まぐろの解体ショーに行く

はんてん角刈り包丁持って
さばいてさばいて大喝采
死んだまぐろが

このように

ほら奥さん
一枚どうですか
一枚一枚

まぐろって
骨と骨のあい ....
ぬるむ風 S oftly
おめざめの虫 P oetry
ringing RING
Spring has come
そっと はじまりの鐘が鳴る

ふくらんでいく空 S tory
桜たちの舞 ....
誰か俺におやすみと言ってくれ

そうじゃないと

また俺は眠れない

また俺は悪夢を見る

せっかく作ったゆりかごから

落ちちまうだろう

誰か1本だけ寂しげに咲く

赤 ....
届かなくなったんじゃなく 
手を伸ばさなかったんだろう

今じゃスーツにネクタイ
ボヤくことが癖になっても

振り返れば置き去りの夢が
今でも僕に笑いかけている


 ....
ああ…また最近俺の毎日に
テレビで見るような
砂嵐が舞っているよその一粒一粒
の砂には内訳があるような無いような

底に穴が開いた靴を足で担ぎながら
砂浜を歩いたころの
気合いが欲しい
 ....
      ぼくたちは肉体をなくして意志だけで生きている
         −吉本隆明詩集『転位のための十篇』収録
                 『絶望から過酷へ』より−

けさは
かる ....
友人の部屋の隅っこに
ネジが一本転がっているので。

「このネジ何?」
「どうやら俺のものらしい」
拾い上げて見ると確かに友人の名前が書いてある
「そりゃそうだろう、お前の部屋に落ちて ....
みかんの花が咲いている島から
瀬戸内海が見えるというのは
あの有名な唱歌のせいだ
などと想いながら
コンビニ弁当を食べ
入り江の澄んだ水の色や
水平線に浮かぶ
白い雲のような櫻を
見て ....
体温を逃がさないように
君は丸くなって僕の隣りで
いつものように
まだ寝息を立てている
まるで小さな生き物が
昨日も生き抜きましたと
陽光に告げるように

寒い、寒い、いつもの朝
 ....
群青の空に

月が出ていた

レモン色の

まんまるい月

あれはなぁに、と

君が言うので

天国だよ、と

僕は答えた
今にも
空へ溢れていきそうな桜の花弁や
空へ昇っていくような雪柳の白さに
そろそろと背伸びをしながら
私も溢れていきそうな
春 です


南向きの坂道を
とんとんとん と降りていけば ....
海から見えるように
植えられたので
海岸沿いの山の中腹を何キロも
桜並木は続いている
去年は車の中から
弁当を食べながら観たけれど
いつか海の上から見たいね
ずーっと櫻色の帯になって
 ....
 とうとう、自動式回転ドアで死者が出たというニュースが新聞に載った。

 あれが登場し始めた頃は本当に怖かった。その前にあった、手で押すタイプの回転ドアも怖かったけれど、自動式のは容赦なく回ってい ....
早くそれを私に、という滑らかな声、
私はその声の主を見定めようと目を凝らす。
その人は、私の妻の姿をした、別の女で、
私が腕に抱いているのは、肉の塊。
スモークチーズのような、大きな肉の塊。
 ....
Boy
話のわかる先輩とグラスを重ね 
生意気を言い放っては 
頭を撫でられている

Boy
姉さん達より自分の肌を瑞々しいと言った後
懸命にフォローの言葉で繕って
やっぱり頭を撫 ....
昭和生まれの私の肩を
平成の雨が容赦なく打つ
汚れや痛みは流されず
ただ剥き出しの私だけがここにいる

昭和という時代の終わりを
私は祖母の墓参りの帰り道
高速道路の車の中で聞いた
ま ....
チリチリしたものがふわふわして
涙たっぷりの朝の食卓になりました

誰もいない台所はいま荘厳なひかりにあふれています
醤油のこびりついた容器も金色に輝いています
空気の一粒一粒が新しく生まれ ....
目が覚めたら春だった
カーテンを開けるとまぶしいひかり
まるで全てが輝いているかのよう

桜が喜んでいる
輝いている
おもいきり伸びをしている

桜だけじゃない
まだ残っている梅だっ ....
俺は写真でしか

見たことないけど

白い彼岸花

お前は

なぜ白い

赤い血を流すのが悲しいのか

赤い血に染まるのが苦しいのか

赤い彼岸花に

いじめられないか ....
きみの寝顔をみているととても安心する
熱をだし少し苦しそうな寝顔のきみは
いのちを懸命に燃やし
熱い息吹を吐き出している

窓のそとの大きな暗闇が
暖かいひとつの生命のように感じられる夜
 ....
あら、困ったわ
が口癖の君が困った様子なんて
今まで見たことがない
あら、困ったわ
なんて言いながらも
トントントンッとまな板の上で大根を切ったり
ザッピングをし続けた挙句の果ては ....
 なるべく精確に言葉を使いたい、と思う。だから、言葉がひきずっている余計な意味は、極力、排除する。
 しかし、詩歌を書くとき、最も力強いのは、言葉の持っているしっぽではないか、と思うことがある。
 ....
傘の隙間から覗き込んでみると
まだまだ空は真っ白で
そこだけは変わらないでいてくれるから
いつまでも届くような気分になる

辺り一面に響いた雨音を
傘の裏側で受け止めながら
跳ねる地面の ....
ひとつの恋やひとつの季節や
その移り変わりのたびに
ひとつのうたをうたう

あなたのうたは
あなたの心を解放してくれますか
それとも
縛り付けられたままですか

その合間 ....
1.
内ポケットに入り込み
しっかりとボタンを留める
頭を膝にうずめて
もれてくる光が無いことに
安堵


2.
予感と習慣から
ふいに
ひたいに張り付いた前髪をかきわけ ....
またはドキュメント夕食時の佐々家。

夕暮れのテレビ・ニュースで
菜の花畑が写る。
「いちめんのなのはな」
とわたし。
「純銀モザイク?」
と夫。

さて。
いつものように。
バ ....
「 あぁ あぁ あぁ あぁ
  
  嗚呼 嗚呼 嗚呼 嗚呼 ・・・ 」

休日の公園
木々の上から
{ルビ烏等=からすら}ののどかな調べに
地上の鳩等も舞い踊る
噴水のほとり
餌 ....
確信犯という言葉の意味が、気になって気になってしかたないので、辞書をひいてみた。

確信-犯【かくしん-はん】
自己の信念に基づき正当な行為と信じて行う犯罪。
[特に、宗教的・政治的な義務感・ ....
まけじゃんけんというものをおそわりました
さきにあいてがだしたてに あとから
わざとまけるてをだすじゃんけんだそうです

ぱーには ぐーを
ちょきには ぱーを
ぐーには ちょきを

ま ....
磨きたての線路が

最初に摘み取るのは

車輪が裂いた

誰かの手向ける

紅い花

深夜二時

時計回りの線路研磨車

棺の中を流れるような

排気をもらす構造は ....
狸亭さんのおすすめリスト(850)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
裏でして- 山内緋呂 ...自由詩7*04-3-31
Spring_has_come- たかぼ自由詩104-3-31
☆95_ツバキ- 貴水 水 ...自由詩7*04-3-30
考古学者になりたかった- AB(な ...自由詩604-3-30
砂嵐- 純太自由詩504-3-30
REAL_GHOST(晴れた幽霊)- 大村 浩 ...自由詩1104-3-29
ネジが転がっているので- たもつ自由詩1904-3-29
言い訳- まんぼう未詩・独白304-3-29
ジャングルの朝- いとう自由詩10*04-3-28
月夜の天国- ロク自由詩404-3-28
春色- 霜天自由詩604-3-28
櫻の頃夜の海で- まんぼう未詩・独白404-3-28
回転ドアの恐怖- 白糸雅樹散文(批評 ...404-3-28
膨れるスモークチーズと際限の無い循環- chitoku自由詩104-3-28
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雲の切れ間- 快晴自由詩9*04-3-28
朝の食卓- 青色銀河 ...自由詩704-3-27
「_輝いて_」- 椎名自由詩204-3-27
☆89_シロイ…ヒガンバナ- 貴水 水 ...自由詩704-3-27
暖かな闇- 青色銀河 ...自由詩204-3-26
あら、困ったわ- たもつ自由詩5004-3-26
言葉の持つしっぽ(あるいは亡霊)について- 白糸雅樹散文(批評 ...4*04-3-26
まっしろ- 霜天自由詩304-3-25
夕焼けのソネットさん- AB(な ...自由詩904-3-25
毎朝が来るまで- 湾鶴自由詩504-3-25
いちめんのなのはな- 佐々宝砂未詩・独白4*04-3-24
日々の谷間で- 服部 剛自由詩404-3-24
確信犯について- 佐々宝砂散文(批評 ...604-3-24
まけじゃんけん- 汐見ハル自由詩29*04-3-24
夜に銀の自傷- 田川修作自由詩304-3-23

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