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わがうたは闇にあまねくある星のいまはほろびし宴のなごり
この酒を忘れてならぬ痛みさえ癒されゆくをかなしむひとと
寂々とさくらしべふる宵闇にただのみかわし酔いどれていた
杣人の 分け入る山の残り雪 ゴギ棲む川は寒く濁れる
白く濃く もくれんの花咲きにけり 春陰の里を足早に行く
黄砂止み 一面の菜の花 ゴビの砂漠に春の風吹く
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空寒み ぽっぽとこぼれる 白い息 春への汽車が 出発進行
木の芽ぶく 枝の指さす 春の雲 ほんのり花に 染められピンク
荊棘(ばら)を摘む掌のなかにだけ朝はある
そのまへの夜そのあとの夜
*
駆けている 少女は服をぬぎすてる
むねにはことば あしあとはきへる
*
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しん、や
PRIDE、
蟻。. . .
・しん、と鳴く夜の窓から蟻の文字、僕ノカケラ(スクロール!)ゴミ箱行き(酸性!)
さんせい、デス。
COOL、 ....
粉雪に考えなしに見上げ空想い馳せるはアフリカの夜
画面上雪だるま型のアイコンに征服されゆき眠気はとれず
ハイウェイに動揺する街ダンスフロア肩をすくめて襟を立てます
濡れましたマフラー ....
年明けて水の凍らぬ土地にゐて空を見上ぐる空は凍れり
さやうならと云ふ言葉のみ美しく響く気がする睦月中旬
迫り来る地獄の闇に名を付けよ死ね死ね団とかショッカーだとか
遠ざかる銀河遠のく ....
弾けとぶ硝子の街のリアリズム軽く躱して越え去りゆかん
乱れ髪やは肌罪に裂かれても衣擦れの音ノンとは言はじ
さなきだに寂しきものは仏なり嘘偽りを桜とひらき
コールタールのごとき
嫉妬剥がれぬ
我が舌先よ
肌を刺す自転車の風アマルコルドままよ抜け切る踏切の溝
満月と見紛うばかりに丸時計ゆくりゆくりと短針の夜
クラクションパパラパパラに道路際過ぎ去る豚の色彩の妙
暗闇に減速する性からから ....
「笑う君の手の甲に浮かぶ血管を見て恋に落ちました。(まる)」
背の高い君が体を折り曲げてあたしを覗き込むその目が好き
この恋は本物なんて思わないけど本気だってことはわかるわ
ばらばらに砕けたあた ....
夏が行く もう届かない 青春の テッペン目指して キラキラと行く
制服の短いスカートから伸びた二本の白い柔肌の足
繭糸を紡いでできた足の線混ざりけのない清潔な線
きず口を塞ぐかのように押し込んだあなたのそれは何かを語った
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