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鳥になりたいと思った
そしたら
鳥になった


はばたくと
風はいちまいの紙だった


会いたい人がいる
その街だけが
記憶のかたちをした白地図


飛ぶ。
風には声もあ ....
{画像=071201103612.jpg}

日が沈む時、あなたは何を思いますか?
夕日がビル街に反射して
アスファルトに撒かれた水がきらめきを残している。
静かに息をひそめる温度に、
あ ....
紅煉瓦ゆるく燃
祖は微睡むまま
故郷を疾走す

人の旅の永い事
記憶も既に廃れ
たが残る青さ

ほほえみを残す
今年はじめての風邪をひいて
布団の中でまるまっていたいのに
僕は先生なんて呼ばれたりしているので
待っている子供たちのために教室へ行く

ところで
そこの教室の窓はとても大きい
僕が ....
偶然そこを通りがかった
空気の分子を押し退けて
鉄の日除けと私の肩は触れ合った

思いがけない邂逅に
声をあげ 日除けは歌う
それは初めての声 初めての歌
これに応えて 肩も歌う
それ ....
なくした言葉がいくつかあって 
それを、また 
見つけだすのにあたふたなんかして 

正しい言葉 
わからないんだ 
ぼくは 


言葉は無力だと知っていて 
それで ....
隙を見せないように頑張って睫毛をあげる
こわい人の目を真っ直ぐ見つめられるようにラメ入りの525円のシャドウを塗ってライン引いてマスカラを塗る
安い色のついた爪で威嚇する
5センチのウェッジソー ....
***




いつでも
月の引力の括弧内を慌てて移動して




だから
季節風くらいでちょうどいい



もういちどの

ほんとうは

はじめから

 ....
海から浜に上がり、上の岩場を仰ぎ見る。げふ。
小魚で膨らんだおれの胃。
こみ上げる魚くさいげっぷ。

さてと、帰んないとな。

仲間達が続々と海から上がり、列をなして崖を目指す。
ぽ ....
「ゴルゴンゾーラって何?怪獣?すっげー強そう!」
って言ってたTくんは
そいつに会いに単身イタリアに渡り
一流シェフになって帰ってきた


ワールドカップ・フランス大会に
「オーレ・オー ....
ありったけの意地を張った後
ずっどんと穴が開いた

何を埋めよう
何で埋めよう

ひとりの時間で埋めよう
唇を噛んで埋めよう

いつか優しい時間がくるまで
{画像=080316102643.jpg}
倒れ込む。        そのままに
ねぐらに眠り込む。    裸になり
頭から倒れ込み、突っ込む。壁に、住処に
ぶつけて星を飛ばす。   ぐしゃり ....
アリははたらき者だって
みんな思ってるのかな
たぶんサボってるやつ、いると思うよ
えさをさがして歩いてるときに
まよったふりして
石のかげで休んでたり
けびょうつかって
すのなかでまる一 ....
寿司です

カウンターで寿司です

酢の匂い

きりっとやわらかい

食いもんの

わくわくする湿気

春の夜がスピンしている


既得権は

からだを支配する

 ....
あまいあまい世界にいたいな

ケーキのような甘さではなくて、

花の蜜のような甘さ。

そう、チューリップの中の世界にいたいな

甘さにとけていたい

この世界に

とけこみた ....
 せめて笑いきってから 笑おうじゃないか
 宴の晩餐 紙を借りて
 うちへ来て遊ぼうよ
 いとしい人 おけらの夜
 くわだてた夢とは見当違いの
 生殺しの 嘘
 こことこことあそこをつなげ ....
ヘリコプターは遠ざかりやがて聞こえなくなり
空は薄めた絵の具の様だろう
カーテンに窓の模様が浮かび
天気を知る
近づき遠ざかる何度も
手を振る
また会おう

昨日の雨が嘘のようだ
土 ....
割れた皿にしか
臥せった盆にしか
感化されなくなったのと
益々悲しくなっていくふりを君がするなら
僕はm7の上を行く陰鬱を見つけなくちゃならないんだろう
どうにかこにか学習帳

マイノリティのコミュニティ

おなじ穴ぼこあいた愛

うわさなんて、そうさうわの空


しぶとくみんな生きてます

人間だもの

肉だもの

心も ....
 
 
 
 
「思い出すことに
 何も、見いだせないまま
 私は
 その一端を
 囲うようにして
 しまったのだ(、ろうか」
 
 
踵から伸びた
私、らしきもの、の影
 ....
白いろうそくを砂に見立てて城を作った

ぽたぽたと熱さで垂れる速さにあわせて

あたりまえの時間がいとおしい

ただのあなたがいとおしい

海が見える病院で

風とあなたと母親と
 ....
ガンダーラ
昔聞いたけど

本当に
どんな
夢も
叶うのかなぁ

誰も
みんな
行きたがるけれど
はるかな世界と言う

ガンダーラが
どんな
夢を叶うと言うなら
行って ....
ホリデイ
青空にはためく白い洗濯物
私は音の出ない口笛を吹きながら
遠くに走る車のきらめきを見ていた
いつか見た潮騒のようだとふと思う
あなたはまだ帰って来ない
風が気持ちいいわ 春のよう ....
さて 困った
まぶたとケンカをしちまった
ヤツめ スネて開かなくなった

もう知らないっ
吐き捨てて それっきり
ウンともスンとも言わなくなった

さて 困った
もうすぐ朝になっちま ....
闇に紛れてゆらり現れ。
夜だけ這い出る砂浜に見えぬ風紋。
太い蛇身にアンバランスな白い細首、
音も立てずに進む。

誰が姿を見たというか。
その身を見れば命はないというに。
赤いであろう ....
桜とれんげと菜の花が手を組んだ
別に、だれかと戦争を起こそうという
キナ臭い考えからではなく
隣のミオちゃんを元気づけるために

ミオちゃんは今年で八つ
ミオちゃんは生まれつきからだが弱い ....
シギ シギ
森へ行こうよ
春の夜明けに
紅い三日月が出たよ

たくさんのアゲハ蝶が
群れをなして舞い踊る
あの草原へ行こうよ

森を抜けたらもうそこだ
あの貴婦人に会いに行くよ
 ....
私がホームセンターで
百五円で買ってきたアリッサム
少し大きめの鉢に植え替えて
ベランダの日陰に置いた

毎朝少しずつ水をあげて
眺める
心の中で「おはよう」
少しエネルギーを貰えた気 ....
朝が更けてゆく

アフリカの太陽が

この街に

遠い音楽のように照りはじめる


ビジネスマンもウーマンも

スターバックスの紙袋抱えて

仕事場までの獣道歩いてる

 ....
霧雨さえ止んでしまった午後
いつも通り腹は減るから
買い物に出かけた午後2時半


君の好きだったいちご大福を
なんとなくかごに放り込んだ
カップ麺とこすれて音が鳴った


世界は ....
西日 茜さんの自由詩おすすめリスト(826)
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アフリカの太陽、ニューヨークの- 吉岡ペペ ...自由詩408-3-10
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