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ぼくは所在なく佇む
夜が好きだ
そんなとき
梅雨の終わりの
雨が降っているのもいい
屋根を打つ雨の音
軒を伝う流れの音
樋を落ちる水の音 ....
排他的な女の子は空を所持している。
その底のほうには、白くてきれいな宇宙船や、手垢できたない算数の教科書、軍隊の格好をしたキューピー人形や、プラスチックのマニキュアの瓶が、ざくざくとはめ ....
ドイツへ行って
ビールをのもう
赤い自動車に乗って
ブティックへ行こう
表に出れば牛乳車が
ガタガタ
砂糖壺の中の
小人が踊る
占いの絵に見入り
ブルブルビユン
ペラペラシュパー
....
080722
森君が笑うので
今日はよい天気です
森君は歯が綺麗で
笑顔が可愛いので
クラスの人気者です
森君は苦しくても辛くても
....
残像にある
夏の陽差しが萌える
ニッコウキスゲの
ように咲いている笑顔に
揺らめく胸のときめきは
信濃銀河鉄道の
レンガ色に敷かれたアーチ橋へと
遥かに架かる
真っ赤に錆びついた
レ ....
銀河鉄道に
此処はきっと
銀河鉄道に
呑み込まれてしまったのよ
銀河鉄道に
「此処に夏が訪れる事はありません」
僕が此処に引っ越してきたのは、この一言に惹かれたから ....
すこしだけ怖いことを考えたくて
夢の中で君を消した
白い朝がやってきた
さよならが乾きたてのころ
・
・
・
机の上に散乱する単語帳
角が折れてめくれてゆく
覚えることと忘れないこ ....
「リトマス紙がなにでどうなるか」のように忘れてしまいたい夏がある
まだ明日を信じていたからサヨナラを 告げた渚にゆらぐ太陽
ケンケンで駆けた砂浜しゃらと鳴る 乾いた粒子、ただ熱 ....
梅雨は明け
午後5時10分
黒々と
太鼓を持った
雲が到着
↓編集前短歌↓
梅雨明けを
した17時
黒々と
太鼓を持った
雲が到着
麦茶が恋しくなる季節
氷砂糖がよく売れる季節
行きつけのラーメン屋に並んで
冷やし中華を注文する
クールビズは涼しくもなんともない
おしぼりで顔の汗を拭き取る
お盆の時期には稼働を調整 ....
ずっと
そばにある
そばにおいてる
モノ。
色付きの
ちり紙すら
捨てられない
捨てたら過去の
記憶すらなくなりそうで
イヤ。
溜まり溜まった
大きな山と
....
落陽、その時に見えたのは希望でも何でもなかった
羊を数えた夜が明けないから
一匹ずつ撃ち殺そうとして
銃創、その時に知ったのは暗闇でも死でもなかった
{引用=捨てないように ....
葉っぱの落ちた木のように
風が吹くたび
小さな声をあげている
ゆっくりと息を吐きながら
それでも溜め込んだ本音を飲み込んで
掲げた両手の先
どこまでも遠い空を眺めれば
「 ....
{引用=
あのひとのなまえをよぶ
はろー はろー はろー
せつなくなるきもち
きみにもわかるかい
ちぎれそうなよるを
ぼくはいきていて
はくいきがしろくないことを
しってし ....
世の中にあふれる才能というやつは
いつだって僕の恐怖を煽る
かなわない
そう思わせるのが奴らの仕事
かなわない
だから僕は多くの諦めと
少しの悪あがきで牙を剥く
かなわない
それでも僕 ....
行き先も知らない船から
紙テープを投げて
わたしは今日、生まれよう
別れを告げるために投げるのではなく
離れるために切れるのでもない
風に大きなループを描き
旅立つために
....
私は疲れていました
致死量の仕事を終えて
自宅に帰り着いた2時
夫は先に眠ったようです
机の上に塩むすび
豚の生姜焼き
キャベツのサラダ
豆腐とワカメのみそ汁
レンジで温めると
....
トモダチは
トモダチを救えない
救っちゃいけない
救うと言うことは
同じ地平にさえ
いないということ
少なくとも
この闇の彼方の
どこかで
そいつの
うごめいて ....
ガソリン代がさらに値上がっても毎夜迎えに上がります
その距離実に52キロつまり往復100キロオーバー
0.05カラットのダイヤを誕生日に捧げます
そのブランド的に諭吉5名オーバー
ハンドルキー ....
境界の打ち水、
風が死んだ下町の昼下がり
狭い裏路地を通りすぎる
黒い日傘を差した女
夜に咲く花が匂う、
鉢植えの月下美人が
錆びた郵便受けの真下に
只ひとつ置かれていた
よう ....
さいきん岡真史の名をネット上で目にすることが何度かあった。彼は12歳で投身自殺したという少年で僕より一回りくらい上である。かれが亡くなったとき、僕は1歳であった。
知り合いお2人のブロ ....
* 1
愛無しには生きられない
わたしは本気でそう思っていた
* 2
あの水着もそうなんだけど
これもなんだよね
目新しさは常に外側からやってくる
そんな時代になった ....
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心
静か
に、耳を
傾けよう。遠
くに聞こえて来る
....
ジョゼは魚になりたいといった
木曜日の夜
二度と目が醒めない様に
風呂桶に潜りながら
枕を抱えていた
ギターの音が聞こえていた
水曜日の朝
世界の全てが消される様に
窓の向こうを眺 ....
早く脱出しなければ。
非行少女の、夏が来る。
厳粛のメモ用紙、多彩なパノラマ。
薄羽蜉蝣の大群。
ストリ ....
床いっぱい いっぱい散らかした ビーズ
転がしてはじいて
赤いの なくしちゃった
甘い甘いハート形のチョコレートは真っ白なお皿の真ん中に安置済み
転がしてはじいて
青いのが そこに
こ ....
寂しい時は
僕の所へ
戻っておいで
いつも
君のことを
思い出すんだ
ひとりで
いる時
君の素直な横顔が
恋しくなるんだよ
愛しくなるんだよ
かわいい
君の笑顔も
....
コップの中に
朝が残った
醒めきらないままの
水を分けあって
ぼくらはターンする
魚のかたちをして
水がうごく
きらめき降りそそぐ
夏のはじまり
ゆっくり水際を
泳いでゆく ....
※ぼくが書きたかったのはこういう詩じゃないけれど
ただ手のひらに乗っていた
表現に事実なんてものは存在しないし、存在してはいけない
そう思って嘘を書いた
嘘をつくよりは幾分増 ....
どうして
ぼくは
ここにいるの
きづいたら
せかいのてっぺんで
しゃれいを
うけとっていた
こどくでも
かいかにひとの
けはいさえあれば
ここは
ここでありつづけた ....
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