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舞い上がったタンポポの綿毛が
振り返って見下ろした風景

歩道で蝉の抜け殻を
知らず踏みつぶしたときの音

そんなふうに目覚める朝

新しい自分が
古い骸に驚いたり
影よりも陰　.... 影を切り絵にする
凍てつく月夜


わたしの秘めた暗闇を
湿った地面に縫い付ける


月をみたか


わたしには

眩しすぎる 「

おいらはみてのとおり ただの灰皿だよ

なんにもしちゃいないのに

おいらを目の仇にする奴に

とう　.... 月が見ている
わたしの行方 海に架かる
一番長い橋に向かう電車
無人駅で降りると
星空に冷やされた風が肩をすり抜ける

頬がほてってくるようで
駅からずいぶん遠くまで歩いた
通学路を思い出す

一度だけ手を繋い　.... はじめてこころのなかに
さいたたんぽぽのはな

かぜにからだをばらまいて
ぶんしのように
げんしのように
そりゅうしのように

たびにでるたび
かけらひろいあつめるたび
（霧がする　....

つきのいし.さんのたりぽん（大理　奔）さんおすすめリスト（6）
タイトル	投稿者	カテゴリ	Point	日付
覚醒	- たりぽん ...	自由詩	8	06-1-16
月を見たか	- たりぽん ...	携帯写真＋ ...	15*	05-10-18
灰皿の冤罪	- たりぽん ...	携帯写真＋ ...	9*	05-8-31
かえりみち	- たりぽん ...	携帯写真＋ ...	4	05-5-23
朝もや・信貴山	- たりぽん ...	未詩・独白	7	04-12-6
飛翔する種	- たりぽん ...	未詩・独白	7*	04-10-11

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