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ラムネのビー玉を
半分あげるの、と鳥かごに入れて
じっと様子をうかがっている
握り締めたもうひとつには
何が映っているの

+

冷蔵庫の隅に
食べちゃだめ
と念を押されたりんご飴 ....
{画像=080730013330.jpg}
君はそこにいて
ぼくはここにいる
目線は同じ、でも
距離は5mくらい?

ホームを隔てて合図をした
君が手をふって答えた
ここがふたりの乗換 ....
祖母へのお手紙                                                                                       .... ゴルフ場では

たまに神秘な光景にであえる

仲間がショットするあいだ

ぼおっとうしろを見つめていた

ヒグラシや他のセミが

背高い木々の壁のなかで

ひんやりとした交響を ....
好きだった
あれこれ眺めること
時間だけを支払うこと
手ぶらでドアをこじ開けること
手放せずにいた
かもしれないを
恐れていた
買わないが消えてしまうのを

自動ドアに認知されない子 ....
曖昧と
矛盾が口に残って
痺れてる

それが嫌で
自由のガムをポッケから
ゴソゴソ取り出し
口に放り込む



神様は生きるって
紙芝居をやっている
 ....
インドの人は、眠る前に必ず牛乳を飲むんです
と、先生は言って笑った
まあ、日本人の場合は
摂りすぎると下痢してしまうんですけれど
これは体質的な問題で


別れ際
先生は、右手をひらげ ....
ちっちゃなころに大切だったものが
いまになってちっぽけに思えてしまったら
きっとそれ以上に大切なものなんて見つけられない

  おもちゃ箱をひっくりかえして
  いろんな色のガラスのかけらを ....
 
命と
命ではないものが
同じ重さで
釣り合ってる

木陰で呼吸しながら
人はもっと
賢く生きていけた
 
午後、砂利道は続く
消しゴムでは
届かないところへと
 
髪からはずした指で頬杖をつく
汽車の窓をみつめて
腕組みしながら眠るあなたに
微笑んでみる

間違いといわれて問わずにいられない
どんな女が好みでしたっけ

もうすぐだよ おきて
少 ....
{画像=080805021846.jpg}
人は眠る時
幼児のように身体を縮こませ、
頭を頷くように祈る。

その姿はもはや
眠っているのではない。
魂ははるか遠くに飛翔し
彼は祈って ....
ものぐさな僕の部屋が腐海に飲まれ始めているので
とりあえず見飽きたトトロのDVDだけは片付けてみました

不用意に足を置くとお気に入りの靴下が真っ白になるので
決まったルートしか歩けない日が
 ....
宇宙は水飴色です
ゆっくりと
ながく
{ルビ湖=うみ}に似た時間の中で
シクリと微笑んで
星は甘い時間を漂っています
例えば恋人のこととか
例えば死んでしまったこととか
そうして
い ....
魂ヶ崎 


たましいがさきで会いましょう 

希望の岬で会いましょう 


あなたが飲んだ、その泥までも
あなたが裂いた、その腹までも 

すべてを洗い流した場所へ
 ....
幸せを切り売りして貰えるのなら
毎日、少し物足りない位の量にして下さい

満腹になったり
特別に美味しい物を食べたなら
また更なる物を求めてしまうから…

お皿の隅に
少し残った物を、
ゆっくりと ....
最後に見た夜空の星は

100光年の彼方からの100年前の光だ

それを見ながら僕は

緑色に濁った冷たい泥沼に沈んでいく


永遠と瞬間の狭間で息をして

一瞬の間に100年分 ....
 
せまい部屋の
小さな飯台をかこむ
家族がいる
いつもの朝だった

祖父はよく
僕のおかずを間違えて
食べた

だれも
気づかない
静かに人が食べる
音だけの
朝がつづい ....
動物園でしか見たことのない獣の前で
動物園でしか見たことのない夢を見ていた
あれがニンゲンのコドモだと
舌うちされたのを覚えている
そうあれは
舌のある獣だった

消費した肩で
かつて ....
柔らかな肉をはむ様に
どうしたって優しくしなくっちゃ
毎日が退屈になっちゃうから
目の前で小さな虫が跳び跳ねる様に
何かの儀式みたいに意味も無く踊りながら

風が涼しいね

夜だから
 ....
人間すなおじゃないとね


あのひとは言った

あなただって…


言い返そうとして

としはまだ蝉の鳴き声を聞いていないことに気付いた

あのガード下へ行けば
聞く
 ....
今日も妻と


市場でリンゴが安かったのよ
という妻の言葉を
忘れえない
揺れる電車でそっと
僕につかまってた妻
一緒にいつもいつも
続けた伝道ボランティア
今日も妻の三枚目の ....
県道に戻ると
職員が猿を駆除していた


何ですか
このアンテナみたいなの


んとね
畑が荒らされてさ
人にきこえねえ音出して
猿をいやがらせてんだ


そうですか
ど ....
新聞屋が朝刊を持ってきたけれど
鳥がやってこない
鳥がおりてこない
待っているのに

{ルビ魂=たま}呼ばいのやりかたがわからない
どううたったらいいのかわからない
岸の向こうには駅があ ....
今日も一日誰とも話さずに終わってしまう
仕事柄何十本もの電話をこなし
お昼には職場の友だちとランチなんかしたけど
それで誰かと話したってことにはならない

パソコンの電源落として
机のまわ ....
庭先にすずめたちがいて
すずめのてっぽうが生えていて
猫は砂利の上に寝転がって
ぎい、と蛙の声
ベルギー流の燗つけビールを飲もうか
中国流の人肌ビールを飲もうか
いや今日は
常温の日本酒 ....
どうしてこう
脈絡がついてしまうのだろうか
昨日みた夢は
いまはもうない実家の建物が舞台で
ベランダに猫が三匹いた
うわあおぎゃあうわああああ
この家の主人は病気かいと訊ねれば
うわあお ....
むっとするような草の匂いをかぎながら
僕は雨を待っているんだ

こんなふうに湿った空気の朝は
何だか楽しくてしょうがない

もういいかい
まあだだよ

ほら向こうで呼んでる声がする
 ....
                  080805



生えるためには水が要ると
ステンレスのボールが喚く
サルビアの花の写真は
今からでも間に合いそうに
麗しく艶やかで瑞々しくて ....
天才だって
長生きしなくちゃ駄目だ


かまち 貴方に会いに
高崎までやって来ました
貴方が残した
数々の悩み 苦しみ
そして 希望を見つめ
私は息を飲みました


かまち 貴 ....
{画像=080805022047.jpg}

掴まり立ちする息子を支え、
私に振り向く妻の肩先に思い出す情景がある。

思い出すとあの日私は
父親の傲慢な仕打ちに猛然と腹が立ち、
押し入 ....
西日 茜さんの自由詩おすすめリスト(826)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夏の残り火- 佐野権太自由詩18*08-8-19
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祖母へのお手紙_______________________ ...- 里欣自由詩308-8-18
しばらくはうしろに- 吉岡ペペ ...自由詩208-8-16
無常- 佐々木妖 ...自由詩8*08-8-16
意_味- 北斗七星自由詩508-8-16
ナイトキャップ- れつら自由詩408-8-15
「宝石」- ベンジャ ...自由詩7*08-8-15
ペーパー・シープ(命など)- たもつ自由詩608-8-15
ザ・ブーンンン- 砂木自由詩5*08-8-15
眠りの時_/_人は幼児のように頭を垂れる- beebee自由詩9*08-8-15
kusya−mi2- フクロネ ...自由詩2*08-8-14
溶ける海- フクロネ ...自由詩16*08-8-14
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最良の日々- 遊佐自由詩2*08-8-14
碧い月- 皆月 零 ...自由詩7*08-8-14
暮らすように歌う- 小川 葉自由詩13*08-8-13
空中- 佐々木妖 ...自由詩6*08-8-13
夜町、夏町。- プル式自由詩6*08-8-13
捻くるひと- 恋月 ぴ ...自由詩16*08-8-12
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朝のたべもの- 佐々宝砂自由詩3+*08-8-10
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冷やを一献- 佐々宝砂自由詩7*08-8-5
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