ぽえむのことを ぜんぶ
ぽえむのことを ぜんぶ
きみに うちあけたい
ぽえむのことを ぜんぶ
おとなになっても わからないままだと
きみに うちあけたい
ぽえむのことを ぜんぶ ....
例え辞めろと言われても僕はあなたの葬式を泣きたいのだ
自分が死んだとき世界中の人に祝って欲しいと謡った詩の通りに
臭い水に潜って焼かれるあなたは
肉の焼ける生臭い蒸気で汽笛を鳴らしながら
ひら ....
少年や六十年後の春の如し (永田耕衣)
加藤郁乎と同じくらいに、このひと永田耕衣もすごいおひとなのであった。加藤郁乎に比べるとかたちが非常に整っているので一見まともな印象を受けるが、上記引用の俳 ....
にんげんのやることじゃないです
と にんげんがいう
にんげんのこういにたいして
人間だけが原水爆をつくる
人間だけがアウシュヴィッツをつくる
人間だけがサリンをまく
人間だけが手を汚さ ....
ここから出なくてはならんのである
いつもよりは前向きな気分なのである
なんとかせなならんのはわかっているのである
何をどうしたらいいのかもわかっているのである
こんなことしてる場合でないのも
....
アスファルトはもちろん
六甲山の山並みも、ヨットハーバーも
歩道橋も、イカリスーパーも、スーパーのトレードマークの
「錨」の横に捨てられている小犬達も
スペイン土産にもらったチョコレートに混入 ....
{引用=右手と左手のための協奏曲 より}
●雨の精
一度書いては捨てられた詩のように
誰にも知られることはないけれど それでも
人の心に光と影を投げる一瞬があります
ちょうど水たま ....
?
一発やり終えて俺の上で抱きついたまま、お前は
ある歌を歌いだしたんだ
俺も知っている歌だったから適当にハモっていると
俺があまりにも音痴だったせいか、急に歌を止めて
....
遺書にして艶文、王位継承その他無し (加藤郁乎)
どこが俳句なんだと悩まないように。作者が俳句と言やそれは間違いなく俳句なのだ。加藤郁乎は、この手のすごい俳句をものす私の大好きな俳人の一人。彼の ....
ぽっかぽかの
日干しされたふとん
お日様のにおいが
ほんわか
あたたかくて
心が
溶けてゆくみたい
そんなふとんを
頭まで
すっぽりと
かぶったら
その日の
嫌 ....
1. プラス 1
足りないの、1
あたし
レンタルしたビデオだって絶対に
返すのは次の日
でしょ
生理の終わった次の日
きみが
セックスを求めたとして
まだ終わってないこと
....
君は春が来るのを
楽しみにしてる
特別
何か変るわけでもないのに
でも
君は自分の春が遠いことをしっている
俺も自分の春が遠いことをしっている
俺が歌ってあげ ....
金髪の中年
若い未亡人
ぎこちない青年
3人はうどんの出る喫茶店で
食事を共にしていた
丸テーブルの真ん中に
輪菓子(ドーナツ)が置かれていた
スポンジの空洞の上で
3人は ....
世界の偉い人達が 島に来た
この国の偉い人達は おおわらわらしい
島の偉い人達は 自慢げで
でも
愛する僕の家族は いつも通りだった
島にとって 大切なものはなんだろう
この ....
檸檬は今にも飛んでいきそうな色と
形をしているけれど
決して空を飛ぶことはない
朝、テーブルの滑走路で
ワンカップを自販機で購入した人間の
いったい何割が自滅しているのだ
タクシーの運ちゃんが
酔っぱらってませんよ、って
さっきから赤ら顔で小物入れからワンカップ
出したり入れたりなで回し
蓋 ....
ひんやりした おんなのひとの細い指先を噛んで
ゆるくウェーブがかった髪のなかに 僕の手を差し込む
そう こんな 汚いネオン街を見下ろす山道の中で
ぼくは お ....
Res:ミキ 題名:南仏にて 投稿日 : 2004年3月7日<日>22時03分
近藤君、
僕は今南仏の田舎町にいる
鉄道も一時間に一本しか通らないくらいの、
ぶどう畑に囲ま ....
三月九日午後四時時四十五分
僕は友達に会う約束を破られたので
しょうがなく家まで帰っていたら
前方の空 遠く彼方でカラスが堕ちていった
南無。
思ったのは それく ....
卑猥だ
どうしてか 椎茸が卑猥である
もう寒くもない夜に自転車を走らせて川べりに行く
警察官に止められて ライトをつけろと言われ
彼らもこう見えて 楽しく生きているといい
上々な証拠 ....
ぬくもりは、いつも
土の匂い 木の匂いで出来ている
どれほど年老いても、銭湯の湯気の中
その存在感には
富士山も
霞んで消えて、行くばかり
角材を担ぎ上げる姿 のこぎりをひく横顔
....
『国際通り』
ここはカリビアの街
と,思われた。
老若男女全てが,
取りも直さず,
暑気と酒の泡の上に浮いている
その間を,車が駆け抜ける
夜は,いつまで続くか
喧騒は,朝を知 ....
ふと右を見ると三塁手が君だったので
僕はすっかり安心した
うららかな春の日、デーゲームは淡々と続いている
スタンド、ベンチ、フィールド
いろいろなところからいろいろな声が飛び交っている
....
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=8106
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=8192
http://po-m. ....
あさはまだくらいうちから
うしうまにえさをやり
いどでみずをくんで
ひえつぶのういたしるをすする
ひがのぼれば
たはたにでて
はるはあぜぬり
なつはくさとり
あきはかりとり
....
あの日
僕の夜空は燃えた
僕は君を許せず
君も僕を許せず
裏切りと涙の
炎が燃え立った
僕は酒も飲むし煙草も吸うけれど
憎悪に近い炎を
一杯の酒で流せるはずはないよ
....
僕の欲しかった
犬のぬいぐるみ
お母さんが
買ってくれたんじゃだめなんだ
お父さんに買って欲しかったんだ
僕は
お父さんを写真でしか知らない
天にいるのか
地にいるのか
....
わたしは小鳩をはなす
わたしの小さなコトリ
まだ小さな頼りない翼で
まっすぐに大空へ飛べと願いを込めて
寄り道するのも楽しいよと付けたして
わたしは小鳩をはなす
小鳩はわたしからは ....
雲のない
ブルー・スクリーンを仰ぎ見ても
語るべきものなど何も残されていない
サイレント、ひとつ
崩れながら包み込まれる
ネイティブ・アメリカンに
インディアン・サマー ....
あめあがりの
まちはしっとりして
やさしい
のうたんが
ひろがっていた
きみはときおり
みずたまりに
ぱしゃん、としずくを
はじけさせて
....
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