昔 うちの父さんは
カレーライスにソースをかけて
スプーンをグラスに突っ込んで
上から下までぐるぐる混ぜて
それはそれはおいしそうに頬張っていた

ある日 それを友達に
なにげなく話した ....
僕の誕生日のお祝いに 空旅にでたままの 兄とプロペラ機に乗る夢をみました            僕の口は開くのに    何ひとつ 言葉にできない扉のむこう                   くやしま .... ぼく ときみ
泣きそうな 瞳
ふたりして 莫迦みたいに。

現実が厳しい、なんて
つまらない言葉

吐き出して詩人のつもりか?

ぼくは弱すぎる所為で
いくつもの現実を選んでき ....
虚の場所
 


                  こくりこと 霊。

(青空、)
墜落が 必然であった か
錐揉み乍ら 再考している…


(集落、の)
仮構された 中 ....
赤い月夜の森の中を
恋人達が無言に行く
凍った大気と闇の道を
二人は抱き合って行く
抱き上げられた女は
男の肩に頭を預け
柔らかに目を伏せて
その温かさに耳を着け
胸の鼓動を感じている ....
立ち止まるひと
立ち止まらないひと

その違いってなんなんだろうね

わたしなんか立ち止まらないひとだと思ってたのに
こんなとこに5年間も立ち止まってしまっていて

指先器用でギターと ....
 もうふた月ほどたつだろうか。わたしは毎日、すこしずつ家財を捨てている。家財、といっても、どれもさまつな――そのほとんどは夫と共有して、それなりの思い出がつまっているのだろうが、もはやさまつとしかいい .... ぼくはこどもの老人ホームみたいなところにいた

親と暮らせないこどもは

この世に多いような気もしていたし

周りがそんなふうな子ばかりだったから

そう思っていたのかも知れない

 ....
上司にこころを許してはならない

仕事ができる部下たちのそれが鉄則だ


仕事とは愛人のようなものだ

最愛を具現化した愛人のようなものだ

愛人の白い肉を

部下にたわめられて ....
親愛なる○○ちゃん

テレビのジョンって凄いネーミングだとおもったことってある?
犬キャラなんだぜ
しかも(語尾上げ)
テレビの犬
ってことかっておもわないかい?
これが民間 ....
パイナップルみたいに
固い皮に囲まれてさ
とげとげなんかも出したりしてさ
中身はとっても甘かったりしてさ
でも 舌を刺激したりしてさ

ぎゅっとつまってるなんて言うなよ
尖った葉っぱで傷 ....
舌を出してニヤケてら
毒舌をふるい
常識を知らない女の子
人を馬鹿にする。

実るほど 頭を垂れる 稲穂かな
{ルビ遜=へりくだ}って、
互いに自分よりも優れていると思いなさい。
un ....



面影に
蝋燭が淡く
拾う貝殻は
潮に消された
砂浜にねむる白ユリ
風に剥がされ
おちた
化粧箱の螺鈿
あなたは
アルバムのなかで微笑む
ちぎれた月の真珠
少 ....
 目には見えないが
 確かに巨人の朗読が聞こえる
 すぐ近くにいるときもあるし
 間遠いところから
 細々と聞こえるときもある
 詩や あるいは詩が

 巨人は聖書のゴリアテとは
 一 ....
手さえ握られたことないのに

あれは高校二年生の今頃だったか
「あの子ってやりまんらしいよ」
そんなあらぬ噂を言いふらされたことがある

誰かしら噂になっているなと感づいていたけど
まさ ....
泣き止んで幼い心ともにあれ
小さな日々に戻れないなら

ゴム長を引っ張り出した夏の午後
君は来る来るあの日の傘で

戯れに一段上げた跳び箱を
君が跳ぶまで帰らせないよ


 ....
溶け出す恋は
まるでチョコレート
甘い香りに酔ってしまう

君のハートは
まるでアイスクリーム
甘いくせにツンツン冷たい

一口舐めて溶かしてやろう
とろとろと流れ出すまで

感 ....
真に円いものなど
何一つとしてありえない
にもかかわらず
孤独を円く円く
よりやすらかなかたちへ
よりあたたかなかたちへと
僕はひどく愚かだった
とはいえ限りなく球体に近く
蹴っても投 ....
悲しい歌ばかり歌っていた

ひかりもなかった

影もなかった

本質ってなんだろう

悲しい歌ばかり歌っていた


人間に進化した猿とそうではなかった猿
その違いは森からでたか ....
土屋さん まだ妊娠可能ですよ
あぁ 卵子が見えますね

内診を終えた
主治医はとうとつに言った

あたしは
とまどった

もう 成人した子供を持つ
あたしが
妊娠可能とは・・・
 ....
わたしを動かしている
脈々とした流れが在る

指の先まで細くゆきわたる
見えないはずの赤い糸が
ふつふつと啼いている

うずくのとは違う反応が
浮かんだ言葉を紙にならべて
つかの間な ....
さっき
セックスをしながら
メールをうってて
いきそうに
なったときに
「イク」

送信
して
しまった
ことが
ある人とは


ひらいて
話しを
しても
いー ....
そんなこんなで 今日は
   君って人を もっともっと好きになったんだ




「僕とデートをして下さい」
「はい」
一週間前、
君はあっさりとOKをくれた。
僕はこっそり、
あ ....
自分の弱さを認めた瞬間から

鼓動が激しく胸を叩くんだ

言い知れぬ寂しさに襲われて

何かが足りない気がしてる

今まで自分はやれる強いと言い聞かせて…

疲れを感じずに一 ....
キュンと鳴くこの胸の音聞かせたい
遠くからでも想っています
いっぴきの蝉が
務めを終えたように 
仰向けに落ちて
空をひっかいている
親しんだ木々の幹に
戻る力はもう無い

おまえの瞳が
磨きたての宝玉のように
くろぐろと光をたたえるのが
 ....
春から夏が過ぎ
秋になった

秋とは名ばかりで
残暑は容赦ないけれど

あたしの想いは
どんどん育つ

大きく 大きく
なりすぎて

手にあまるほどだ

もう やめよう
 ....
          ひとりの物になる為につくり込まれているわたしは
          その為に負う孤独には強くあるよう鍛えられている
          それはとても危険なことで
       ....
きみのせいで夏が終わらない

扇風機がかきまわす生温い空気のなかで
今日六杯目の焼酎を呑む
ツクツクホウシが鳴き出して
もうとっくに朝だということは自覚している
ついこのあいだまで
わた ....
花はどこへ行った

なんて問い続けるよりも大切なものが私たちにはあった
それが今の生活であることは否定できないし
ひとの望むものなんて目に見えるものに他ならないのだから

ありふれた結婚生 ....
西日 茜さんのおすすめリスト(978)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
カレーライス- 鵜飼千代 ...自由詩20*10-10-4
さびかけのアルミ缶- 永島大輔自由詩210-10-3
どうして泣くんだろう- 桜木 ハ ...自由詩210-10-2
虚の場所、詩という核- るか自由詩610-10-2
恋人達- salco自由詩15+*10-9-30
三叉路のひと- 恋月 ぴ ...自由詩30*10-9-27
花冷え- 豊島ケイ ...散文(批評 ...14+*10-9-27
帰る場所- 吉岡ペペ ...自由詩1610-9-20
コンクリートのルール- 吉岡ペペ ...自由詩510-9-19
道々の人- モリマサ ...自由詩510-9-19
パイナップル- 朧月自由詩1+10-9-19
スイカ姫- ペポパン ...自由詩3*10-9-18
白蝶貝- アラガイ ...自由詩7*10-9-18
朗読する巨人- 豊島ケイ ...自由詩15*10-9-15
水際のひと- 恋月 ぴ ...自由詩19*10-9-13
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チョコレート・ラブ- うずら豆自由詩310-9-5
- 豊島ケイ ...自由詩12*10-9-5
森からでた猿- 吉岡ペペ ...自由詩610-9-5
オンナとして- 森の猫自由詩1*10-9-5
「沸点」- ベンジャ ...自由詩4*10-9-5
「イク」- モリマサ ...自由詩2810-9-5
デート- 投稿者自由詩3+*10-9-4
人生のインターバル- ポー自由詩1*10-9-4
おもう- 橘あまね短歌610-9-4
夏が挽く歌- 橘あまね自由詩2610-9-2
育ちすぎた想いは・・・- 森の猫自由詩2*10-9-2
ひとりの物になる為に- 鵜飼千代 ...自由詩18*10-9-2
やつあたり- 佐々宝砂自由詩510-8-31
決別のひと- 恋月 ぴ ...自由詩29+*10-8-30

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