すべてのおすすめ
とっておきのチョコレートをつまんでも
アロマキャンドルの埃を払って火をつけてみても
アイスクリームみたいなコーヒーを飲みに行っても
花なんか買ってきたりしても 却って

気が晴れないときって ....
{引用=するとすべて
こうして、秋が呑む飴色の庭に流れ入る日々
立ち尽くすことはできないから倚りかかると
ステンレスの台がたわむ
窓の



暗く黄昏れる湖
刷毛の肩に金のほつれ毛 ....
ビルは氷柱(つらら)のようであって
交差点に、滴る微笑の鋭角が
夜はひときわ映える

空は無限の海にはあらず
月のマンホールに、僕らは吐き捨てる
ばらけた感情語

それを生 ....
               080927



真夜中のコンピューターは
パソコンと呼ばれることを嫌う
計算機と呼ばれた頃が
懐かしくて
居心地の良い
専用のルームに
専任の管 ....
どんてん曇天
ときどき雨がぱらついて
深夜の暗さに似て
出かけなければという強迫観念からも赦されて
こんな日は
ひとり自分をかきまわす


昨日の君の笑顔
メールの返事もよこさなかっ ....
ラピスラズリは、青い。

惑星に似た丸い石は、原石のまま磨かれずにいて、
濡れてもいないのにいつも冷たい。

時々、水脈を聞く。

明かりを知らない水の奏でる音楽を。
明かりの届かない ....
一粒が生み出す
万粒のめぐみに
くらり と
軽いめまいを感じ
くはあ と
空を見上げたら
しっしっし と
うろこ雲に笑われた
鳩時計のハトに
エサをやるブレンダ

ツバキ模様の絨毯に
ブラックコーヒー
ぶちまけたぼく


クルックー、と
三回怒鳴る


街灯が
警備員にみえて
しかたがないよ。
 ....
午前2時
乙な時間

深々と暗闇に腰かけ
背もたれから闇の奥へと沈み込んでいく

詩と視とシーッとCと死の 詩の時間

君は誰かが仕組んだゲームの中
右へ左へ上へ下へ
何かを見つけ ....
私のはピンクだったらしい

私が生まれたとき口に含んでいた石は
ピンクだったらしい
私の石を見て
大人たちは笑ったのだそうだ
女の子が
女の子らしく
ピンク色の石をくわえてきたというの ....
ギリギリでバスに乗りこむと
最後部の片すみに
ちょこん とすわっていた
同じ塾の子たちと離れ
まわりを遮断するように
本を開いている


「よかった 帰りが一緒で」
となりにすわると ....
どうやら僕は
今迄の思い出を 
大事にしすぎたようだ 

部屋の中は 
まだ終えてない宿題みたいな 
山積みの本  

ポケットの中は 
札は無くともささやかな記念日の ....
明日の壁は、空のむこうにある

明日は生物の授業
動物半球と植物半球があれば
小さいながらも完全な個体が成長する
それを発見した人は誰だったろうかと思いながら
本当は生きることについて語り ....
その男
醜く、背むし
その男
独眼、盲
ただ働き
マメ作り
ただ働き
マメ作り
その手愛する者おらず
しかし、その手愛する者現われ
やがて子を作る
ただそれを目がけ
男働き
 ....
西の海に、陽の沈む頃
港の木橋に腰を下ろし 
新聞を手にした旅人は 
首を傾げ 
東の空へ、目を向ける。 


( 瞳を奪う夕陽よりも 
( 世間の騒ぐ記事よりも 
( もっと大事な ....
太陽

焼き畑の煙りに燻された銀の空
風の音が広がる胸
不意に繋がる記憶

雨雲

キラキラと眩しい朝露と指先の冷たさ
静かに閉じる瞼
雨音に溶け出した糸

夏の残り

線 ....
ここが好き
机と本棚の少しの隙間

すっぽりはまって
ほっくりゆったり


ここが好き
縁側に干した布団の上

ぽかぽか陽気に
閉じたまぶたで
視界はオレンジ


ここが ....
            080917


知恵の輪を潜る
2回転すると
どこからか
ほうという微かな溜息にも似た
歓声が沸いた

低鉄棒がずらりと並ぶ校庭の脇には
教育用の池が作ら ....
 
父さんと
楽天の試合を見にいった
けれども本当は
野球よりも球場を一周する
小さな汽車に乗りたかったから
父さんは入場券をポケットにしまって
試合が終わるまで
何度も何度も汽車に乗 ....
遠い管楽器の呼吸が
校庭にゆき渡る
共鳴して震える放課後の
まぶたが橙色にうつ伏せて
伸びてゆく睫の影が、滲む


正しく失われたチャイムの
赤い、低い、余韻
その、金属の香 ....
黄昏色の空の果て
ひとりっきりの帰り道
誰を待っていたのだろう
誰を探していたのだろう
電信柱の長い影
淋しいようと風の吹く

黄昏色の空の果て
家路をいそぐ鳥の群れ
どこへ行くとい ....
その夕方は
台所のテーブルに
向かい合って座り
母は
きんぴらにするために、ごぼうを
笹がきに削いでいた
わたしは、その灰汁で黒くなった指の先、手を
目の中に映し撮りながら
小窓か ....
海の中にいた
ここは地球なのだが
靴を脱いでいるから
地に足が着かず
やわらかい席の
おしりの感触が消えそうで
前の席の 男の子 女の子
野鳥のさえずりに似ている

夏は タンパク質 ....
屋久島の暮らしでは 
無数の鯖が 
村人達の手から手へとまわり 
こころからこころへとめぐり 

一匹の鯖を手に
樹木のように立つ老人は 
不思議なほどに 
目尻を下げる 

夜明 ....
{画像=080914080444.jpg}

木は両手を拡げて
わたしを暖かく抱きしめた
拡がる手の先には
青々しい梢がさらに広がり
そこでは緑の子供達が風に踊っていた

寝ころんだベ ....
まちを遠くはなれ
まだらに草がはえた
さびしい砂浜の
海ぞいの道で
わたしはめくらのふりをして
ほどこしをもらった
(ニセめくら)

海から吹きつける風が
砂を舞い上げたが
空は青 ....
{引用=玉子の親じゃ、ぴよこちゃんじゃ、ぴっぴっぴよこちゃんじゃ、アヒルじゃぐぁーぐぁー。}


(一)

「兄ちゃん、コイツをくんねぇ」

カーバイトランプに照らされた
みか ....
しめやかであざらかな夜
かさぶたのようなくちびるを噛みしめる
暗い空のどこかから
豚の悲鳴がきこえてくる
月はすっかり遠く小さくなって
満月だというのに私の庭は暗い
でも私は知っている
 ....
 
 
かみさまという鏡のような未来は
ぽろぽろとこぼれながら
なにか悪い事を口にしかけて、
小さくなっていく産声
どうやらここは初めから
ちきゅうという
名前もないどこか遠いところ
 ....
ずいぶんと歩いていた 
ぼんやりとそれだけはわかる 

ふくらはぎの痛みの感覚は通り越して 
いつか読んだ本の陳腐なストーリーのセリフみたいに
「それでも行きたい先がある限り歩くんだ」 ....
西日 茜さんの自由詩おすすめリスト(826)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
処方箋- ちりめん ...自由詩308-9-29
キッチン- norif自由詩1208-9-29
さかさまの都会- Rin K自由詩3608-9-28
真夜中にダンクシュート- あおば自由詩8*08-9-27
堕天使の夜飛行- ちりめん ...自由詩108-9-26
旅の、あなた- rabbitfighte ...自由詩3008-9-25
豊穣- 明楽自由詩3*08-9-24
ガラクタほり・ホリデー- このえ自由詩2*08-9-24
闇のソファ- ちりめん ...自由詩308-9-23
ローズという名のピンク- ちりめん ...自由詩708-9-22
塾帰り- 渡 ひろ ...自由詩26*08-9-22
Freedom_Song_- 服部 剛自由詩32*08-9-22
「明日の壁は、空のむこうにある」- ベンジャ ...自由詩4*08-9-22
醜男- kei99自由詩208-9-18
曙を視る人_- 服部 剛自由詩208-9-18
夏と僕とキラキラ。- プル式自由詩6*08-9-17
ここが好き- 舞狐自由詩14*08-9-17
知恵の輪(習作- あおば自由詩7*08-9-17
僕らの休日- 小川 葉自由詩16*08-9-17
下校時間- A道化自由詩1108-9-16
黄昏色の空の果て- 未有花自由詩27*08-9-16
ずっと変わらない- 唐草フウ自由詩11*08-9-16
映画館を出て、海に泳ぐ。- たちばな ...自由詩15*08-9-14
屋久島の鯖_- 服部 剛自由詩11+08-9-14
空を抱きしめる梢_/_木陰に揺れる木洩れ日と共に- beebee自由詩20*08-9-14
海辺にて- ばんざわ ...自由詩5*08-9-13
ひよこなひと- 恋月 ぴ ...自由詩29*08-9-12
待つ- 佐々宝砂自由詩6*08-9-12
ひかり/音楽- 石田 圭 ...自由詩3108-9-12
Bob- わら自由詩22*08-9-11

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