闇のソファ
ちりめんチャコ

午前2時
乙な時間

深々と暗闇に腰かけ
背もたれから闇の奥へと沈み込んでいく

詩と視とシーッとCと死の 詩の時間

君は誰かが仕組んだゲームの中
右へ左へ上へ下へ
何かを見つけさせられているの
私はゲームを踏み潰し
攻略本も裏ワザも
たどりつけない向こうへ行くの


君が去ったのは結局は正しかったのだと
隠し持った甘い甘い果実を
ひとり咀嚼する
君の歯の色
床屋が揃えた君の眉
私にそっくりな君の手の甲
君のモノマネは少しだけ似てて
触れ得る君は美味しかった
そして会話はどこまでもかみ合わなかった
…かみ合わなかったね(笑)

私の胃袋は何個あると思う?
自分でも分からない
たぶん増え続けてると思う
何回も何回も咀嚼しなおす
君はいずれもうたまらんと言っただろうな
ああ、もう言ったのだったね
だけど、ごめん
何回も何回も咀嚼しなおす
合間には新しい果実を手に入れたりして
この深い深い闇に
夜毎沈みにくる私
ああ
甘い甘い闇よ


気にしないで
君の2時は
ゲームを続けてて


自由詩 闇のソファ Copyright ちりめんチャコ 2008-09-23 02:21:12
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