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近頃、羊歯が気になっている
名も無い羊歯になりたい!?


小さな森に入ると
足元にあって
手を伸ばしている
くるりと丸まっ ....
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だから教えてください。

手段を尽くしても、
想いを伝えたい自分は、
知らずにいられない。
傷つくこと、
傷つけることからは逃げられな ....
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夜道をぼくは、ぼくよりも前へ出ようとする
影の足を踏み付けながら、駆けるようにして
歩いて来た。街も木も灯も見ずに、ただ足元
ばかりを見詰めなが ....
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神社の縁の下は雨宿りの場所で
みんなの隠れ場所だ
賽銭箱の階段の脇から入って
宝物を蜘蛛の巣の奥に隠した
捨て犬も捨て猫も一緒に連れ込んだ
 ....
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種の起源を遡る
鯨にあるという地上の記憶のよう
身体の記憶に繋がる原初の記憶
納屋の藁束の上に横たわり
こころを拡げて探り当てる
目を瞑り腰 ....
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フィルムが入ってないカメラはいい。
いっぱい撮れるからいい。
ローライフレックスタイプという二眼レフカメラは
磨りガラスに画像を結んで逆さまに写 ....
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砂浜の風が
朝夕に向きを変えるように
君は気分で風を変える

冷めている空気が
暁の光に変色する時
君は急に大人びた表情を見せ
自足の笑 ....
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木は両手を拡げて
わたしを暖かく抱きしめた
拡がる手の先には
青々しい梢がさらに広がり
そこでは緑の子供達が風に踊っていた

寝ころんだベ ....
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想いを繋ぐのはいつも
言葉だった。

小学生の時、
友達と口げんかをしても
さよならは忘れなかった。
またね、と別れると、
次の日はまた ....
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君はそこにいて
ぼくはここにいる
目線は同じ、でも
距離は5mくらい?

ホームを隔てて合図をした
君が手をふって答えた
ここがふたりの乗換 ....
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人は眠る時
幼児のように身体を縮こませ、
頭を頷くように祈る。

その姿はもはや
眠っているのではない。
魂ははるか遠くに飛翔し
彼は祈って ....
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掴まり立ちする息子を支え、
私に振り向く妻の肩先に思い出す情景がある。

思い出すとあの日私は
父親の傲慢な仕打ちに猛然と腹が立ち、
押し入 ....
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梅雨明けは嘘だった
というような空模様だよ


交差点の上には
大きな曇り空があって
今日一日分の雨の塊が
固まって浮かんでいる

 ....
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手帳をいっぱい持っている。
このリングノートも扉のところに3つの住所が書いてある。
入っているカバン毎に、
引き出しから入れた雑多な順番に出て来るメ ....
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ぼくは所在なく佇む
夜が好きだ
そんなとき
梅雨の終わりの
雨が降っているのもいい

屋根を打つ雨の音
軒を伝う流れの音
樋を落ちる水の音 ....
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         心
         静か
        に、耳を
       傾けよう。遠
      くに聞こえて来る
      ....
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街角に子供が一人


地に染みる影を従え


かくれんぼする
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私は自分が泣くとは思わなかった


同僚と酒を飲み
語り合い
別れた時
涙が出た


酒を飲んで居ても友に言えなかった
卑しい自分 ....
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*

不味い!?

自分の胃で消化できないものがあるとは
思わなかった。
赤黒い液体が身体の中心を占め、
全てが分解する時だ。
堅く黒 ....
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大丈夫?
そう言って母はいつも
額に手をやった
そう言えば額の熱は
手で繋がっている


39度の熱を出した
娘の額は汗ばんで
手を ....
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今日はまた曇天の気持ちが
重たくぼくを暗くする
通りを走り過ぎる自転車の少女も
手を繋いで歩いている老夫婦も
みんな静かな見えない時を歩いている
 ....
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思いついたら
机に頭をぶつけてみることだ。
硝子板を敷いているので
本当に
ゴツン ゴツン 
と音がする。
就職を前にした
五月の終わり ....
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それはsora色のシャツ

soraのくうきの燦めきがプリントされている

soraにかざすと青空が拡がるの!

白いくせにsoraが ....
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今日もまた
窓硝子に映った自分を見て、
少し微笑んでみせる。

いつもの挨拶
いつもの仕草、

駅前の喫茶店の指定席、
リングノートに ....
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かつて私の心は安らぎを知らず、
盲目の内に両手は前を探っていた。
手は悴(カジカ)み、
指先は熱い火傷を負い、
心は暗い深淵の内に浸かっていた。 ....
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水底に力つき
沈んでいるそれは
たった一人で
この大きな川を遡って来た

独り流れに逆らい
早瀬をむりやり腹で押し渡り
波のうねりを越えて
 ....
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ああ

雨だ



初夏の

今から暑くなろうとする時の

私の心を静め

鎮め

濡らす

雨だ



初夏 ....
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ヒュール ルルーと
消防車が喜びの声を上げ
夜の町を躁(はしゃ)ぎ回る。

初夏の夜は
不思議に透明で、
サイレンは色硝子の曇りのよう ....
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波打ち際に沈む
ガラス片のように
毀(コボ)れて
流れて
静かな時間の中で
出会いを待っている

満ち足りた時間が
角を丸く取り
いく ....
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思い出してよ
初めての感動を。
君は何からだろう?
僕はアリの行進から。
次々と穴から出て来るアリが
一列になって進んで行く。
通りの道の葉っ ....
西日 茜さんのbeebeeさんおすすめリスト(52)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
羊歯(シダ)になろう_/_丸まった指先を宙(ソラ)へ伸ばすん ...- beebee自由詩23*14-9-7
だから知りたいのです_/_立ち尽くす自分は- beebee自由詩511-3-25
夜_道- beebee自由詩13+*08-11-23
縁の下_/_夏の記憶- beebee自由詩2308-11-8
恐竜の記憶- beebee自由詩15*08-10-28
カシャ・カシャ・カメラ- beebee自由詩15*08-10-15
君からの風- beebee自由詩2008-10-5
空を抱きしめる梢_/_木陰に揺れる木洩れ日と共に- beebee自由詩20*08-9-14
コトバ_/_想い- beebee自由詩2608-9-7
このぐらいがチョウドいい- beebee自由詩608-8-18
眠りの時_/_人は幼児のように頭を垂れる- beebee自由詩9*08-8-15
因循と輪廻と繋がる想い- beebee自由詩18*08-8-5
8月1日- beebee自由詩808-8-2
ぼくのリングノート- beebee自由詩1908-7-26
七月の雨の光- beebee自由詩1608-7-23
心の雫- beebee自由詩19*08-7-17
かくれんぼ- beebee短歌1108-7-13
帰りの電車で_/_これもまた過去の記憶- beebee自由詩1708-7-10
不味いもの_/_自我- beebee自由詩308-7-7
額に手は繋がっている- beebee自由詩2508-7-5
曇天の午後_/_いつものイタリアンレストランで- beebee自由詩808-7-1
状況_/_五月の痛み- beebee自由詩7*08-6-28
sora色のシャツ- beebee自由詩7*08-6-25
いつもの席のいつもの仕草- beebee自由詩16*08-6-22
目病(メシ)いの口上- beebee自由詩5*08-6-17
望郷_/_うねる想い- beebee自由詩11*08-6-14
- beebee自由詩7*08-6-8
初夏の夜の風景- beebee自由詩708-6-3
硝子の欠片- beebee自由詩7*08-6-2
生命の感動- beebee自由詩6*08-5-31

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