかった
連絡を ....
ダイエット目的にはじめたジョギングだったはずなのに
夢はホノルルマラソンなんて張り切っている

フルマラソンって42.195kmも走るんだよね

あの子の精神構造ってどうなっているんだろう
 ....
 その身を削いでゆく
 どこまでも
 いつまでも
 と、いうわけにはいかないのだ
 だれであっても
 どんなひとであっても

 あげくの果て
 使いものにならなくなった
 ....
七夕なのに雨模様
願い事を見透かしてしまう僕には
あまり関係のない事実

笹を(と携帯に打ち込んだところで、稽古が終わった娘が車のドアガラスを叩いたから、作業を中断をせざるを得ない)

※ ....
眩い光りは衣を重ね
いつまでも消え去らぬ 
それは人知れぬ
夏の海峡の 輝きを増した陽炎
落ちてきた 数知れぬ星達をあつめた天の河のように
静かによこたわる
無数のきらめきは、時を惜しみ
 ....
{引用=

真っ白い砂の中に混じる小石をじゃりと鳴らしながら、薄闇に光る下弦の月明かりが照らす平地を、真っ直ぐに歩いていく。そのうちに見えてくる、ゆるやかな勾配の坂道を登ったところにあるバス停で、 ....



春を見て
鳥はなんて思うだろう

月を見て
蛙はなんて思うだろう

虹を見て
花はなんて思うだろう

雪を見て
雲はなんて思うだろう

空を見て
木はなんて思う ....
この際、生理や物理なんて
大人のお伽は邪魔だ
畳の上に、
ヨーヨーなんかとぶん投げて置くさ。
柔らかなまま
君のおちんちんを引っぱって引っぱって
電車に乗って、新宿で乗り換えて
上野動物 ....
昨夜の雨でまだ湿っているアスファルトは
打って変わった今朝の強い日差しを吸い込み
ジーンズに包まれた足元からじわじわとあたためる


今朝は目玉焼きを二つ作った
フライパンを火にかけて卵を ....
僕のしがない手を
君への花向けだと思って受け取ってくれ

僕の干からびた足は
君への愛着だと思ってくれ

僕の垢だらけの耳は
君への差し入れだと思ってくれ

僕の乾いた眼球は
 ....
外は今日も騒がしい
豊かな自然
沢山の人間と沢山の生き物
私は今日も窓からその変容を眺めている
それはもう毎日のように

この窓辺から遠くへ臨むことだってある
窓越しに映画を見に行ったり ....
カワバタくん、ランチでもどう、

同僚のイガタアヤコがシンゴを誘う
いっしょに働いて10年以上になるのに話すようになったのはこのいちねんのことだ

飲み会で子育ての話になったときなぜかシンゴ ....
じっと生活していると
だんだんと埃まみれになってきて
埃のおばけみたいに
手なんかもうサボテンのよう
そんな時に誰かがやってきて
ふーっと吹いて埃が舞って
おばけの中から一瞬わたしが出てき ....
{引用=
旅群の影に腰掛けて
静かにナツメを噛んでいた
夜露に濡れた
クサカゲロウの卵塊が
孵化した途端
光に溶けて

満ち欠ける月が映る
瞳を抉り出し
過去を刻んだ証人として
 ....
昔たってそんな昔じゃない昔
筑豊とかの炭鉱では女のひとも坑内で働いていたらしい

上半身裸で乳房丸出しの腰巻き一枚
薄暗く蒸し暑いヤマの奥底で
気の荒い男衆に混じり
掘り出したばかりの石炭 ....
真夏がアスファルトに喰らいついてる
だらりと垂れた野良犬どもの舌は
桜のころより一〇センチは長くて細い
渋滞気味の二車線に鳴り響くクラクションのブルース
運転席にいる連中はみんなが ....
……とある蛙さんの自由詩おすすめリスト(2537)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
咲の婿取り- salco自由詩4*10-7-25
静かの海- 月乃助自由詩18*10-7-24
記憶の個室- 瑠王自由詩9+*10-7-22
うつつと夢の間を縫うバスに乗って- 石川敬大自由詩1910-7-22
何も考えずに済む/静かな日々が待っている- kauz ...自由詩4*10-7-21
野良猫のうた- 恋月 ぴ ...自由詩18+*10-7-19
木の葉のふあん- 石川敬大自由詩610-7-19
黎明- salco自由詩9+*10-7-19
夏休みは、- 中原 那 ...自由詩210-7-18
逆創世記- 高梁サト ...自由詩15*10-7-16
7時15分の女- salco自由詩9*10-7-16
潮と月と人間と- 瑠王自由詩14*10-7-16
布晒- 楽恵自由詩17*10-7-16
さよなら二十世紀- 小川 葉自由詩1710-7-14
洞窟の夢- 吉岡ペペ ...自由詩1410-7-12
道なひと- 恋月 ぴ ...自由詩21+*10-7-12
おじさんはガンジス河のひと粒として- 石川敬大自由詩1710-7-12
七夕なのに雨模様- kauz ...自由詩5*10-7-11
七夕- 月乃助自由詩16*10-7-11
わたしたちは星屑の地平に眠る- 黒木みー ...自由詩4*10-7-9
love_songs- 小原あき自由詩19+*10-7-9
上野動物園に行く- salco自由詩12*10-7-8
夏を蒸らす、わたしの- あ。自由詩8*10-7-8
僕の手- 乱太郎自由詩15+*10-7-8
飛んでいく家の話- 瑠王自由詩5*10-7-8
海という洞窟- 吉岡ペペ ...自由詩810-7-7
埃まみれの_#1- 瑠王自由詩3*10-7-7
ルシア811- 高梁サト ...自由詩21*10-7-5
生きるひと- 恋月 ぴ ...自由詩24+*10-7-5
ブルースは熱と湿度で少し間延びしている- ホロウ・ ...自由詩2*10-7-4

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