すべてのおすすめ
「スライディングをして 
 サッカーボールを蹴った 
 ナカムラシュンスケ 

 が映るテレビを見て 
 小さい両手を頬にあて 
 幼い兄と妹は 
 ムンクの顔を並べる  」 

と ....
数字の背景に
眼差しがならんでる
いくつもの湿った瞳が加算されて
とても大きな数字になってる

僕と君の質量は
あいかわらずのままで
変わったことと言えば
合わせた瞳と
合わせられ ....
世の中には支えるひとと
支えられるひとがいる

支えるひとは暗い海に胸元まで浸かり
力の限り支え続け

次々と押し寄せる荒波に揉まれては
やがて力尽き海の藻屑と消える

支え続ければ ....
ここで会った人にさよならでもないのに
さよならを言いたくなる
すぐに気は変わって
さよならは言いたくなくなる
代わりに、やあ とか どうも だとか
こんにちは を試したくなる
 ....
ある獣医師が
動物は死を恐れない
と言っていた
静かにその時がくるのを
向かい入れるという

うちのチャリーも
きっとそうなんだろうな
その時に
おろおろしている
ボクが見える
 ....
たとえば

お刺身を食べるとき
お箸じゃなくてスプーン


ちょっと一周走ってくるのに運動シューズじゃなくて下駄


私の隣で
昔の彼女との楽しかった思い出話を自慢気に話する私と付 ....
ひどく深い山奥に
その百貨店は建っていた
百貨店といっても実際にはよろずやで
それでも、食料品から最新のテレビまで
なんでも売っているのだ

ダムが出来ると
集落のすぐしたまで水面になる ....
{画像=080524153641.jpg}

人を判断する基本としての足首
ぼくの友人は足首で判断する
細い繊細な足首がキリリと力強く歩み去るのを
眺めるのが好きだ
太い力強い足首が折り重 ....
ほっとして、心地いい
でも、いつものばかりだと退屈しちゃうから
たまには思い切って、新しいいつものを探す冒険に出よう
好奇心と不安が入りまじって
すこし落ち着かない気分だけど
そんなこと言っ ....
こうふくを
くださると
いうから

れつにならび
こうして
まっているの

せんとうは
はるかかなた
うしろもおなじ

すこしあきて
ふとみると
れつからひとり
 ....
都会はいつも決まってドブ臭くて渦巻いていた
歓楽街の路地裏にある一軒のバー
いつの時代もこういう場所には需要がある
男はいつもと同じようにカウンターの席に座っていた
俺はまっすぐカウンターに向 ....
それは風の通り道の家で
けっして目立つでもなく
景色に溶け込んだ家で

見つけにくいようなら
赤い郵便受けを見つけて下さい
それはそれは、目の覚めるような赤で


つい最近、
満月 ....
恐ろしい絵本を読みたくて
深夜の本屋に忍び込んだ
硝子を割ったのにセコムは作動しなくて
別世界にきてしまった気がした
 
グラビアから世界地図まで
滑るように見つめていると
ふとした拍子 ....
やわらかさ
について
はなしはじめるとき
枝葉や
幹のはなしばかり
きみが
きいているとき
花の
中の蜜から
不用意にそらされた
ひとみが
もしぼくをみつけるなら
ひとつぶ
 ....
  光がきみの眼窩に指を差しいれ
  事実も嘘も一緒くたにえぐり取ってしまう
  そこに残るのが闇なのか光なのか
  きみには決してわからない



  光と闇は共に戦っているの ....
いちど曲げたところを
直線に戻そうとすると
ほかのところが曲がる
針金のように
あなたの誕生日はいつだったっけなぁ
と思いながら

刻々とすぎてゆく日々


選ぶべき言葉も選べないまま
大切なもの
いっさいが流れてゆくというのなら

それは、きっと
わたしが ....
透き通る空
どこまでも青く


爽やかな風は
部屋をかけぬけ
昨日までの憂鬱を
持ち去ってくれる


空を見上げ
吸い込んだ空気
体内で粒子になって
私の細胞に
元気をくれ ....
吊り皮を枕にした朝
素肌の味を思い描き
定時を目指す


学食を想い
立ち止まってはみたが
正門のサイズが合わない
すれ違った後輩が
陽ざしに目を細め
素肌をにじませようと
侵入 ....
あなたの瞳の中に揺れている青い花
いつか見た海を思い出していたの

遠くでかすかに聞こえる潮騒
繰り返す想いはさざなみのように
私の中に満ちあふれるけれど

あなたの海になりたい
こん ....
私の指が透けて通るほど

大気は爽やかに留める

木々と眼球の間
透ける空気に樹木は裸になり
沈黙の呼吸を続けて 地球は浄化され
透明な気体が絞り出されて 私は深呼吸する

透き抜け ....
シャッターを切るよう
指で切り抜く仕草

ゆっくりと人差し指で
黄金比率を探してみる

無数の頂点を結んでいくと
地球の作り方がわかる

とどめられないものだから
測ろうとするけど ....
夜の街道は

甘い匂いに充ちていた

火を付けるまえの

煙草の葉のような

甘い匂いに充ちていた


ぬくもり

ふれあい

ひこうせん


夜の街道は

甘 ....
確かなものが欲しい、と泣いた


そんな日々には

野良犬たちも

たんぽぽも

いつもの帰り道さえ

他人だった





君の小指と僕の小指を何度絡ませて

 ....
朝、直らない寝癖を気にしつつ外に出る
夏物の服をまとめ買いする
雲行きが怪しくなる
寝癖はまだ直らない

昼、直らない寝癖を気にしつつ外に出る
一週間分の家族の食糧を買いだめする
寝癖は ....
強い風が
いろんなガラクタを
吹き飛ばして残ったのは
からっぽの青空

どこまでも視線を
深く高く運んで行けそうな
純粋な空色をたたえた
からっぽの空

からっぽの空から
吹き下 ....
好きとか嫌いとか
そのような感情と同じ速度で
五月の空はわたしのこころを蝕んでゆく

そして陽射しに揺れる葉桜が
散り行く先など知る縁も無いように
他者への憎しみを
こころの襞奥に抱え込 ....
三ヶ月前に死んだ夫、二吉の
葬式代の支払期日が迫っていた
今夜夜なべして内職をすれば
明日の期日にはなんとか間に合うと
お芳は思った
一条通りから小間物屋の
横道に入ると
あとは暗い夜道 ....
{画像=080518024305.jpg}
疲れた後の浅い眠りのように
私を誘う女の手よ。
私を誘わないでくれ、
私は弱き男なれば。

死の後の深い眠りのように
私を見つめる女の目よ。
 ....
清しく、邪な風に
華奢な下肢をさっと隠した
裾広がりの白地に
ピンクの薔薇の咲くスカート

立襟のブラウスに
光る栗色の髪を
ながく垂らし
ただ、甘く春に散る
花の匂いを漂わせて
 ....
西日 茜さんの自由詩おすすめリスト(826)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ミッキーマウスのTシャツを着た少年_- 服部 剛自由詩408-5-26
数字の背景に- 小川 葉自由詩408-5-26
支えるひと- 恋月 ぴ ...自由詩28*08-5-25
ヨルノテガム型- ヨルノテ ...自由詩908-5-25
死について- ばんざわ ...自由詩4*08-5-25
それをなんと言うのか- 舞狐自由詩6*08-5-25
あのポスト_(_2008_)- たりぽん ...自由詩18*08-5-24
足首の絞殺(考察)- beebee自由詩10*08-5-24
いろいろな、いつもの- ここ自由詩408-5-24
【れ】_れつ- RT自由詩408-5-24
ダッチとアンゴ- udegeuneru自由詩2*08-5-24
HOME- シュガー ...自由詩5*08-5-23
命と本屋- ゆるこ自由詩508-5-23
北風の誘惑- Hitotsuyanen ...自由詩208-5-23
光について或いは闇について- 草野春心自由詩108-5-23
針金のように- ここ自由詩608-5-23
クマのぬいぐるみ- わら自由詩20*08-5-22
青と風- 舞狐自由詩8*08-5-21
三本脚- 佐々木妖 ...自由詩10*08-5-21
コーンフラワーの海へ- 未有花自由詩9*08-5-21
五月の風- アハウ自由詩508-5-21
ぼくのつくりかた- たりぽん ...自由詩708-5-21
ぬくもり/ふれあい/ひこうせん- 吉岡ペペ ...自由詩708-5-21
朧月- COCO自由詩15*08-5-20
寝癖- ここ自由詩608-5-20
青空- kauz ...自由詩9*08-5-19
五月のひと- 恋月 ぴ ...自由詩34*08-5-19
五山の送り火- ばんざわ ...自由詩3*08-5-18
独りで居て- beebee自由詩10*08-5-18
マリー- atsuchan69自由詩15*08-5-18

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