彼女のステージを見た、僕がいる
彼女のステージに居た、僕がいる
僕はギターを抱いていた。
濁った目の天使
君は熱に浮かされて、ステージの袖に立ち
蒼い肩から白い腕を覗かせ ....
もくもくと
ただもくもくと
ふくらむままに
あなたをだいじにすればいいのに
入道雲の中では
小さくちぎれた雨雲が
ちくり ちくり と
針の雨を降らせ
あふれる想いを傷つけます
....
【導入】
三島由紀夫は文章読本の中で批評について語る。
まず、オスカー・ワイルドの「芸術家としての批評家」を読めという。次に、評論の文章の困難は、日本語における論理性の希薄さと批評の対象の脆弱 ....
ときどき
おるごおるを ひきだしからだすと
ものがなしい おとがする
くらいなかから
ながれだすおと
の
ゆくえはみえず
かべにあたって
しみとなる
てんじょうの かお
を ....
しん、や
PRIDE、
蟻。. . .
・しん、と鳴く夜の窓から蟻の文字、僕ノカケラ(スクロール!)ゴミ箱行き(酸性!)
さんせい、デス。
COOL、 ....
とうさん
せんせいのおはなしには
ぼくらでてこなかったね
ぼくやまねこさんのように
どんぐりのさいばんしたかったな
くらむぼんみたいな友達ほし ....
郵便ポストの口の滴り
水性の宛先
にじむ歌の
音色は
配達夫のかばんの底
にじむ歌の
雫 いつしか
アスファルトのくぼみの
くぼみのなかにも
ちいさな土地と
ちいさ ....
手袋を着けて自転車にまたがる
ゆっくりと
寒さに耐える体の震えとともに
ゆっくりと右足からこぎ始める。
長く続く下り坂を走ると
耳が風に切り裂かれて痛く
その数秒の風景 ....
日曜の朝刊はテレビ欄から読むのを習慣にしている
新しい連続ドラマなどやっていないだろうか、なんて
A4サイズに畳まれた新聞をA2まで広げたとき
私はテレビ欄に挟まれていた1本の髪の毛を発見し ....
帯解寺の帰り道
奈良の盆地の五月晴れ
水田 若穂に 渡る風
あぜ道 道草 帰り道
生まれくるもの帰り道
生まれゆくもの帰り道
....
まぶたが
かゆくて
はれてる
ねぶそく
いらだち
さみしさ
ぼんやりとした おもさ
海があんまり静かで
手を突っ込んでみても濡れない
顔を突っ込んでみても息苦しくない
ということはどうやら夢をみているらしいから
潮の匂いすらしない潮風に吹かれて
飛んでみようとおもう
....
去り行く時は
季節と同じで
美しい色彩と
深い爪あとを残す
僕の中では
君との出逢いも
別れも
昨日のことのように
思い出す
二人で見た
サ ....
ああ、イソジン飲みたい
マジっすか?
と
東方よりお医者様伝来
ああ、ほんとうは卵ボーロ食いたかったな
イソジン飲みたいっつっちゃったな
ああ、血液、採る?
わた ....
木の幹の中は
小人の国
「冬」という地下の駅から
汽車の音がきこえるよ
しゅっぽ しゅっぽ
長い長いトンネルぬけて
しゅっぽ しゅっぽ
新しい緑の帽子をかぶった小人たち
夢と希望ととき ....
寒い空 空も思わず 白い息
君と初めて会ったのは
病院の白い背景
小さな小さな君に
どんなに 喜びをもらっただろう
今はもう
上から見下ろされている
目の前に君が座ると
その背中で テレビが見えないんだ
あの ....
熱いものを触ったときに耳を触るってのはよくやることだけど、実はあまりやらないことだ。まあ、こんなことはどうだっていいんだ。おれが言いたいのは、一つしかない。餃子を食いたい。ラー油 ....
満月の光に晒した水は
毒を孕むと言われてる
それはきっと昼の陽を
月が憎んでいるからだ
鏡面に映る顔は本当の
顔よりも美しく見える
それはきっと鏡の中の
彼が嘲っているからだ
....
ニヒリズムをロマンチックに語る馬鹿
独身主義者の集いでプロポーズする馬鹿
過激な発言でヒーローになれると思ってる馬鹿
投稿しっぱなしで感想もレスも書かない馬鹿
詩なのに怒りまくる馬鹿
おまえ ....
「捧げる詩集」(1995年・緑鯨社)には、1988年から1990年にわたって個人誌「風羅坊」に発表した作品を収めた。個人誌といっても、B4用紙に短い詩を毎号6〜8篇コピーして読んでほしい人に見境もな ....
葛藤に勝つ加藤さん 祝いたい岩田さん いいんだ飯田さん 宝だから宝田さん
しきたりは岸谷さん 最高だよ斎藤さん 一等だよ伊藤さん 只今参上三条さん
四季の錦の錦野さん 好き過ぎ鈴木さん あらいい新 ....
葉脈たちの
時間と
小鳥たちの
時間が
交差する
川のほとりで
小石たちの
ざわめきが
鳴り響き
木々たちの
呼吸と
朝の粒子たちの
呼吸が
擦れ違う
霧の中で
水滴 ....
風が遊んでいた
波の音はかき消され
鉄塔にからみつくような電線は
歌を歌っていた
一条の光が闇を貫き
遠く海を照らしている
灯台のもと 風が遊んでいた
空が目を ....
「私を愛するほど馬鹿だって
知らなかったな」
そう言ったっけ
二人で眺めてもいいのかなって
....
ソフトクリームやクレープなんかは、歩き食いをしてもいいことになっている。
いや、法律とか条例があるわけではなく、ほとんどの人が文句を言われない、はず。煙草は注意されるけれど。
キャンディーとかガム ....
そこに明かりが見えたから
見えたような気がしたから
確かめたくて
その灯りの下に広がる世界が
どんななのか
そこに何があるのか
知りたくて
走り続ける電車の窓から
飛び降りた
....
ぼくららららの東京音楽はスピーカーから
店内のボーズが屏風に上手に絵を描いて
店頭のラジカセの上にカラスでアーアーと鳴いて
例えばその街には かわいい人も悲しい猫もいます
ひるがえって部屋 ....
支柱にくくりつけられたブランコが
凍りついた蜘蛛のように空を見ている
荒れた鴉の羽の朝
外灯に雪は群がり
連なる柱を傾けている
曇のなかの雫の陽
道を分ける蒸気の壁
ふた ....
背くなら 何故古巣へと 戻る公家
送るだけ まあとりあえず 送りゃいい
いかんざき マイブームは 隠れんぼ
議事堂に 満員御礼 いつぞ来る
テロリズム 恐怖政治の 意味もある
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