すべてのおすすめ
星が散らばっている

日中の空虚な明るさが

夜空の星々に統治されている

瓦礫いがい見当たらなかった

それでも人間たちの立てる煙りが

そこかしこからすうっと上がっている

 ....
その手を離さないで

今の僕は放たれて
たちまち空に
吸い込まれてゆく風船で

空の奥のそのまた奥
何もない空間を漂って

あなたの知らない街に
あなたの知らない姿で

降りて ....
人はだれも
こだわりを
持っている
ただ表現するか
どうかである。

自分の存在意義を
見つけ出そうとすると
個人の自由が
公共の福祉に
反しない限りであるか問われる

Pro ....
{引用=

海をぬけると…
ここは、違う国
この世界に一つだけ、二人だけの

バレンタイン・デー
今年はどうしますか、
きみの気持ちは かわっていませんか、
それならば、飛び切りの
 ....
うわきしました浮気しました
だからなんどもわかれましただから何度も別れました
なんども何度も
うわきしました浮気しました
げいのうじんでもあるまいし芸能人でもあるまいし
こいなどしなくても恋 ....
{引用=
春を待つ少女の さくら色の唇
それは いとおしく やさしげなもの
懸命ではあるが 滅茶苦茶な その色香を愛しては
氾濫する 崩壊する 享楽の轟きを聞くのは
彼らではない 彼女たち自 ....
うそか
ほんとか
ネズミは「根住み」なんだそうですよ

根の国
地中深く
その鳴く声もチュウ、チュウと
黄泉の国の住人

うそかほんとうか
どちらといえるようなことではないけど
 ....
あなたの頭蓋骨を、かき抱く
この胸に熱く
柔らかな髪に包まれた後頭骨に
私の上腕骨を回して
冷たい額の向こうの前頭骨に、頬骨を寄せる
あなたが考えていることが、私の心に伝わってくる
 ....
中二のとき家出をした

ぼくはすこし複雑な環境にいた

遠い親戚が経営している病院の

ぼくは病室をあてがわれて住んでいた

妹にはその隣があてがわれていた

病院の四階が院長夫婦 ....
同じベンチで話していたはずなのに
いつしか君は二階の窓辺に立つようになった
僕は君に逢いに窓の下へと通うようになり
見上げるかたちで君と話すようになった

やがて君は窓辺に立つこともなくなり ....
{引用=
おまえは死への憧憬もないまま 籠を抜け出して
まだ春も遠い 凍える大地へと羽ばたいていった
空高く飛翔することも出来ない そのか弱い翼で
導きの手もないまま 朽ち果てる身体は
誰に ....
翔けだした 
雷鳥さえも追いつきはしない
億年の過ぎ去った
海峡の、氷河の流れに
止められない想いを抱きしめては、
巨きな犬の背にまたがり

髪をふりみだし
人のすがたなどでなく
 ....
春の雨が降る

アスファルトが匂いたつ

雨があがる

すこし唐突に星が散っている

湿気が鼻にかさなっている

風が目のまえを撫でては消える


きのう

エロい夜だっ ....
電線を泣かせるのは
木枯らしだ
冬のからだの
声だ

何も掴めないのは
街路樹だ
冬のからだの
手だ

キシキシと縮こまった
エンジンを震わせて
登り坂を這っているのは
 ....
週末、定期的に届く招待状はまるで
光年先の異星からやって来る奇妙な使者のよう


青い光


目視を拒まれた、
太陽と月の錬金術

十六夜の月を鏡に、
くちびるには薄い紅 ....
踊るように、街を歩くひとがいた。 
両手首に輪を嵌めた、杖をつきながら。 

僕の肩越しに密かな風をきり 
横切った、彼の背中はおそらく求めていない  
これっぽっちの、同情も。 

不 ....
 
 
今日は晴れたので
君と散歩に行く
君は摂氏三度
手をつなぐと
昨日よりもあたたかい

こうしてるうちにも
春が近づいている
なるべくそのことには触れないように
君の手を握 ....
ピンクと灰色とブルーが混じり合って

あたりがもうすみれ色になっていた

春にちかい風が吹いた

LEDほどのつめたさが鼻を撫でた

きょうの天気がなんであったのか

わからなくな ....
朝一番に窓を開けると真っ白に吹雪いていた
時が流れるにつれて徐々に雨へと変化して
暮れる頃にはそれさえもあがっていた


駅の改札を抜けて家路につく
空には呑気に星がちらついていて
コー ....
私のおなかの上で赤鬼みたいな怖い顔をして
額の汗を拭おうともせず
力強さこそが総てと容赦ない恥骨の痛みに涙を流す




さきほどまでの赤鬼が嘘のような寝顔
横になって見つめれば不思 ....
1 ピアノ

誰もいない地平で
黒いこども達が踊っている
輪になって
誰もいない地平で
黒いこども達が歌っている
よその国の歌を

どこに置き忘れたのか ....
天空の青はただ、孤独のいろ

神秘の源泉より切り出された青い石は

月の砂漠を揺られ、世界を支える山脈に沈む夕陽を眺め、

地中海を越え、さらに遠い国々に運ばれるためにある

 ....
地球と太陽の

その絶妙な位置関係は

引き合うチカラで出来ている

俺とおまえのそれが

この宇宙の法則のうちにないのは

いったいなぜだろう


俺たちに働いているチカラ ....
{引用=
煙草の煙の向うに霞む景色だけが角膜にやさしく映る
海にも山にも離れた場所で
満たされようと何かを(何でもいい)探している
そしてそれは至極まっとうなことだと言い聞かせて


 ....
夕方はカラスが泣く

夜は犬が泣く

家ではきみが幸せで

家族とスキー旅行の計画をたて

休みには妹とブランチの約束をする


カラスも犬も昔から

ひとりごとなど言わない ....
キィィィィ ンンン
鳴っている

塾帰りの娘を迎えに来て
路肩に車を止めてエンジンを切る

ガラス1枚隔てられただけで
街のノイズは膜を張られ
夜の静寂が濃くなるから

ィィィィィ ....
鬼がやってきたので 福豆を袋ごと投げつけた

クイックモーションから全力で投げた

「 俺が大殺界だってこと、わかって来てんのか! コラ! 」


鬼に投げつけた袋を拾うて ほぼゼロ距離 ....
彼女は
丘の上に
住んでいて
彼女の家のまわりには
花がたくさん
咲いている
冬も
夏も
秋も
春も
彼女は
そこに座っている
おはなばたけ
とても
きれいで
おはなばた ....
{引用=

目にするものは、すべて
縮小された世界 ほそい指先に
絡まる色糸の道と煩雑なブロック
意識ばかりが拡散して、
すぐに ほんとうの姿が分からなくなってしまう
この街をあんなにも ....
{引用=
蓄音器から聞こえてくる歌劇に
あなたとの情事を重ねて
センチメンタルに浸る
贅沢に愛を貪りながら
少し破廉恥かしら、と頬を赤らめて

けれど、
いつまでも花の少女ではいられな ....
……とある蛙さんの自由詩おすすめリスト(2548)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
星の植民地(井上靖に捧ぐ)- 吉岡ペペ ...自由詩810-2-14
リセット願望_弐- kauz ...自由詩5*10-2-13
公共の福祉ってなんだ- ペポパン ...自由詩5*10-2-13
St.Valentine- 月乃助自由詩9*10-2-13
浮気しました- 吉岡ペペ ...自由詩210-2-13
鋼鉄のカノン- 高梁サト ...自由詩8*10-2-12
根の国の慈雨の子守唄- 小池房枝自由詩710-2-11
骨まで愛して- 楽恵自由詩16*10-2-11
家出のよる- 吉岡ペペ ...自由詩1010-2-11
そのベンチに置かれた一対の革靴について- 瑠王自由詩8*10-2-11
シーニュとしての擬似死- 高梁サト ...自由詩10*10-2-11
氷の犬- 月乃助自由詩15*10-2-10
エロい夜- 吉岡ペペ ...自由詩910-2-9
冬のからだ- nonya自由詩18*10-2-9
魔術師の夜- 楽恵自由詩8*10-2-9
踊り歩くひと_- 服部 剛自由詩9*10-2-8
雪だるま- 小川 葉自由詩510-2-8
やはり命か- 吉岡ペペ ...自由詩2410-2-8
水たまりには世界が写っている- あ。自由詩25*10-2-8
さくら坂のひと- 恋月 ぴ ...自由詩33*10-2-8
音楽- 手乗川文 ...自由詩13*10-2-8
ラピスラズリの青い道- 楽恵自由詩10+*10-2-7
精神のカルテ- 吉岡ペペ ...自由詩510-2-7
SMOKE- 高梁サト ...自由詩5*10-2-7
ひとりごと- 吉岡ペペ ...自由詩810-2-7
耳鳴りに親和する- kauz ...自由詩12*10-2-6
節分に_鬼がやってきた- 北大路京 ...自由詩14*10-2-6
10- イシダユ ...自由詩810-2-6
「地図の街」- 月乃助自由詩18*10-2-6
返らぬ少女のかずかずを、愛しき君におくる- 高梁サト ...自由詩3*10-2-5

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85