080531


不足した太陽を
100匁200円で売っている
皮肉な顔の
乾物屋さんの店先で
メートル法が施行されても
小学生は驚かない
学校で習った度量 ....
{画像=080531001010.jpg}
思い出してよ
初めての感動を。
君は何からだろう?
僕はアリの行進から。
次々と穴から出て来るアリが
一列になって進んで行く。
通りの道の葉っ ....
確かに君の口は動いた
「さ・よ・な・ら」
信じていいんだね
あの日、二人で落ち合ったホテルは
もう潰れてないけれど
あの日、二人で分け合ったホタテは
もう消化されてしまったけれど
あの日 ....
みらいを信じる

またひとつ

永遠に近づいた


0は現象ではない

見えないものを

掴み取ろうとする

0は意思である


みらいを信じる

またひとつ

 ....
あの頃は

純粋で
汚れもしらず

楽しみも少なかった


でも
だからこそ
透き通っていた


いまさら出会って
あの頃は
すごく君が好きだったんだ


なんて
 ....
シロツメグサで
首飾りと花束をつくり
ぼくたちは結婚した


わたしの秘密を
あなたにだけ教えてあげる
と花嫁は言った
唇よりも軟らかい
小さく閉じられた秘密があった
シロツメグサ ....
カラリと渇いた道の上に立ち
待ち侘びた時間の束を
そっと放つ

その影の尾が
通りの向こうへと細く消えて往くのを
私は呼吸だけを携えて
一筋に見つめている

明らかに失ったことを
 ....
美しき{ルビ雄雌=おすめす}の花とぢこめていちじくはたれのうちなる{ルビ倫理学=エチカ}

をとめには水をあたえよをとこにはつね火のごとく勃つものあるを

ひきしむるベルトのしたに青年はつね戒 ....
燃えるゴミ→月水金
燃えないゴミ→火木
手足→深夜限定
面白い冗談で笑わせてくれ
出来れば流行の三秒で笑えるレンジなお笑いがいい
シャツに小汚い染みをこれ以上
増やしたくは無いグレイト・ジーニアスを
知っていたらここに電話してくれ

彼は待合室 ....
「負けないで」その歌は世に広まって 寂しさ募る 君がいない 頭の中鳴り響いた

急げ

低い囁き声

微かに鳴り続ける警告は

日陰に捨てられた危険信号


絡み合って

ほつれた毎日

手の届く距離の光を見落として

ひたす ....
正でも負でもない0

0は虚数のようなものだ

実存から自由な

観念とは

0や虚数のようなものだ


ぼくはきょう

あるひとが美しいことを

発見したんだ


 ....
{画像=080522023223.jpg}
口に出した言葉が
石英のように凝って、
カチリと落ちたら
いいだろう!?


ぼくはお喋りに夢中になって、
なにがなんだかわからなくなって、 ....
爪よりも薄いガラスの箱に
僕は閉じこもっている
時々ガラスの表面に傷をつけては
そこから流れ出るどす黒い粘液を舐め
その苦さに顔をしかめる

これまで膨張と収縮を
繰り返してきたガラスの ....
文明の傾斜地を走るのだ
逆さまの政治学から唾液が垂れる
花々は全滅した
茎はただ茎のために根を垂れるぞ
雲との契約など
どうすれば思い出せるんだ
神々が粉になればとても呑みやすいが
依然 ....
泣きはらした様な空が
広がり
あたしのうちまたを
細い暖かい体液がまたながれて
玄関の先の土を濡らしてる
うすぎたない腕を
切れそうな糸のように伸ばし
母が若い稲のようにふさふさとゆれ
 ....
そこにあるものは


全面を青く塗り潰した

あたかも絵のように飾られたもの


ある男は言った

ただの青かと


ある女は言った

涙の絵なのねと


子供は言 ....
 祖母は絵に描いたような大阪人でした。商売が大好きで、勝気で、たまに口が悪くて、酒屋でしたからものすごく酒には強くて、花は大ぶりの派手なものが好きで、ついでにヒョウ柄も大好きで・・・そんな人でした .... 「別れる日は決めてあるんです」
あどけない顔をして
サラッと彼女は言う
離別の餞まで手に入れた
お人形のような瞳には
背景の妻子の温度は伝わらない
サーモスタットはいつ壊れるかわからないの ....
胸のいたみに身をまかせ

予感のまえで肘をさすった

空がこどくを叫んでいる

あたらしい緑が燃えている

だっくだっくと坂を下る

つないでいるのは骨だった


 春にむか ....
ピーヒャーラ、ピ
ピーヒャーラ、ピ

日曜の昼下がり
買い物客で賑わうアーケードに
音のないマーチが響く

ピーヒャーラ、ピーヒャーラ

通りの真ん中に
立ち現れる
 ....
凍えてる
なんて
いいわけを隠して
プールサイドに
埋めた
水草の気持ち

僕の
好きだったもの
すべて
きみに見せられない
夜が
こないことに
なんの疑問もないなら
朝に ....
その幹線道路を折れて
閑静な住宅街へ入る

丘へ向かって
ダラダラと伸びる坂道を登る

要塞のようなマンション群
東京を見晴らせる 丘

複雑な構造のマンションは
ト・ウ・キ・ョ・ ....
その少年は、真昼の公園の真ん中で、手にした星座盤をくるくる回しながら、
「あれは確か、かに座の一部だから近寄ったら大きなはさみではさまれてしまうな」とか、「あれは確か、さそり座のしっぽのあたりだから ....
かつて国鉄全路線に乗った
作家の宮脇俊三さんはこう書いた
「何かと不満の多い人間は
一度夕張線に乗るとよいと思う
いくらかおとなしくなるに違いない」
文句のある奴は夕張へ来い
文句のある奴 ....
「スライディングをして 
 サッカーボールを蹴った 
 ナカムラシュンスケ 

 が映るテレビを見て 
 小さい両手を頬にあて 
 幼い兄と妹は 
 ムンクの顔を並べる  」 

と ....
数字の背景に
眼差しがならんでる
いくつもの湿った瞳が加算されて
とても大きな数字になってる

僕と君の質量は
あいかわらずのままで
変わったことと言えば
合わせた瞳と
合わせられ ....
世の中には支えるひとと
支えられるひとがいる

支えるひとは暗い海に胸元まで浸かり
力の限り支え続け

次々と押し寄せる荒波に揉まれては
やがて力尽き海の藻屑と消える

支え続ければ ....
ここで会った人にさよならでもないのに
さよならを言いたくなる
すぐに気は変わって
さよならは言いたくなくなる
代わりに、やあ とか どうも だとか
こんにちは を試したくなる
 ....
西日 茜さんのおすすめリスト(978)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
模索する太陽- あおば自由詩9*08-5-31
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シロツメグサ- yo-yo自由詩26*08-5-30
時の影- 松本 涼自由詩208-5-29
隣人- 短歌208-5-29
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ドアの外- aidanico自由詩508-5-28
一周忌- 紅林短歌108-5-28
前へ- 自由詩2*08-5-28
美しいこと- 吉岡ペペ ...自由詩908-5-28
言葉が石英だったら- beebee自由詩14*08-5-28
ガラスの箱- tanu自由詩108-5-27
go_to_zone- 葉leaf自由詩608-5-27
スローターハウス7- モリマサ ...自由詩2508-5-27
群青- 舞狐自由詩21*08-5-27
ただ捨てられるだけの日記- Rin.散文(批評 ...32*08-5-27
ドライフルーツ- 渡 ひろ ...自由詩20*08-5-26
バベル- 吉岡ペペ ...自由詩808-5-26
アーケード街のマーチ- 六九郎自由詩2*08-5-26
泳ぎ方のなげやりさ- 山安さぶ ...自由詩608-5-26
トウキョウハンマー- アハウ自由詩308-5-26
「少年と星座盤」_(物語・・・短編)- ベンジャ ...散文(批評 ...7*08-5-26
夕張aika- 大村 浩 ...自由詩22*08-5-26
ミッキーマウスのTシャツを着た少年_- 服部 剛自由詩408-5-26
数字の背景に- 小川 葉自由詩408-5-26
支えるひと- 恋月 ぴ ...自由詩28*08-5-25
ヨルノテガム型- ヨルノテ ...自由詩908-5-25

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