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春のそざつな光たち

ハナミズキが揺れている

思い思いの願いごと

そいつを書いた白い紙

それが枝という枝に

くくりつけられている

風車のようだ

その白が揺れてい ....
みんな宇宙からもらった炭素でできている

みんな炭素の波動にすぎない

わたしは胃をこわしている

わたしは肝臓をこわしている

炭素がなにかの身代わりをしてくれている

炭素はた ....
道を白くさせるていどの雪が

ちいさくすうっと落ちてゆく

あれから16年

あの竹の切り口にも落ちてゆく

それはろうそくの火で瞬くまに乾いた

混乱はやんだ

喪失だけはい ....
きみのすがたのミニチュアみたい

さきぼそりの指

ちいさな肩?おおきな頭?

さきぼそりの洋梨

指もお尻もクリトリスも

世の中のひかり

すべてめぐりめぐって

きみ ....
ちかくを歩けば

イノシシの家族が帰ろうとしている

かたくてつめたい反射だけのいとなみ

こいつらとの邂逅は

痛快なくらい

ちがう生き物とのものだった


寂しくて嬉しくなる

なんにも価値のな ....
ひとりでふたりぼっちになるよりも

ふたりでふたりぼっちでいるほうが

あったかくてやさしくてなつかしい


今という時間に

ふたりでいれば

集中できたんだ


ひとり ....
プラスチックコップのなかの氷に

ウイスキーをかける

透明に琥珀がながれる

いつもの儀式をはじめている

コップをゆらして

ウイスキーを

氷のつめたさに近づけるのだ


カタカタカタ、コトコト ....
こんなにもいとしい生き物が

かつて宇宙にいたのだろうか

ゴッホは弟をさがしていた

テオはこんな顔をしていた

きっとこんな顔をしていた


にまいめの写メにはおまえが写って ....
ぼくはこどもの老人ホームみたいなところにいた

親と暮らせないこどもは

この世に多いような気もしていたし

周りがそんなふうな子ばかりだったから

そう思っていたのかも知れない

 ....
上司にこころを許してはならない

仕事ができる部下たちのそれが鉄則だ


仕事とは愛人のようなものだ

最愛を具現化した愛人のようなものだ

愛人の白い肉を

部下にたわめられて ....
悲しい歌ばかり歌っていた

ひかりもなかった

影もなかった

本質ってなんだろう

悲しい歌ばかり歌っていた


人間に進化した猿とそうではなかった猿
その違いは森からでたか ....
おんなは夜ひとり泣いたりする生き物だ
目をこすって赤く腫らしたりする生き物だ
落ち込んだりじぶんを責めたり
おんなは忙しくて切実なる生き物だ

おんなはみんな渡り鳥だ
あたまのなかの磁石に ....
小学生のころ正義帳なるものをつくった

表紙には宇宙に浮かんだ地球の絵を描いた

その絵のうえの余白に、せいぎちょう、と記した

1ページめにはまず、せいぎのるーる、五箇条を書いた

あの頃といまも考 ....
宇宙は溌剌としていた
滴るような蝉の声が宇宙に降っていた

病院ですれちがう人々はどんな人も
それぞれの生や死をしのばせていた
ぼくはそれに無関心を装いながらエレベータを探していた

ぼ ....
うつろだ

世界を壊そうとする者よ

ふうせん

痛いようなふりをした

しあわせって

たとえばきのうの今頃

しあわせって

今みたいな

かなしみのなかった頃
 ....
きみの温度に

ぼくの温度を重ねた

懐かしくて耳鳴りがした

きみと別れて

自由にせつなくなれた

ぼくはえらくなった

きみのことを考える

そんな時間がなくなったか ....
いつでもよみがえるし

いつでもそこにゆける

天体の運行は

まだ気象みたいに

崩れてないから

五年まえの金曜の夜

冬の星

こんな散らばり方してた


きみ ....
人形町でもなく

箱崎でもなく

水天宮のジョナサンにいる

そんな夜のカフェテラス

幸せはどこにあれ

哀しみはそこにあれ

あしたのどこそこで見つけたのさ

人形町で ....
オレの説明書は

そう、藍いろの空

アンティーク店の

黄いろい光輝く

古本屋のまえに

クルマをとめて

な、気にするな空

藍いろのカルテに

全部書いてある
きのうは昼から雨だった

きょうは朝から晴れている

くもひとつない

大通りのよこの公園を歩く

りすが赤い実を両手でもったまま

地べたに垂れた枝をするするとのぼった

いつも思う

アメリカの空 ....
そうだ、中三のとき

愛について、いつも考えていた

こころの灯、なんて題名つけて

愛について、ノートまでつけていた

母が死んで整理していたら

耕太郎関係、って書いた段ボール ....
ゴルフ場では

たまに神秘な光景にであえる

仲間がショットするあいだ

ぼおっとうしろを見つめていた

ヒグラシや他のセミが

背高い木々の壁のなかで

ひんやりとした交響を ....
南の低いところに

朱い月がまんまるく

すこし離れて花火の明滅


幼な子に花火について語る

それは物足りないリレーのようだ

ベランダから花火を見つめている

わたしの ....
蝉鳴かねど

暑き日あり

失いし御霊いろ濃く

かなしみ育みし日あり


或るひかり満ちたり

失いし御霊

霊線の開拓

そは追憶となりけり


蝉鳴かねど
 ....
新幹線

夜の平野を走る

水銀のように

明かり

僕に縁のない地

水田のように


関わりは

地球の

命の

時いがい


新幹線

夜の平野 ....
王宮からの退却

追われる者たちは

神々に俯瞰された

白い妖精のようだった


朧なひかり/

/花の香に抱かれ

性欲より/

切実な物/

/熱帯の影が解け
 ....
梅雨どきに疲れがでるんだなんて

あなたはやっぱり年をとったんだね

地球がうまく見えないんだなんて

ちょっと余裕なさすぎなんじゃない


かんぺきな芸術

あとだしジャンケン ....
ドラマで

そんなセリフがあったのだろう

次男が

階段ごしに質問してきた

気のきいた答えでも言えれば

良かったのだが

ぼくは

じぶんの頭のうえに手をかざして
 ....
みらいを信じる

またひとつ

永遠に近づいた


0は現象ではない

見えないものを

掴み取ろうとする

0は意思である


みらいを信じる

またひとつ

 ....
正でも負でもない0

0は虚数のようなものだ

実存から自由な

観念とは

0や虚数のようなものだ


ぼくはきょう

あるひとが美しいことを

発見したんだ


 ....
西日 茜さんの吉岡ペペロさんおすすめリスト(53)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ハナミズキ- 吉岡ペペ ...自由詩411-3-28
暗黒のうた- 吉岡ペペ ...自由詩1011-1-22
粉雪- 吉岡ペペ ...自由詩1311-1-17
掌のひかり- 吉岡ペペ ...自由詩410-12-3
邂逅- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...2+*10-11-17
ふたりぼっち- 吉岡ペペ ...自由詩1210-11-15
ウイスキーの夜想曲- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...610-11-5
にまいめの写メ- 吉岡ペペ ...自由詩310-10-15
帰る場所- 吉岡ペペ ...自由詩1610-9-20
コンクリートのルール- 吉岡ペペ ...自由詩510-9-19
森からでた猿- 吉岡ペペ ...自由詩610-9-5
おんなについて- 吉岡ペペ ...自由詩1610-8-4
せいぎのるーる- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...24+*10-4-14
溌剌とした宇宙- 吉岡ペペ ...自由詩1309-8-12
しあわせ- 吉岡ペペ ...自由詩309-1-2
海鳴り- 吉岡ペペ ...自由詩308-11-23
冬の星- 吉岡ペペ ...自由詩808-11-21
水天宮のジョナサン- 吉岡ペペ ...自由詩308-11-7
気にするな空- 吉岡ペペ ...自由詩508-10-8
ビルディングと空- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...308-9-13
愛について- 吉岡ペペ ...自由詩2708-8-28
しばらくはうしろに- 吉岡ペペ ...自由詩208-8-16
花火について- 吉岡ペペ ...自由詩308-7-26
或るひかり- 吉岡ペペ ...自由詩308-6-19
僕は無用な人- 吉岡ペペ ...自由詩308-6-13
王宮からの退却- 吉岡ペペ ...自由詩308-6-12
地球がうまく見えないんだ- 吉岡ペペ ...自由詩908-6-4
じぶんて何処にあるの- 吉岡ペペ ...自由詩408-5-31
永遠- 吉岡ペペ ...自由詩608-5-30
美しいこと- 吉岡ペペ ...自由詩908-5-28

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