すべてのおすすめ
枯れ草に 溺れ顔出す すみれかな 春光や「カレーの市民」の尻の張り

春光や決死の像に漲りぬ

彫像の裳裾の奥へ春光る

春光の中や塑像の蹲る

緩みなく「考へる人」春早し

春立ちぬ考へること生きること

地 ....
雪崩 老樹 飲みこみ 夜となる

日々凍る おのが命や 鉈一つ

右の手に 乗るはずの独楽 くうへ逸れ

炎をば 凍らすと言う 痴れ者は
指の跡 みじかい文の うらおもて

いまさらの 恋が見えない あぶり出し

ときどきが どきどきするほど わるい恋
寒い空 空も思わず 白い息 瀬をはやみ割れたきりなる年の夜

心眼を持たぬ我らの初詣

拾ひしは空の財布ぞ初夢に

二階なき我が家にぞめくひめはじめ

ちはやふる{ルビ雪花菜=きらず}炒めつ落語聴く
{ルビ南の風=フェーヌカジ} ウージの音色 揺れる青 うつし世は春雨なりき芝居果つ

渡り廊下の左右より春の闇

洗ひ髪夜しか逢へぬ人と逢ふ

揚花火仰ぐ横顔盗み見る

首筋に跡を残せし残んの蚊

衣かつぎ妻は家では酔へぬも ....
オリオンの木星射るを仰ぎつつ
木枯らしや岐路に立てるを告ぐ便り
流感の息子の耳朶の産毛かな
流感や早退けの背に陽のそそぐ
幼子の額のあざや冬ざるる
雪しまく挑むが如く鴉啼く

矮猫亭はこ ....
入居見て日々数える敷居かな
ゐりいみ(て)ひにち(かぞえる)しきい(かな)
うるうると潤む舟見て歌津救う
うる(うると)ゆ(る)むふぬ(みてうた)つすくう
をろし味蓬ほのかに屠蘇凍り
をろ( ....
蜆売車力木造鯵ヶ沢
大回遊秋刀魚塩焼柚子大根
不来方の初っ切り相撲の勝ち名乗り
主なき隣家に熟す柿たわわ
小望月レンズのほこり払う吾子
落葉焚き偏屈ひとり手を炙り
夜仕事の妻の背丸く影落し
狸亭さんの俳句おすすめリスト(12)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
すみれ- 春日野佐 ...俳句404-3-4
県立ロダン美術館- 右肩良久俳句404-2-23
凍炎- 音阿弥花 ...俳句104-2-19
恋文と恋の三句- 折釘俳句704-2-12
雲ぽっかり- 春日野佐 ...俳句304-2-9
ちはやふる- 佐々宝砂俳句4*04-1-14
海風- 春日野佐 ...俳句104-1-10
半仙戯- 佐々宝砂俳句603-12-30
矮猫亭句帖抄_冬の部- ならぢゅ ...俳句103-12-17
無題- コンパス俳句103-12-14
米紅- コンパス俳句203-12-8
矮猫亭句帖抄・秋の部- ならぢゅ ...俳句103-11-3

Home