夜の憂楽町線は
疲れたメガネの顔でいっぱいで
うんざりしていたら
隣に座っていた女の人が無言で泣いていた

女の人は下を向いていて
しゃにむに手で前髪をすいている
耳をすますとポツ ポツ ....
トビウオがサンマの仲間であるのと同じくらい
パラシュートはビニール傘の仲間であるので
空から降ってふわりと揺れる君の昨日のことばと
肌を冷やす冬の雨を避ける僕のかなしみとは
そんなに変わらない ....
夕焼けの頃)

机の上、広口ビンの透明な壁面には
「真空」と書かれている

私はただ、じっとそのビンを見つめているだけだった
あなたはそんな私を若かったのだと笑うだろうか
あるいは、 ....
凪沙の歌


ぱぱ
ぱぱはきのうおそくにかえってきましたか
あたしとままがねてるおふとんのよこに
もうふだけおしいれからだして
おきがえもしないでねましたか

ぱぱ
ぱぱはきのうば ....
   
笑顔は
その下の無数の筋繊維と毛細血管だけじゃなく
いろんなことも隠してくれているようだ

第二製鋼所もとうとう夜間休止だという朝でも
工長のおっちゃんはいつもの調子で
次の夜に ....
夜から朝の香りが漂いはじめると
冷えた青暗さが産まれてしまい
わたし
朦朧の海の前に立ちつくす

霧に包まれた濃紺の砂浜
埋まってゆく足元を
記憶の波がおしよせて
砂粒軋ませ揺らしてく ....
濃い緑色の瓶は
ひんやりと冷たい

ラムネっていうのよ
ヒロコちゃんが
わたしの耳元でささやいた
花壇の柵に二人もたれて
瓶を高く掲げると
緑の濃さが変化した
きれいな瓶
 ....
山田でございます。
前回はスタミナ切れでと言う誤魔化し方で何とかお茶を濁してみたのだけれど、実はそこから先に進まないとあのままじゃただの俺の言い訳だけだったりしたような気がすごくしていて(最もこっか ....
さいきん
じぶんの
はんぶんが
じつはおとこで
ななしの
ははおやであることに
きづいて
とこにふした


いやなこった


せけんのはなしなんかじゃない
にんげんは
に ....
白い壁の
薄黄土色のドアの向こうに入る前に
これを持ってて
と渡された
エアキャップ

ぷちぷちと
つぶして待っていればいいんだろうか
それとも
ドアの向こうから戻ってきたら
自分 ....
{引用=
「それ[伝統]は相続するなどというわけにゆかないもので、もしそれを望むなら、ひじょうな努力をはらって手に入れなければならない。伝統には、なによりもまず、歴史的感覚ということが含まれる。これ ....
マンモスは氷の中にしかいない
過去の或る時
きっと氷河期の氷の上で
跪いたきり
起き上がれなかった

マンモスは
それきり一頭残らず
地上から消え
今はマンモスは氷の中にしかいない
 ....
 秋の連休の最終日に
 剣神社のほうらい祭りがある
 小さな町のことで
 老若男女こぞっての縁日というところだ


 小学校低学年の女の子がボールを投げ 
 オッチャンが外れ ....
夏が行く もう届かない 青春の テッペン目指して キラキラと行く ☆石原吉郎「若い人よ」の場合




私はちがうのだ若い人よ
私はちがうのだ
私の断念において
私はちがうのだ断念への
私の自由において
堤防はそのままに
堤防であり
空はその ....
あなたのことが気になって
気になって
眠ることができなくて
あなたのことばかり考えていた

翌日、八百屋に行き
店先にあなたが並んでいないのを確認すると
ようやく安心して眠りに落ちた ....
すでに13,264回の公演を終え
僕は13,264回
僕を演じ続けた

誰よりも上手く
誰よりも正確に

ところで
この脚本を書いたのは
いったい誰なんだろう
時々、ありがとう ....
祈りをこめてやれば
たどりつくと
おもっていたんだから
赤いくちびる
霧でみえない
やわらかな膜

せなかの音
呼びたいのは何
赤い点々
地図のうえ
おちる
うかぶ

 ....
赤いセーターの女
ひっつめの髪
きみどり色の閃光
作業
眼鏡
作業

作業
反復
業務



複写機
吐き出される
モノクロ
ドット
三千枚の
「@」の顔
 ....
かつて滅びた文明
メソポタミア文明
それが今私の中で蘇る

ホットケーキは石で焼いて
チョコレイトは石で溶かして
ミルクセーキは石で泡立て

「石ばっかりやな」

私とあなたでは意 ....
あさ ame  滲む顔
ひる ame  ぼやけた顔
ひる2 ame  20pxの顔

女の子の部屋に期待していた子供
夕方は無い 

カラスが明け方に自殺をしたら
お天気雨になった と ....
  

  制服の短いスカートから伸びた二本の白い柔肌の足

  繭糸を紡いでできた足の線混ざりけのない清潔な線

  きず口を塞ぐかのように押し込んだあなたのそれは何かを語った

  ....
目をとじると
だれかの鼓動が聞こえる
机のすみや天井やそのダンボールのかげからも

だれのものかはわからない
けれども だれのものでもいい
わたしの気配をうかがう
いくつもの鼓動

 ....
「口数の少ない{ルビ女性=ヤツ}が良いぜ」

「野性的な{ルビ男性=ヒト}が良いわ」

まるでファミレスのメニューを広げるような出会い

会計が済んだらこっそりテイクアウトのオバチャン
 ....
 今
 そんなに強張っているけど
 肩の力を抜いて
 眉間の力も抜いて
 下唇の下の力も抜いて
 そしてなにより
 心の力を抜いたら
 自然に腹の力も抜けるから
 そしたら
 Boo ....
布団を干したかったの。
どうしても、今日干したかったの。
お母さんは言いました。
「濡れてもいいなら干せば〜」

一気に気持ちは萎えました。

ブーツを履くのもやめとこ。
骨洗いの宿題はたいへんだ
僕は集中力がないから
いつも苦労する

僕のお姉さんは骨洗いが
とても上手だ

姉さんが骨を洗う姿は
とてもきれいで
僕は
自分のお姉さんなのに
変な気 ....
街路図には
方位が記されていないので
正しい道順はもうわからない


人影のないアーケイドを逆順に進めば
三番街と一番街のあいだに
二番街がない


封鎖された地下通路から
川底 ....
あんなぁ、この町もいよいよなぁ、戦争っていうこわいやつが襲ってくるんさ。
若いもんはみ〜んな兵隊さんになっちまう。
いやや、いやや。って皆泣くんよ。
家族はなぁ、この子らにどうぞ生きてかえってき ....
さびしい秋の夜の
さびしい田舎の
さびしい家の
さびしさが

さびしさのあまり
ちいさく凝って
足をはやして
ひょおんと跳ねる

さびしいね ひょおん
さびしいよ ひょおん
そ ....
狸亭さんのおすすめリスト(850)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
憂楽町線- 練馬区民自由詩1003-11-25
朝焼けまでのバランスを- nm6自由詩403-11-25
夜明け前に- たもつ自由詩1803-11-25
凪沙の歌- 山田せば ...自由詩1103-11-24
グッド_モーニング- AB(な ...自由詩503-11-24
朦朧の海辺- サダアイ ...自由詩503-11-24
ラムネ- アンテ自由詩603-11-24
山田せばすちゃんショウたぶん番外のけたらその5_再びいつの日 ...- 山田せば ...散文(批評 ...503-11-24
とぶ- 石川自由詩703-11-23
預かり物- AB(な ...自由詩303-11-23
エリオット「伝統と個人の才能」- 藤原 実散文(批評 ...703-11-23
マンモス- まんぼう自由詩403-11-22
ヨイヤマ- AB(な ...自由詩403-11-22
青春のテッペン- 春日野佐 ...短歌303-11-22
風のオマージュ_その8- みつべえ散文(批評 ...503-11-22
眠れない夜- たもつ自由詩403-11-22
人生劇場2- たもつ自由詩503-11-22
りずむ- 石川自由詩703-11-22
その女は派遣で時給千二百円だった- 岡村明子自由詩703-11-22
メソポタミア- 佐々井自由詩703-11-21
ame- dendrocacali ...自由詩103-11-21
シーツの赤月- 容子短歌803-11-20
つながる- 竹節一二 ...自由詩103-11-20
恋愛ごっこ- 美柳 章自由詩1*03-11-20
Boo_と幸せについて- AB(な ...自由詩2*03-11-20
泣いちゃえば?- 浅野 す ...自由詩303-11-20
骨洗いの宿題- k o u j i * ...自由詩1503-11-20
空白の森- 安部行人自由詩1103-11-20
あんなぁ- 千翔自由詩203-11-19
カマドウマ(百蟲譜9)- 佐々宝砂自由詩303-11-19

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