桜とれんげと菜の花が手を組んだ
別に、だれかと戦争を起こそうという
キナ臭い考えからではなく
隣のミオちゃんを元気づけるために

ミオちゃんは今年で八つ
ミオちゃんは生まれつきからだが弱い ....
そこはもうすでに定位置で
ぬくもりは絶えず
陽だまりが雨の日も
そこにそうして残っているみたい

待ってくれている
それはどれほどの安心を
映し出しているのだろう

ここにいる価値を
少なからず持たせ ....
シギ シギ
森へ行こうよ
春の夜明けに
紅い三日月が出たよ

たくさんのアゲハ蝶が
群れをなして舞い踊る
あの草原へ行こうよ

森を抜けたらもうそこだ
あの貴婦人に会いに行くよ
 ....
私がホームセンターで
百五円で買ってきたアリッサム
少し大きめの鉢に植え替えて
ベランダの日陰に置いた

毎朝少しずつ水をあげて
眺める
心の中で「おはよう」
少しエネルギーを貰えた気 ....
朝が更けてゆく

アフリカの太陽が

この街に

遠い音楽のように照りはじめる


ビジネスマンもウーマンも

スターバックスの紙袋抱えて

仕事場までの獣道歩いてる

 ....
 天空がようやく白みはじめた夜の終わりに、緩やかな砂丘を白いターバンを巻いた少年がただひとり美しい装飾の柩を背中にのせたアジア象をつれて歩いている。沢山の花たちで飾られた柩の正体はけして定かではないが .... 霧雨さえ止んでしまった午後
いつも通り腹は減るから
買い物に出かけた午後2時半


君の好きだったいちご大福を
なんとなくかごに放り込んだ
カップ麺とこすれて音が鳴った


世界は ....
ショー月ジン社へ行くよ!
ゴ国ジン社へ
間延びしたリッ橋渡って
コウ化学スモッグをイッ杯吸って
トーちゃんと、カァちゃんと三人で
ノー梗塞のジーちゃんのため
僕たちは神様にオ祈りするよ
 ....
       待ちわびていた知らせがやっときた
            テレビの気象予報士から
「きょうがことし最後の寒気団となるでしょう」と

            うれしいがホントかなぁ ....
形のないものを
型に入れてみる。
名前のないものに
名前を付けてみる。
新しい事にも
古い事との
関係を探してみる。
それとなく
秩序を求めて
曖昧という
自由さは落ち着かなくて
 ....
合格発表の日

彼女は番号を見つけて

あったあった!と

テンションアゲアゲ喜んだ




そしてそのまま

まっすぐ家に帰って

番号あった!と
 ....
夜を抜け出して
港は
沈んでいる
深い群青の空を支える影は
暗く黒く
タールを越えて
走る

錘など最初から必要なかった
この手を、離せば。
それでよかった

忘れるわけじゃな ....
もうそろそろいいんじゃない?









2880円でしたよ。ちょろちょろとぐるぐるしているんですから、まったくもって黒がもったいないです。左手を捨てたいと、思うのは、多 ....
電車の好きな少年だった


窓のそとを
いつも景色を走らせていた
乗客はいなかった


やがて彼は
景色のなかを走った
走りつづけた


いくつかの景色をつなぐと
電車にな ....
眠れる彼に口づけをすれば
凍てついた私の身体は溶け出して
彼の中をゆらりと満たす
戸惑いにも似たうすべに色の吐息に
待ちわびた生命たちが歓喜する

みずみずしく謳歌する
すべてが覚醒をす ....
息を吸う

それはいまから

深海に

深海に

潜るために使われる


だからいま

息を吸う

未来に

未来に

未来に会うために


息を吸う

 ....
串焼きがしたくなった。
電柱を串にしようと、先端が尖るように磨製の石斧で研いでいたらば、石槍にもなるような気がして、太陽に向かって投げてみたら、飛ぶ鳥を落とす勢いで空を突き上げていった。針みたいに小 ....
 書いた当時のままのものであるが、今において推敲が容易である事を認めるものである。しかし、推敲をする理由がない。投稿するにおいての考察ないし省察をし終えた結果を述べると、この場の私は探究するのであり、 .... わたしが誰かに優しくしてあげると

そのひとがまた誰かに優しくしてあげて

またその誰かがまたちがう誰かに優しくしてあげて


まわりまわってしらない間に

わたしが全然しらない誰か ....
風下から失恋の唄が聞こえる

つらい顔をして 悲しみを吐露して

苦しみを伝えてくれる


風上から失恋の唄が聞こえる

笑って 涙をひた隠して

変わらぬ生活を届けてくれる
 ....
  もがりぶえが急きたてるのか
子犬のように足元へまとわりつく
  プロムナードの枯れ葉たちょ
        勘弁しておくれ
    びっくりするぢゃないか
    杖をたよりのおいぼれは ....
星はでていますか
月はみえますか
それとも
相変わらず雪が寄り添ってきますか
わたしみたいに

いつか あなたと
空を見あげて眠るんだ
寄り添って 
手と頭を抱いて

雪みた ....
{引用=
コンビニエンスストア
レジにバイトのオバちゃん
ビターの板チョコ1枚だけ買おうとする若い男
店内、他に お客はいない


レジ:おにいちゃん、なんでチョコレート買うねんなぁ
 ....
大惨事一歩手前の午前五時

夢をみた忘れたふりして髪とかす

紙に描くきみの似顔絵まっしろで

白さゆえ冬の空見て思い出す

意味はないなくていいから知らんふり

夢枕そろそろお前 ....
このまえの夜、歩いてたら道を何かが横切ったん。
あれなんやろ???

『たぬきやなー』

たぬき!!
野生のたぬき初めてみたよ!!
たぬきってドラえもんみたいな形ちゃうんや。
触りたい ....
もういいかい もういいかい
暗闇に響く声
夜はだんだんと日を食んで ほおら 冬がくるよ
寒い寒い冬だよ 秋ですら変わらずにはいられないのだよ
子供が一人 そう口ずさんで
杜若が咲いていた ....
 私が通う大学は、結構、構内が広く、まだ慣れていないせいだとは思うが、時々迷子になったりもする。ついこの間は正門の真逆にある東門から出てしまい、帰り道が分らなくなって困った。

 学科で見ると、必 ....
スーパーを出たら突然の青い雨
夕立が行き過ぎるまでと
僕は煙草をふかして
隣では君がまたあの話をしていて
少しだけ尾ひれが付いていた

泳ぎ出しそうだ

街中が青く青く染まって
話を ....
西日 茜さんのおすすめリスト(978)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
春の同盟- 寅午自由詩208-3-11
どうも…- 小原あき携帯写真+ ...10*08-3-11
シギ- 未有花自由詩13*08-3-11
独占- ここ自由詩7*08-3-11
アフリカの太陽、ニューヨークの- 吉岡ペペ ...自由詩408-3-10
虚偽と忘却のエピソード- atsuchan69散文(批評 ...9*08-3-10
梅の花と僕- つばくら ...自由詩4*08-3-10
磁場- 太郎冠者自由詩508-3-10
クロノスが通り過ぎる- 信天翁自由詩108-3-9
着地点- 美琴自由詩808-3-9
似たものどうし- むむ自由詩208-3-9
黒猫- 士狼(銀)自由詩7*08-3-7
すでに原罪しゃしゃり出て御免- 榊 慧自由詩308-3-7
電車- yo-yo自由詩26*08-3-7
眠れる彼の春- 藤原有絵自由詩408-3-6
深海に潜る- 吉岡ペペ ...自由詩808-3-6
串焼き- 木屋 亞 ...散文(批評 ...1*08-3-5
ノート「序か跋か」より、みっつ。- 秋津一二 ...散文(批評 ...108-2-29
優しさの輪- ここ自由詩6*08-2-23
歌いたいときは歌えばいいからとりあえず声を出せばいいじゃない- 短角牛自由詩208-2-22
黒い吐気- 信天翁自由詩108-2-22
雪になりたい- あぃ自由詩5*08-2-16
2月14日、前日のコンビニ- 北大路京 ...自由詩19*08-2-13
ことなきて- text川柳108-2-11
10月25日のたぬき- lazy散文(批評 ...9*07-10-30
かえらぬこへ- 自由詩407-10-22
‐産業動物臨床基礎実習‐- 士狼(銀)未詩・独白8*07-4-14
青い街- 自由詩1605-9-1

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