すべてのおすすめ
たまゆらぐ
あきのひとみで
草のなかにかくれた
君をきいている
何かにすがりつきたいふうな君は
細い、ほそい線になって
なまみの月を仰ぎ
永いときを抱え
ふるえる
{引用=
....
心臓が集まるとファンタジーになる
初秋に夏をふり返る日
スパイスをスプーンいっぱいほおばるような
日常のすてきな刺激のような
心臓がより添うときを
見たような日
旅から戻ったベ ....
夕方の六時に
ミュージックサイレンが鳴る
さみしく愛らしく
いぬのおまわりさん
七つの子のカラスではなく
赤とんぼでもない
ゆうやけこやけでもなく
家路でもなかった
だからとき ....
{画像=080907104708.jpg}
想いを繋ぐのはいつも
言葉だった。
小学生の時、
友達と口げんかをしても
さよならは忘れなかった。
またね、と別れると、
次の日はまた ....
太陽が昇った
生温い昼に
わたしは、
真白い夢を見る
細い繊維で
形成される枠組みを
壊さないよう
そっと、
眼を、手を、
幼い自分 を拓く
気付いた時 ....
080903
明日も良い天気
保障する
空約束と信じていたが
少し軽率すぎたようでした
宗谷本線
抜海駅で降りて
歩きだしたときは、よく晴れていて
....
湯船に浸かり
うつらうつらしていたら
突然誰かが部屋に入ってきた気配を感じ
バスタオル胸元に巻いて飛び出すと
消したはずのルームライトに薫る
わたしの大好きな秋桜のアレンジメントに
添 ....
あいするそのひとは
いのちあるひと
あいするそのひとは
ひかりあるひと
あいするそのひとは
うたのある ....
疲れ果てて
色褪せた
繁華街の朝を通り抜け
ガラガラの電車の
ドアのすぐ側の席に座り
手すりに頭を預けたまま
揺られる
満員電車とすれ違うたび
何かが足りないような
そ ....
ってゆータイトルからしてパクリよ、
って、わかってるでしょーけどボードレールよ?
そこにもあそこにも巣くってるこのしょーもない化け物、
たいして暴れもしない、大きな声も立てないが、
地球く ....
僕はここにいる
僕はここにいる
君を愛している
僕はここにいる
僕はここにいる
僕はここにいる。
遮光瓶をのぞくと
オイルが少しと
後悔がいっぱい見えました
私は窓を開けて
フタをとった瓶を掌にのせ
太陽に差し出しました
ほんのひととき
りんごのような香りが
漂って消えまし ....
ねえねえと肩を揺すっても
寝たふりしてたはずの
あいつは
いつの間にか深い眠りに落ちていて
久しぶりに触れ合いたかったのに
わたしのこころは
ちょびっと傷ついてしまった
それでも ....
詩が生まれないこと
満腹な証し
なにもいらない
なにももとめない
言葉は
ことばであればいい
深みもなく
潤いもなく
その場限りの
ものでいい
詩はないほうがいい
幸せなもの ....
そうだ、中三のとき
愛について、いつも考えていた
こころの灯、なんて題名つけて
愛について、ノートまでつけていた
母が死んで整理していたら
耕太郎関係、って書いた段ボール ....
病院で診てもらったら
うどんこ病にかかっていました
お医者さんは
専門じゃないので、と言って
生花店の名刺をくれました
お店のひとは
ぬれた脱脂綿で
手のひらを優しくぬぐって ....
西へと
みじかい眠りを繋ぎながら
渦潮の海をわたって
風のくにへ
海の向こうで
山はいつも寝そべっている
近づくと
つぎつぎに隠れてしまう
活火山は豊かな鋭角で
休火山はやさ ....
風の吹き荒ぶ
甘酸っぱい夏の終わりに
君は僕を好いた
君は
「付き合ってほしい、好きだから」
と、蒼い眼差しで僕に告げた
僕の心は光った
だけど
風はその思いさえも巻き込み
....
せ、み、ま、る
せみまる
SE・MI・MA・RU
SEMIMARU
{引用=
SEMIMARU SEMIMARU 悪魔の化身 SE・MI・MA・RU
SEMIMARU ....
エンヤコラサ
エンヤコラサ
今からこの婆
捨てにいく
エンヤコラサ
エンヤコラサ
今年はうちの
婆の番じゃ
目暗(めくら) ....
永遠に交わらぬはずの者同士が
交わろうとする
水と油
そんな感じで
高温にまで熱せられた油は
邪険にも寄せる思いを弾き飛ばして
ふつふつと
行き場の無い怒りに震え ....
080820
夜というのは
夜があるのは
地球人には当たり前
でも
太陽人には不思議なことで
夜なんて
何処にも売ってない
もしかし ....
太陽のない
惑星の
生きもののように
夢を見てる
漆黒の意識の中
聞こえない
囀りと
見えない鳥
あの空も
雲も
地平線と
沈みゆく太陽さえ
目を覚ます
....
「飛」〜まるで蝶のような〜
僕の背中に乗せて
「燃」〜戦うことを恐れない闘志〜
どんなときも魂と共に
「呼」〜仲間を守り続けたい〜
いつまでも僕の手をつないでいてほしい
「真」 ....
果てしない闇の中
なぐさめの月を抱く
その瞳に映す僕の罪は
笑うたび優しく刺さる抜けぬ棘
欲望は満たされることはなく
偽りのぬくもりは
終わったその瞬間から
この手の中から零れ
漆 ....
豊かにいでし
乳房の先
一掴みの
仏手柑
彼女は座りて
文字を書く
夜の湯に
ふくらみてほの赤く
和人の胸に
昼のできごとは
宿る想い
湯舟に漂える
乳房のごとく
女は ....
わたしの手紙はビンの中。
海原浮いて届きます。
わたしの手紙は風船に。
雨雲さけて届きます。
わたしの手紙はあてもなく
あるとき誰かに拾われます。
あるとき初めて読まれます。
僕らが見なければならないのは夢と幻
窮屈すぎる日常と
電車の傾きをも気にしない非日常
混み合った道路と時間のジレンマ
そこらへんに転がっている無数の意味
太陽は少しずつ傾きながら変わり続 ....
結んでひらいて
またすぐ忘れてぐるぐるぐる
冷房の部屋で風邪をひくより、またジーパン履いて、
ヒールを捨てて、
夏を歩いて汗を拭たら、
蝉を踏むのが生きることかな
私はクッキーを焼きたい
できたての甘い匂い
サクサクの食感
それだけで幸せになってしまうような
自分の懐かしさを受け継がせるかのように
子供に甘いクッキーを食べさせてあげたい
それ ....
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28