すべてのおすすめ
あの人の
邪魔にならぬよう
あの人に見つからないように姿を隠し
息をひそめ
ただじっと
あの人を感じ
眺めてみる
邪魔をしたくないから
私という存在で
あの人をかき乱した ....
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言葉は、
口に出してしまえば
消えてしまうさ。
心はそんな
簡単なことでは満足しないさ。
手を挙げても
君は見てくれないし、
目を上げても
....
流れすぎていく毎日
淡々と過ぎていくように見えるけど
私の心は
はち切れそうな気分の繰り返し
漂うように
何も考えずに流されていたい
どこにも辿りつかないで
ただ ....
僕は茨の道を選んだ
大学への道を選んだ
大学という名の厚き関門
夢を叶える遠き旅
もし星たちがコバルトに輝くのなら
僕は素直に輝く子供に
深く冷たい空の 遠くの光を見せてあげたい
....
木蓮はほどけて
黄いろい死斑を散らせていた
桜の木々は赤く汚れて
ところどころに
灰いろのピンクを零していた
季節はひとつを終わらせ
ひとつを始めてゆくというの ....
覗き込んだら 電脳朧月
深夜のコーヒー もう何杯目だろう
君のすべてを零と壱に分解して
新しく未来に何を残せていけるのだろう
知りたくない情報も鼓膜に突き刺さる
最近の音 ....
埃の舞うなかで
それを吸い込んでしまうのは
致し方ないことだろう
それ故に
汚れていくのは
望んではいないにしろ
そうしなければならないのかもしれない
いつしか諦め
せめて綺麗な景 ....
魚を丸ごと
皮も内臓もぜんぶ食べた
それは
ゆうべのことだ
目覚めると
私の骨が泳いでいる
なんたるこった
私を食べてしまったのは私だろうか
どこをどうやって
....
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見送る駅のプラットホーム、
走り出す京浜東北線。
大森駅。
ぼくは立つ、
見送る駅のプラットホームに。
人は溢れ、
向かう、
改札口へと。
....
背もたれが
椅子を飲み込んでいく
水槽の言葉で人は話す
たとえ古くても
あなたが好きだ
いつも日なたに
消えてなくならないから
またひとつ閉めらる
ガラスの窓がある
そして代 ....
らいめいもそぞろにして
雨が走ろうとしている
つけっぱなしだった 冬が
おやすみの汽車へ
にもつは半々
手からしゅるる
えいえいえおお
らぶはそれ以上
ゆれゆれトロッコ
....
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際限のない
繰り言の後、
深い眠りの中で、
暗い深淵を覗き込む
一匹の老猿。
その額に光る玉は
甘く、黒く、
涙の透明さに
後悔の苦さをな ....
海のおもてはエメラルドグリーンで
絶えまなく変化する指紋のように見えた
そこには
際限のない虚無や希望の陰があった
際限のない快楽や絶望の放光があった
届くことのない ....
とうさんとトドさんは、
似てるけど、
ちょっと違う。
とうさんはからだがおおきくて、
お腹もでっぱってるけれど、
だけどトドさんとは、
違う。
この間 ....
ありのまま
そんなものなど求めていない
哀しいことだ
乱れ狂わせようにも
交尾中のハエが見つかりやしない
同時性
騒音
リアリズム
せめてないまぜにしてから
こっちにこい
まさか
こんな所に
XXクラゲが
いるとは
思わなかった
ぼくはたまたま
近所のコンビニまで
時速160キロで移動中に
道路のど真ん中に落ちていた
XXクラゲを踏んで
大クラッ ....
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日は流れ、
わたしは学舎を去る。
《過ぎた日に栄光あれ。
来るべき日に喜びあれ。》
わたしは思う、
素直に祈りたい。
《別れ行く ....
今期も残すところ実働六日です
計画達成まであともうひと踏ん張りです
強く持続した思いは、必ず物質化する、なんて
偉そうなこと言ってるもんだから
僕は間違いなく追いつめられていま ....
楽園で君を手放す
ふわりと
花畑のにおいがする
白いシーツが
風に舞う
ああ
僕が夢見た光景は
こんな風だったんだ
さよならは言わない
君とのお別れ
ありがとうだけ、あ ....
傷ついたこころに きれいな夢
ひしゃげた気持ちに あしたの光
うたぐった
あなたにひざまずく
命に似せた「愛してる」
風向きは南
飲み込まれ ....
星を眺めるだけで
こんなにも人は優しくなれるものなのか
今日は満月だ
まだ時間はあるだろう?
うさぎになって跳んでいこうか
夜空の片隅に建つ小さな家
永遠に消え ....
今ココロの 形が見える
暖かい春の陽に まもられながら
ぼんやりしていた 僕の所にまもなく
届け ....
赤い目を瞬いて
日差しが遮る白いアスファルト
の上
暖まってきた大気の塊が
くっきりとした輪郭をもつ
午後に、
中華料理を食べる。
そうやって情熱をコントロールしている
でもね、ぼ ....
月が好きなふたりだった
いくつもの月がふたりを照らした
あのころの轍に
いさぎよくSAYONARAしよう
春なのに月は
霞みが微塵もなかった
真昼のしろさだった ....
コピー機の隣に
幼なじみが立っていた
靴を片方なくしてしまったと
挿絵のように
静かに泣いていた
右手を左手首のあたりに添えるしぐさは
昔と同じ感じだった
野で摘んできた白い花を ....
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耕ちゃんは泣いた。
泣いて 泣いて
耕ちゃんは
ウサギになった。
耕ちゃんが眠った
原っぱの上に
丸い大きなお月さま。
耕ちゃんはウサギにな ....
知っていました、
漠然と、
そんな気がしていました、
ずっと前から、
だって、
そう願ったのは私なのだから。
神様 ありがとう、
僕がもう隣に居られなくても、
君が ....
休み時間に生徒が漢字練習をしていた
なかなか漢字が覚えられないとぼやきながら
僕はそれを見守りながら
漢字はいくつかの漢字がくっついていることもあるから
それを手がかりに覚えてゆくのも ....
ありがとう
ぷるぷる
ありがとう
ずるずる
毎日、毎日
ちいさな希望と手を繋いで
太陽の洗濯物を運んでくれて
ありがとう
パーキンソン
おれらの太陽を
壊したやつら ....
五月の地表を離陸したこいのぼりたちは
太陽から吹いてくる風を上手い具合に活かして
素晴らしいスピードで重力圏を離脱した
それはこいのぼりたちにとって
反乱であり革命であった
こいのぼ ....
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