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狂人の如く踊れよあしたには踏まれ汚さる白き言霊
雪あかり足音迫り我を抜きドッペルゲンガー玄関を開く
しずく落ち、揺れる花びらおもたげで母の手のひら思い出すとき
君恋し
思い煩い
一片の
たゆたう心
弄んでる
白々と
冷めるお前に
がむしゃらに
カラダ重ねる
惨めさが倍
....
たったいま はるかな星が 消滅したの。 あたしたちもきっと 何かなくした。
小鳥にも 性器はあるの?と きくきみに きらきらまぶしい 木漏れ日の花びら
ポケットに 愛を握り ....
化膿した傷口をさすり続けている 夕焼け、風のにおいがしている
奥まったところに隠しているような恋だったからいけないんでしょう
目をとじてそれでも残るまぶしさを手もかざさずにすい込んでみる
透明な音が響いて瞬いて少年の胸のかけらが落ちる
ほうきぼしテトラポッドのうえ踊る波のリズムでステッキを振る
....
短歌。刻一刻と色を変える空に寄せて。
・朝焼けに浸すこの目に映るもの あなたと共に眺められたら
・紺碧を切り裂く白い蚯蚓腫れ あの飛行機は何処へ行くのか
....
サクラ舞う御所の雅楽を耳にして
華奢な手をひき寒梅館へ
逃げ切るぞ
チャリで爆走 鞍馬口
出雲路橋を マッハで渡る
出発を告げる笛の音 闇を裂く 背中押されるままに乗り込む
さようなら 吐息の窓に書いた文字 消えるころにはすべてが終わる
逆向きの電車に乗れば初夏(はつなつ)の第一話まで帰れるはずだ ....
砂浜のない水たまりがさみしくて砂時計から補充した陸
さようなら ― もとは接続詞なのだから ― 悲しむ理由はどこにもない
「リコーダーを縦笛とよぶ日 ....
春はそう、不誠実にも始まってリセットボタンに手が出る日曜
不意に鳴る着信音は君からで、春が終われば設定消さなきゃ
口笛をエプリルフールに吹いてみる、嘘としておくひとつの別れ
さよ ....
約束の日が待ち遠し 指を折り 折々君への思いも募る
効率という言葉から程遠く 君待つ時はただ過ぎていく
募らせて逢う時のため凍てついた手足の固さ心に刻む
玄関に近づく足音聞きながら ....
手も繋げないふたりのため放つほうき星に気づけよ早く
「いま」という奇跡が途切れないように 句読点のない日本語で言え
10年後のぼ ....
かろうじて保たれていた平衡が崩れてそれでも世界は終わらなかった
「パトラッシュ もう疲れたよ」 ひとりごと
納期に追われ 今日も眠れず
「青」と「黒」 その名を背負う少年が
教えてくれたルーベンスの絵
名作をCR機で想い出す
大当たりから薄れ ....
気持ちとは揺れて動いて変わるもの変わらぬものはただ君が好き
「あの海は何色ですか」
「鉛色」
「かもめの羽のような色です」
「あの空は何色ですか」
「真珠色」
「冷たい霧を重ねた色です」
しらしらと騒ぎつづける常夜灯。白ちゃけた腕と、シーツと、骨と。
言葉なく羊の群か葬列か 食堂へ並ぶ人々の背中
膏薬を塗りたくっても痛いまま白いカルテと暦を散らす
....
マシンガンにチョコレート詰めてぶっ放す発情都市への宣戦布告
マシンガンにチョコレート詰めてぶっ放す蜂の巣になる君が好きでした
マシンガンにチョコレート詰めてぶっ放すたやすく好きとかいうなばかもの
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カレーを食った後飲む珈琲白猫と目が合い午後の静けさ
持ち越した 次の夏への思いでは いつまでたっても奇麗なままで
待ち合わせ場所はどこかの曇り空ばかりが続く駅かバス停
大波が小波を飲み込むように冬 芒ヶ原に消えゆくふたり
砂浜に打ち上げられる夕焼けの淡い波間に拒まれながら
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バリバリと板チョコ食へば冬の夜腿の辺りが寒く感じぬ
何気なく「おはよう」なんて言わないで声が震えてオーバーリアクション
初デート肩を並べて歩いてもあなたの歩幅は速度オーバー
長電話疲れてるんならやめればとオーバーオールのあのこが唄う
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枝の端に
咲きぬ君に目もくれず
落ちたその時
恋初める僕
今度こそ
今度こそは と
思うのに
結局ぼくから
おやすみコール
コガラシがまた波たてる
小さい僕
夜空の水槽木の葉泳いだ
「女子アナと結婚したい」ぬかすから
寝てる背中に カラシ塗り塗り
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