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あなたは
毎月というわけではないけれど
三十二日目の決められた日に
季節は流れるのだと言う

あなたは
今日は三十一日だから
明日になればまだ冬の余韻の中
次にやってくるのは春でしょう ....
{引用=どんなに遠くを見つめても
そこは一面のブルースカイ

「青」は

けしてきれいな色じゃない
少なくとも
けしてきれいなだけじゃない

無邪気に微笑んで
悲しみを忘れるために ....
わたしを動かしている
脈々とした流れが在る

指の先まで細くゆきわたる
見えないはずの赤い糸が
ふつふつと啼いている

うずくのとは違う反応が
浮かんだ言葉を紙にならべて
つかの間な ....
{引用=昨日よりもまた
いっそう暗い森の中にひとり
わたしの孤独がそうさせるので
見えない人にむかってはなしかける
どうせ見えないのだからと
目を閉じたまま
思いつくままの言葉を語る
い ....
ミンミンと鳴くこともなく
たまたま出会ったセミは
コンクリートの駐車場に
ただ しがみついていた
生きているのか死んでいるのか
さわったら ジ っと鳴いた
逃げることもしないので
ひどく ....
明日の壁は、空のむこうにある

明日は生物の授業
動物半球と植物半球があれば
小さいながらも完全な個体が成長する
それを発見した人は誰だったろうかと思いながら
本当は生きることについて語り ....
ちっちゃなころに大切だったものが
いまになってちっぽけに思えてしまったら
きっとそれ以上に大切なものなんて見つけられない

  おもちゃ箱をひっくりかえして
  いろんな色のガラスのかけらを ....
葉っぱの落ちた木のように

風が吹くたび
小さな声をあげている

ゆっくりと息を吐きながら
それでも溜め込んだ本音を飲み込んで

掲げた両手の先
どこまでも遠い空を眺めれば

「 ....
噛み合うことのない歯車のように
孤独は在り続ける

カラカラと輪っかの中を駆けている
小さな身体を懸命に動かしても
輪っかは空回りするだけで

前に進むこともなく
ただ同じところを回り ....
世界があまりにひろいので
大陸のかたちをしたビスケットにして
電子レンジでチンしてやった

ひとつひとつの大陸を
口の中でかみくだいて食べた
僕はまだ日本という国しか知らない


 ....
伝えたいことを一気に打ち込んだら
何て書いてあるのか解らなくなった

変換キーを押すたびに
簡単なセリフが難しくなってゆく

それでも送信する

不思議と
何かを伝えた気になり
不 ....
重たい言葉を呟きながら
折った鶴はくずれた格好でした
尾なのか頭なのかわからない
二本のツノは怒っていました

指がふるえて
上手に折れないのですから仕方ありません
せめて淋しくないよう ....
ピンクのクレヨンで太陽を描いた
みさちゃんが先生に怒られてるのをみて泣いた

だってみさちゃんはピンクで太陽を描きたくて
それを怒るのは可愛そうだと思ったし
ぼくが赤のクレヨンで描いた太陽よ ....
その少年は、真昼の公園の真ん中で、手にした星座盤をくるくる回しながら、
「あれは確か、かに座の一部だから近寄ったら大きなはさみではさまれてしまうな」とか、「あれは確か、さそり座のしっぽのあたりだから ....
シーラカンスという名前は
ギリシア語で「中空の背骨」という意味で
原始的なそのつくりは弱々しく
外見のゴツゴツした印象からは想像できない

けれど普通の魚と比べて多いヒレは
しっかりと ....
「せんせいのては やさしいかたちしてるね」

いきなり言われたので
僕は自分の手をじっと見た
どうみても普通の手だ

「どういうところがやさしいの?」

血管がういて筋張っているし ....
季節のかわり目は
いつもどこか淋しい

風が吹くたびに
しがみついていた桜の花びらは枝を離れ
雨が降るほどに
やわらかな景色がその色を増してゆく頃

たとえば新しい教科書の
空欄に名 ....
休み時間に生徒が漢字練習をしていた
なかなか漢字が覚えられないとぼやきながら

僕はそれを見守りながら
漢字はいくつかの漢字がくっついていることもあるから
それを手がかりに覚えてゆくのも ....
今年はじめての風邪をひいて
布団の中でまるまっていたいのに
僕は先生なんて呼ばれたりしているので
待っている子供たちのために教室へ行く

ところで
そこの教室の窓はとても大きい
僕が ....
西日 茜さんのベンジャミンさんおすすめリスト(19)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
「三十二日目のこと」- ベンジャ ...自由詩611-3-31
「青空」- ベンジャ ...自由詩311-3-28
「沸点」- ベンジャ ...自由詩4*10-9-5
暗い森- ベンジャ ...自由詩4*10-8-7
セミ- ベンジャ ...自由詩9*10-7-31
「明日の壁は、空のむこうにある」- ベンジャ ...自由詩4*08-9-22
「宝石」- ベンジャ ...自由詩7*08-8-15
「背伸びする」_(心象スケッチ)- ベンジャ ...自由詩4*08-7-19
「ハムスターと僕と」- ベンジャ ...自由詩7*08-6-27
「ビスケットボール」- ベンジャ ...自由詩6*08-6-25
「メールする」- ベンジャ ...自由詩8*08-6-23
「折り紙」- ベンジャ ...自由詩7*08-6-18
「模索する太陽_(みさちゃんとぼくの色)」- ベンジャ ...自由詩16+*08-5-31
「少年と星座盤」_(物語・・・短編)- ベンジャ ...散文(批評 ...7*08-5-26
「シーラカンスは胎生なんだ」- ベンジャ ...自由詩7*08-4-9
「やさしいかたち」- ベンジャ ...自由詩27*08-4-5
「ふくらんでゆく春」- ベンジャ ...自由詩7*08-4-1
「億万人の心の音」- ベンジャ ...自由詩20*08-3-22
「空を見たいと思うとき」- ベンジャ ...自由詩8*08-3-19

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