ささやかな 楽しみからも抜け出して
どこに向かうか 皐月の夜空
軽やかな羽根
沼
振り子
絶望と幸福の永久運動
不安と絶望の境目はどこだろう
グラスの音
立ち上る泡
磨かれた床
硝煙にまぎれたダイアモンド
虚ろな日々とささやか ....
五月の夜の街道は
緑の風の香りする
きのう遅くにつけた香水
藍の影絵に、
刹那な、微小な
罪びとまえの姿形
五月の夜の街道は
緑の風の香りする
....
初めは小さな湧水だった
流れの始まりは
始まりの音
川の変奏へと
流れる川の音を
聴いていると
行く先々で
音が変わる
一人
佇んでいる
二人
柔らかなやり取り
....
まるいかたち
ぱすてるなおれんぢ
やらかくはねて、すいてき
ゆびで
かるくつぶすことも
くちびるで
つみとることも
わるいこ、にしない
やさしさ
....
葉っぱたちのとがったきっさきをさっきから風がはげしくゆらして
じべたに並べられた各種弾頭のことを考える
雨上がりのひんやりとしたゼリーのような中を
ゆっくりと自由に空気を押しながら
あたしは記 ....
朝
まだ冷たい風に吹かれ
空を見上げたら
白い風船が
力を使いきり
はらりはらりと私のもとへ
糸の先には
まあるい花の種
育ててみようと思いたち
長旅で疲れたであろう種 ....
ホンモノは強い
ホンモノは負けない
ホンモノは泣かない
ホンモノは格好良い
ホンモノは偉い
ホンモノは正しい
ホンモノは何でもできる
ホンモノは何してもいい
....
TVから溢れるノイズ
インターネットから溢れるノイズ
ブログから溢れるノイズ
ノイズ/情報の濁流
ヒトの生理的リズムを無視して
社会は勝手に転がっていく
置き去りにされた僕たちは
....
はじめての出逢い
それは父親に肩車されてのこと
ガラスの向う側で
愛らしそうな顔して笹を食べていたっけ
何時でもいるのが当たり前
そんな存在でもあったような気がして
パンダってまた ....
大きめの呼吸をスーツの内側に用意して
品川改札から人の波にとびこんだら
高層ビルという名の大きな魚の口に吸い込まれていく
ちいさな私たちは、たぶんプランクトン
生産したり分解したりの役割の中で ....
歩みを止めて
立ち尽くし
しゃがんでしまった
立ち上がらなきゃ
そう思うけど
思えば思うほど
立ち上がれない
いいジャンプをするために
そうだ
いいジャンプす ....
篠田美優
「新しいスタート」
我らがミユタンの久しぶりのニュー・シングルは、
なんと彼女自身が作詞を手掛けている。
近頃では声優での活躍が目立っていた彼女だが、 ....
雨の日の通学路には、原色の花が咲く
赤や青や緑の花が、水しぶきをとばしてくるくる回る
根っ子もやっぱり原色で、水たまりに勢いよくとびこんだり
雨の日は楽しいね
向こうから別の花がやってくるよ
....
{画像=080513015507.jpg}
春が過ぎて、
夏になった。
けれども同じように、
ぼくの目蓋は痙攣する。
ひくひくと
嗤うような調子で、
ぼくの目蓋は痙攣する。
ひくひくと ....
その夜の悲しみは
液状をしていたので
私の輪郭が
どんなに複雑な形をしていようが
細部にまで浸透してしまうから
やりきれない
こんなことなら
笑える似顔絵でも
描いて行ってもら ....
ああ嫌だ嫌だ
因業だ因業だ
こんなに晴れて空気の乾いた日には
きっとまた降って来なさる
かさかさかさかさ嫌な音立てて
お役所を
お済みになった
お役人様が
夥しい数の
お役人様が ....
風船
たくさんふくらます
ぷうぷう
ふうふう
赤や
黄色や
青色や
マーブル模様は
お気に入り
全部自分でふくらます
今日のお天気よりも
私の気分が軽いか ....
失ってしまった何かを探しに俺は旅に出る
といって玄関を出て、2歩で見つかった
俺が失ったもの
それは
鋭さ
ユーモア
若さ
好奇心
向上心
ルック ....
ボクらはお茶をわかして
お菓子の交換をしました
冬のある日
おねえさん達の
おしゃべりは
永遠の謎です
http://www2.bbweb-arena.com/banzawa/02 ....
私の詩のホームページ「ばんざわ くにお の詩のページ」の紹介です。
このホームページは私が発見した「WEBを使用した詩の新しい表現方法」を
紹介するために2008.1.1に開設しました。
新しい ....
男と女をこえて
きみを抱きしめたい
欧米か!
なんて言われたいぐらい
そんな気持ち、なんだ
外灯や月がさやかになる
五月の闇が深くなる
月日は軽い足取りで ....
悲しみを表す言葉を並べて
悲しみの詩が出来たら
その悲しみは意思をもって
そっと旅立っていく
そんな気がして
僕は少し嬉しくなる
喜びを表す言葉を並べて
....
なんでもいい訳じゃない
赤を示す日もあれば
白い日もあり
紫が輝いてみたり
ビロードの日もあれば
綿だったり
ナイロンだったり
山だったり海だったり
女だったり男だったり
....
{画像=080420115727.jpg}
それは初夏のある晴れた日の夕暮れのこと。ふと見上
げた空に、解き放たれた赤い風船が一つ、橙色の風に
吹かれて、揺れているのが見えた。
《 風 ....
お愛想だと判っていても
みょうな期待を持たされてしまう
口ぐせなんだよね
未来と繋がっているようで
繋がってなくて
この連休の天気予報みたいに当てにならない
悪気なんて無いのだ ....
海岸線のガードレールでもなく
尾根を越えていく高圧線でもない
届こうとするものは
いつも不完全で ただ
どこか、まで続いていく
アルシオネの円周でも
火星が結ぶ軌道でもない
繰り返す ....
孤独はある種の病である
別にうつりはしない
うつりはしないが
放置すれば進む
悪くすると死に至る
どんな病でも同じであるが
早めの処置が
肝要 ....
ワディ,
その涙を、舌で拭うのは僕の喜び。
涙の味は変わらない。午後も、夕暮れ時でも。
だから、泣きたくなったら教えて欲しい。
その涙を、舌で拭うのは僕の喜び。
それは、僕だ ....
強く
優しく
滑らかに
側にいる
天使の伝令
鐘をならし
流れ
滞り、又流れ
守ってくれる
楯となり
保護してくれる
優遇される。
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