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街の風景を愛しく想うのは
街が僕の延長であるからだろう
あらゆる物を僕は備えている
爪や血管、汚職や罰金の滞納ですら

何もかも僕に似ている
路地や神社や夕暮れの生殖器
傷跡を覆うように　.... ラピスラズリは、青い。

惑星に似た丸い石は、原石のまま磨かれずにいて、
濡れてもいないのにいつも冷たい。

時々、水脈を聞く。

明かりを知らない水の奏でる音楽を。
明かりの届かない　.... 静けさを測る術を探している。冷たさには限界があるのだけど、

静けさを測る術を探している。住宅街の、小さな公園の、真夜中、ブランコをこいで、こいで、鉄の鎖を軋ませて、泣いてしまいそうだ、どこかの家　.... 雨の日の通学路には、原色の花が咲く
赤や青や緑の花が、水しぶきをとばしてくるくる回る
根っ子もやっぱり原色で、水たまりに勢いよくとびこんだり
雨の日は楽しいね
向こうから別の花がやってくるよ
　.... ワディ,

その涙を、舌で拭うのは僕の喜び。

涙の味は変わらない。午後も、夕暮れ時でも。
だから、泣きたくなったら教えて欲しい。

その涙を、舌で拭うのは僕の喜び。

それは、僕だ　....

西日 茜さんのrabbitfighterさんおすすめリスト（5）
タイトル	投稿者	カテゴリ	Point	日付
海面上昇６	- rabbitfighte ...	自由詩	16	08-11-2
旅の、あなた	- rabbitfighte ...	自由詩	30	08-9-25
静けさを測る	- rabbitfighte ...	自由詩	37*	08-6-29
通学路の花	- rabbitfighte ...	自由詩	6	08-5-13
ワディ（枯れ川）	- rabbitfighte ...	自由詩	14*	08-5-5

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